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2022年6月24日 (金)

椿山荘のホタル

 20220701
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目白にあるホテル椿山荘のディナー招待券が当たり、過日館内のイタリアンレストランで豪華な食事を楽しんだ。ディナーが終わると夜10時近かったが、広大なホテルの庭園は11時までオープンしており、この時期はホタルが見られるというので夜の散歩に出てみた。椿山荘の庭園は、昔の目白台はかくあったであろうと思われる古木に覆われており、園内を縫う散歩道は神田川(この辺りはかつて江戸川と呼ばれていた)方面に向かってかなり急な下り坂となっている。ふと見ると坂道の傍らの灯火を抑えた茂みに、蛍光灯の様な色のごく小さな灯りをともしたホタルが一匹、二匹!。目をじっくり凝らせば何匹ものホタルがあたりで発光、点滅しているではないか。子供の頃にどこか東京の郊外でホタルを見たことがあったかもしれないが、あれは夢なのか動画で見たものなのかどうも定かでない。実際に本物のホタルが目の前で発光するの見るのは初めてだと思うと感動する。


思わず「橘の薫るのきばの 窓近くホタル飛び交い おこたり諫むる夏はきぬ」と歌を口にしたくなるも、声も密やかに観察しなければホタルは発光をやめてしまうらしくここはぐっと我慢。椿山荘は目白台と神田川の崖線上にあり、久留里藩黒田家の下屋敷だったものを山縣有朋が買い取り、その後藤田財閥が譲り受けた起伏に富む2万坪の敷地である。ホテル棟の下の崖地には江戸川公園があり、庭園の西側は松尾芭蕉が神田上水の改修工事に携わった際に住んでいた住居跡である芭蕉庵、その先に肥後細川藩の江戸下屋敷だった細川庭園へと森が連続している。この台地はさらに田中角栄の邸宅の一部だった目白運動公園や日本女子大へと続いているから、この辺りは都内では珍しいグリーンベルトが残った地域だと云える。その緑豊かな椿山荘の庭園の一画にある小さな池で、毎年天然のホタルが羽化しているわけである。


椿山荘のホームページには「桜の花が散る頃の(土が軟らかくなる)雨の夜、幼虫は水から上陸し、土に潜ってさなぎになります。その初上陸の翌日から1日の平均気温(1時から24時までの毎正時24回の観測値の平均)を毎日足していき、積算温度(合計)が500度になった頃に蛍は羽化すると言われています。今年は5月15日に500度を超え、2日後に飛翔が確認できました。毎年、500度説を楽しみにしてくださっている皆さま、ありがとうございます。」とある。調べてみるとホタルの尾部の発光は酵素の科学反応であり、外敵を脅すため、或いは敵のエサにならぬために光るのだと云う。ここでは毎年5月半ばからホタルは飛翔を始めるそうだが、たまたま貰ったディナー券の使用期限が6月末だったため、急遽椿山荘に来てみたところホタルが飛び交う光景を目にすることができたことになる。高級イタリアンディナーを楽しみ、自然のホタルの飛翔まで観察でき、心身ともに満腹しリッチな気分になって帰路についた。

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