ジジイ放談(マスク、区議選挙、ピッチクロック)
このところ暖かくなって都内でもやっとマスクをはずす人が増えてきた。昨日は久しぶりに会社へ顔を出しにオフピーク時間の地下鉄に乗ったところ、往復とも一両に数人ノーマスク姿があった。3月13日に「マスク着用は個人の判断が基本」との厚労省アナウンスがあった後も、電車の中ではノーマスクは私一人ということが多かったから、やっと「意識低い系」の同志が増えてきたようだ。これまでも病院など「マスクを着用してください」と掲示されている場所以外、銀行でも商店でもコーヒーショップでもノーマスクで通してきたが、やっとマスク警察に遭わなくなったことは喜ばしい限りだ。それでも我がマンションのエレベーターでは、「別のを利用するのでお先にどうぞ」とマスク無しの私と同乗するのを露骨に忌避する者に時々出会う。心のなかでは「いつまでもやってろバカ」と、その情報弱者ぶりをあざ笑いつつ、「それではお先に」とうそぶいて、すいているエレベーターをエンジョイするのである。
統一地方選挙の後半戦となり、都内23区では区議会選挙で候補者が声を挙げて政策を訴えている。立憲民主党の候補者もよく見るので、その演説が一息ついたところで、あるいは演説が長そうなときにはなるべく年長のビラ配りに、「最近の立憲はなんだ、トンデモ発言の小西洋之参議員をなぜ離党させないのか。2009年には間違って旧民主党候補に入れてしまったが、このままでは二度と立憲に投票しないぞ」と文句を垂れることを数回やってみた。一緒にいる妻は、この人と無関係です、とばかりにすーっと私から離れていくが、自民党を攻撃する時は、あることないこと舌鋒鋭く辞職・辞任を迫るのに、受け身になると急に自分に甘くなるサヨク特有のメンタリティーがどうにも我慢ならない。選挙演説中とあって反論できない相手に一方的にまくしたてるのも我ながら気がひけるものの、こんな機会でないと文句もぶつけられない。相手からは、「そういう声を持ち帰り上のものに伝えます」と(多分やりもしない)お決まりの返事しか帰ってこないが、健全な野党の出現を期待して、敢えて「嫌~ぁな暴走老人」をやってみる。(敢えてと書いたら、傍らで妻が「好きでやってるくせに」と呟いた)
WBCも終わり、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)の大谷選手の活躍をBS放送で楽しむ季節になってきた。それにしてもMLBに今年から導入されたピッチクロック制がとってつけたようなルールでつまらない。投手はボールを受け取ったら走者がいない時には15秒、走者ありの場面では20秒で投げなければボール一つが宣告され、反対に打者は8秒以内に投球に構えなければストライク一つとなるそうだ。今シーズンは大谷選手も投手と打者で一回ずつこのルールが適用されて不利なカウントになるシーンがあった。確かにだらだらと試合が続き、意味もないサインの交換や牽制が続くと白けるが、タイムキーパーを置き厳密に時間で試合を管理するのはいかがなものか。そもそもBASEBALLはNATIONAL PASTIME(国民的娯楽)と云われている。PASTIMEとは積極的に対象に関与するHOBBYと違い、ゆったり散歩や読書をするなど「時間をゆっくり使う」娯楽行為を意味している。アメリカのプロスポーツはバスケットボールやアメリカンフットボールのように、競技時間を厳密に管理するものが多いが、BASE BALLはもともと時間つぶし的な要素を持つ娯楽で、MLBは秒単位の競技団体ではないはずである。試合展開の促進化にはストップワオッチではなく、ラグビーのように審判の裁量に任せる方式のほうが良いと思いながらMLBの放送を眺めている。
« 東北鉄道旅 (補遺編) | トップページ | 神田神保町の老舗ビヤホール「ランチョン」 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 米国年金を受給 (米Social Security)(2023.09.08)
- 膀胱がん+前立腺がん治療記 (続・続)(2023.08.10)
- 第54回 都民と消防のふれあいコンサート(2023.07.25)
- さようなら 最後の日比谷の森 金曜コンサート(2023.07.01)
- ジジイ放談(マスク、区議選挙、ピッチクロック)(2023.04.20)
コメント