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2023年1月20日 (金)

嗚呼!飛鳥Ⅱ2023年オセアニアグランドクルーズ運航中止

20230120

1週間前、飛鳥Ⅱの運航会社である郵船クルーズ株式会社から「飛鳥Ⅱ 2023年オセアニアグランドクルーズに関するご案内」とする手紙を受け取った時から、悪い予感はしていた。東京港を出て39泊、オーストラリアやニュージーランド、ニューカレドニアを巡る飛鳥Ⅱ 2023年オセアニアグランドクルーズの出港が2月10日に迫ってきた矢先である。ウイルス騒ぎで海外クルーズが催されなくなって3年、2度も延期を重ねた飛鳥Ⅱオセアニアグランドクルーズだが、現地のオプショナルツアーの参加コンファーメーションも受け取り、すでに気持ちの半分は真夏の南半球にあった。その手紙は、昨年末に再び起った電気関係機器の不具合で、「本船の速力を制限しての運航とする必要がある状態が現在まで継続」している事を告げ、新春のドックで修復を試みているが、「仮に速力の回復が見込めない場合には、本オセアニアグランドクルーズのスケジュールが変更になる、もしくは予定した日程の維持が困難になる可能性」があることが書かれていた。


ディーゼルエレクトリック推進という、いまやさして珍しくない動力方式なのに、度重なる重大な不具合とは一体何が起こっているのか疑問が湧きおこるが、素人の部外者が何を考えてもしょうがない。手紙の字句を文言通り読んで、スケジュール変更やら日程の調整ですむと考えるか、ひょっとすると更なる措置に対するショック緩和療法として、取り合えずダメジを小出しにしたジャブの手紙なのか訝しく思ったが、「本件に関する次回のご案内は1月20日頃を予定」とのことで、クルーズの準備を始めつつ「次回のご案内」を待っていたところである。すでに仕事の上ではクルーズで不在の期間に業務を引き受けてくれる代理人の設定をすませ彼への報酬も合意、確定申告の時期ゆえ証憑の収集を早めて税理士にも相談、病院の予約はクルーズの時期に重ならないように調整するなど準備を進めていた。しばらくお休みしていた社交ダンスレッスンも新年になって再開したばかりである。私には珍しく着々と準備を進めたのも、この3年間、鎖国状態で海外クルーズへ出られなかった反動だと云えよう。


という宙ぶらりんの状態の中、ついに昨1月19日に郵船クルーズから「飛鳥Ⅱ 2023年オセアニアグランドクルーズ運航中止のお知らせ」が発表された。それによると推進システムの不具合については「現時点では完全な原因特定には至っていないこと」「また定期点検中には、速力回復の確証が得られないこと」が判明し、「お客様の安全を確保した上で長期の海外クルーズを催行することは出来ないとの判断に至り、大変残念ながら『2023年 オセアニアグランドクルーズ』につきましては、運航中止を決定」したとのことである。やはり先の書簡は、ショック緩和の為のプレ・ノーティスだったのかと改めて合点がいく思いだ。我が家は寄港地のVISA申請はこれから、また海外旅行者障害保険付保もまだ検討中であったし、仕事の代理人は話がつくであろうから金銭面のダメジはあまりないだろう。だがここ数ヶ月間楽しみにしていたイベントが消滅してしまい、心にポッカリと穴があいてしまった昨日~今日である。返金された旅行代金で春から夏にかけて、ウンと贅沢な国内旅行に行くか、ヨーロッパのリバークルーズに乗船するかと、空いた穴を埋めるべくいろいろ代替案を考え始めねばならない気分だ。


≪参考≫「飛鳥Ⅱ 電気系統の不具合・原因(2022年4月12日)」

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