年の瀬のふぐ
早くも年の瀬が迫って来た。月日の経過するのは本当に早いものだ。なぜ歳をとると時が過ぎるのを早く感じるのかという疑問については、日々何が起きるか大体わかるようになってくるから、との説もあるが、私は今まで生きて来た時間によって一日の感覚が相対的に小さくなるからだと思っている。2歳の幼児にとっては1年の経験は人生の2分の1の重みがあるが、70歳の人にはこれが70分の1に過ぎないから早く感じるのではないだろうか。こう考えると80歳になればあと1割ほど時の経過が早まるのかもしれない。何はともあれ、いろいろあったもう2022年もあと1週間で終わってしまう。
思い返せば武漢ウイルス問題にせよ円ドル為替予想にせよ、専門家と称する人たちは自分たちのポジショントークばかりで、なんとも彼らが頼りないことがますます皆に分かった一年であった。また安倍さんが暗殺され政界から彼の影が政界から消えていくのをみるにつけ、確固たる国家観のない政治家ばかりの日本の行く末もはなはだ心配に思えた年でもあった。感染症対策や老人対策の大衆迎合型予算はもう充分である。来年以降はこれらの予算を国防や少子化対策、産業力強化に振り向けるように政治に望みたいところだ。2月に勃発したウクライナの戦争で見えてきたものは国家の存在の為には核を保有する事の重要性であった。加えてロシアの天然ガス供給制限から、脱炭素やらSDGSやらの”ポリコレ”的偽善に焦点が当たった年でもあった。2023年はこの怪しげなポリコレにより世界的な議論が湧きおこる事を期待したい。
ということで今年も歳忘れ、近所のふぐ屋の飲み放題付、ふぐ鍋コースに行って来た。12月23日までの限定で、湯引き・てっさ(ふぐ刺し)・てっちり(ふぐ鍋)・雑炊にデザート付き、さらにひれ酒飲み放題でなんと税込み6000円!この値段なら天然のふぐではなかろうが、天然も養殖も区別はつかないのだからこれで充分である。接待族でなくなった身からすれば1年に一度の年の瀬の行事である。ふぐ自体にはさしてこれといった味もないし香りもない(ように思う)が、ポン酢ダレでてっさを喰い、ひれ酒のお替り(次酒)を繰り返せば、日本人たる幸せが胸にわく。もしふぐを初めて食べれば人生1分の1で印象深い初経験になろうが、こうして毎年繰り返していれば何十分の1の恒例行事となって、また一年が過ぎるのも早く感じることだろう。
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