高齢者向け飲み会プラン
2月10日に出発し3月21日に帰着予定だった、「飛鳥Ⅱ2023年 オセアニアグランドクルーズ」が船の都合で中止となり、40日ほどぽっかりとスケジュールの空白ができてしまった。しかたなく妻は傍らで国内旅行のプランを練っている。私はこのクルーズ乗船中に予定されていた各種会合には欠席と連絡していたが、急遽、出席の返事を出しなおしたりしている。それにつけても今年は武漢ウイルス騒動も一段落で、同窓会やOB会を数年ぶりに開こうという動きが加速しているようだ。先日も男性だけ、中学の同級生6人で平日、横浜馬車道のとんかつ屋で昼食をとり、そのまま昼呑みの居酒屋で夕方まで歓談する機会があった。例によって旧友の消息話しから始まり、今や婆さんになったであろう昔のマドンナの回顧談、病気自慢に長生きの90歳台の母親または義母の介護などの話で一同大いに盛り上がった。
アルコールの勢いで次第に声も大きくなってくるが、周囲を見渡せば昼の勤め人向けピーク時を過ぎたとんかつ屋にしても、その後の居酒屋にしても、我々のような70歳台とおぼしき高齢者の団体が何組か、同じように元気よく談笑している光景が拡がっている。その雰囲気に浸るうち、ちょっとしたレストランや蕎麦屋で、中高年男性向けに平日の昼呑みプランをもっと充実させたらどうかと思うようになった。街には閑な老人たちが溢れているし、これから益々その数は増えるだろう。爺さんたちは時間は幾らでもある。ランチのピークタイムを過ぎた1時過ぎから夕方の5時半くらいの間、料理の味などにはさしてこだわらないから限定メニューのみで十分、ビール、ウイスキ、ワインや日本酒をセルフサービスにすれば、店側もさして手間はかからないのではないか。ファミレスではどうも「飲み会」という気分にならないから、それなりの飲食店でこういうサービスを展開すれば、元気な爺さんたちも経済に貢献できるのではとワアワアと喋りながら考えていた。
中学の友人たちと話をしていると、昔の中学生は毎日毎日とにかく良く遊んだという思い出ばかりが蘇る。当時世田谷区内にあちこちにあった広場は、球技禁止という事もなくどこでも軟式野球ボールで草野球が楽しめた。日がな一日ワーワーキャキャー遊んでいても「うるさい」などと苦情を訴える住人などいなかったし、ボールが当たって近所の住宅の窓ガラスを割ってしまい、弁償しに行くと「しょうがないね~」ということで笑って済ませてくれる家がほとんどだった。草野球をしていると、まったく見知らぬどこかのオヤジがいつの間にか審判になっていたり、技術指導してくれたりということもあった。それとは別に色気づいた頃とあって皆で夜の公園に行き、暗がりに佇む良い雰囲気のカップルを狙って突如サーチライトで照らす悪戯もしたと友人たちは述懐する。家から懐中電灯を持ちだしてきたのはなんと私だったそうだが、そんなことは今の今まで忘れていた。これに限らず記憶の底に沈んだ数々の悪事が語られるうち、大らかな良き時代に育ち、良き仲間に出会ったものだとの思いが強くなる。毎日どろんこ、自転車でどこにでも出没、体中擦り傷が絶えなかったあの時代を語っていると、すべてに管理された今の子供たちが可哀そうに思えてならない。
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