CSを賭けた巨人-阪神戦
取引先から切符を貰い巨人-阪神戦を見に昨日は東京ドームに行ってきた。久々のプロ野球観戦である。クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて大事な一戦と云うことで、場内はほぼ満員40747人の大賑わい。しかしドーム球場に入場するには例によってマスク着用の要請をされ、試合前の君が代斉唱も声を出す人がほとんどいない。プロ野球と云えば日本でもアメリカでも大きな声で国歌や応援歌を歌い、ヤジをとばしつつビールを飲むもので、声も出さない大人しい応援風景にはどうにも馴染めない。大谷選手の活躍を伝えるテレビ中継では、MLB観客席は誰もマスクなどしていないが、いつまでも感染防止のふりゴッコをしたい日本にいる限りはこれも仕方ないところ。見れば入場者の過半が巨人軍の応援で、左翼側を中心に3割くらいが阪神ファンという色分けのようだ。座った席はジャイアンツベンチすぐ後ろ、前から3列目とあって選手の姿は目の前だが、孫の代に近い選手達に見覚えのある顔はなく、知った顔と云えばコーチの桑田や元木くらいである。時代は変わったと感じつつ、ビールお替りのピッチは進む。
そういえば子供の頃、両親に連れられて後楽園球場で野球を見る時は、最寄の国鉄・水道橋駅に浮きたつ気分で降り立ったものだ。一番古い記憶をたどれば、ジャイアンツはピッチャーは藤田、ショート広岡、キャッチャー藤尾などという布陣であった。大学生の頃は、昼は神宮球場で東京六大学野球を2試合見て、夜は王や長嶋の応援に地下鉄を乗り継いで後楽園の巨人戦のナイトゲームと一日3試合、プロとアマ両方の観戦という日もあった。見るスポーツと云えばプロレスか野球しかない時代である。新入社員になって仕事帰りにふと思いつき、同僚と後楽園球場の巨人戦に来たが満員札止め。やむなくダフ屋から切符を買ったところ取り締まりの係員(富坂暑の警官だったか?)に見つかり、会議室のような場所でたっぷりお説教をくらったこともあった。もっともこの時は定価の2倍くらいで買った切符は没収されたが、「球場の好意」という形で代わりに内野指定席の券を貰って観戦できたのだが…。高度成長時代には都市対抗野球に出場する取引先チームの応援にもよく行ったし、旧後楽園球場や東京ドームは思い出一杯の場所である。
昨日の先発は巨人は戸郷、阪神が西と両チームとも若きエース級のピッチャーでテンポよくゲームが進んだ。ベンチ脇から見ていても緩急リズムよく投げるプロの投手はさすがで、見慣れた大学野球とはレベルが一味違う。無駄な四死球が少ないためか守備もエラーなしで、しまった内容の投手戦が続いた。それにしても最近の野球選手、特にジャイアンツの選手は三塁の岡本や一塁の中田をはじめ体が大きすぎて、まるでプロレスラーのようだ。外国人選手ウオーカーに至っては髪は編み込みが帽子から数本垂れ下がっている。「巨人軍は紳士たれ」という正力オーナーの遺訓はなくなってしまったのだろうか。試合は西の失投を捕らえた4番中田の決勝ホームランにより3対2で巨人が勝利とあって場内の巨人ファンは大いに喜んでいた。この試合はアマチュア野球並みの早さの2時間50分で終了とあって、やや飲みたりないと思いつつ楽しく試合を堪能して帰路についた。
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