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2023年1月11日 (水)

飛鳥クルーズの新造船(A3)トークショー

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2025年就航予定と発表された飛鳥クルーズの新造船がどんな船になるのか、クルーズファン、飛鳥ファンは大いに気になり色々と知りたいところだ。その期待に応えるべく、昨年末のアスカクラブクルーズNEXTの2日目に、「新造客船への想い」と銘打ったトークショーが飛鳥Ⅱのギャラクシーラウンジで開かれた。トークショーは雑誌「クルーズトラベラー」編集長の茂木政次氏の司会で、飛鳥クルーズ新造船準備室の女性リーダー、新造船の建造監督、それに飛鳥Ⅱの小川ホテルマネジャーの4名によって約50分間に亘って催された。アスカクラブクルーズNEXTはリピーターばかりの乗船、かつこの日は終日航海日とあってギャラクシーラウンジは結構な入りで、乗客の新しいクルーズ船に対する関心の高さがうかがえるトークショーであった。


まずこのプロジェクトは社内ではA3(エースリー)と呼ばれていることが紹介されたが、これからすると新造船は飛鳥Ⅲと命名させる可能性が高いのでは、と勘ぐりたくなった。建造工程はドイツのマイヤー造船所で2023年9月に船の起工式にあたるスティールカットが執り行われ、2024年1月~2月にキール・レイイング(本船の背骨に当たる竜骨の施設式)、2025年1月に造船所に面するエムス川への進水式、3月にエムス川から北海への川下り、4月にデリバリー(引き渡し)が予定されているとの説明がプロジェクトリーダーよりなされた。引き渡しにあわせて日本からの新造客船見学ツアーも計画しているというから楽しみである。引き渡し後の日本までの回航に一般乗客が乗れるのだろうか発表が待たれるところだが、新造船の就航ツアーで乗船すると、まだ技師も多数乗船していたり、船内の不具合があちこち見つかったりするのでそれなりの覚悟は必要かもしれない。そういえば私たちは2015年に長崎で引き渡しがあったアイーダクルーズの新造船に、ドイツまでの処女航海 兼 回航に乗船したいとアイーダクルーズ本社に直接メールしたことがあった。この時は「日本人用には用意がない」と丁重に断りの返事が来てがっかりした経験もある。さてA3ではどうなるだろうか?


トークショーでは建造予定のA3と現飛鳥Ⅱのスペックが比較紹介された。飛鳥Ⅱの長く伸びた美しいクリッパーバウ(船首)はA3では見られなくなるものの、今度はダック・テイルと云って船尾が長く伸びる船型を採用するとのことである。このダックテイルによりプロペラ効率が上がり、船の直進性能が高まるとの説明が監督からなされた。またA3は船体から水中に垂らした小さな容器内のモーターでプロペラを廻すポッドで推進するため、回頭性能が向上し狭い水路や港内での操船が容易になる。これに併せ船体が定位置に留まることが出来るDPS (DINAMIC POSITION SYSTEM) を採用し、錨を下さずとも定点に停泊できる船になるので、海底環境に対してもやさしいといま風の説明が誇らしげであった。デザイン的にはA3のファンネルが前後方向に大きくなっているのは、6台の発電用エンジンが、3台づつオモテ(船首)側とトモ(船尾)側にセパレートして配置される事によるものだそうだ。これとは別にハウス前部のデッキ上にはLNG用の小さなファンネルが設けられ、LNGを燃料にして推進する際はここから排気するというから面白い。


新造船準備室のリーダーからは、船室は9カテゴリーに分かれ、全キャビンがバルコニー付きであること、一人乗船客のためのシングルルームを設置することなどの説明があった。最前部には「船長目線で楽しむクルーズ」のキャビン、最後部には「航跡堪能!」キャビンが設けられると彼女は説明する。ただ以前アメリカでサファイアプリンセス乗船時に最前部スイートに、またゴールデンプリンセスで船尾スイートに乗船した経験があるが、最前部の進行方向を展望するバルコニーは容赦ない強風に始終悩まされたし、最後部バルコニーも船の速度(エンジンの回転数)によって乗り心地がひどく悪かった経験がある。A3が就航時にこの辺りの難問に対してどのような工夫をこらすのか気になるところだ。A3にはその他にマルチ・コートとする多目的広場ができて、飛鳥クルーズ伝統のイカ跳ばし大会が再開できるようになるのはちょっと嬉しいトピックである。また風呂やプールがハウスの前部に配置される予定とのことで、最もピッチングの影響を受けやすい船の前方で水の揺れをどうコントロールするのか今後の詳細発表が待ち遠しい。

シングルルームのキャビン
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新造客船のドック見学ツアー(ドイツ)検討中
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