続・陸と海と空 にっぽん丸の「門司発着 海の京都 舞鶴と佐渡島プレミアムクルーズ」その2
5月24日夜、乗船前夜は北九州空港からバスで小倉駅に到着し、駅に隣接するJR九州のビジネスホテルに宿泊。JALのラウンジでサービスの生ビールを三杯も飲んできたし、夜も10時近いのであっさり(?)と小倉ラーメンの夕食を取ることにした。駅前の食堂で独特の細麺に豚骨スープをすすると「九州に来た」という実感が湧いてきた。横浜からクルーズ船に乗る時は大さん橋の駐車場にクルマを駐め、すぐ上のフロアで乗船手続きなので日常の延長感が強いが、このように違う都市から船に乗るのは面倒なるも旅情を掻き立てられるものだ。翌朝は小倉市内の国道3号線などで40分ほどのジョギングをすませ、鹿児島本線の電車で門司港駅に向かう。集合場所のプレミアホテル門司 ( 旧門司港ホテル )では、おなじみの乗船直前PCR検査だが、乗船客が少なめ(今回は約200名)で受付はスムース。あっと云う間に手続きを終えてPCR検査の結果が出るまでの待機場所である宴会場に通された。ここから乗船するまで延々3時間は、マジックショーやインストラクターによるストレッチタイム、さらにお弁当が出て待つだけの無聊を慰めてくれた。
今回のにっぽん丸クルーズで予約したキャビンはスーペリアツインと名づけられたステートルームである。本当はもう少し安いスタンダードステートかコンフォートステートにしたかったのだが、1か月ほど前に乗船予約をした際にはこれらはすでに一杯の状態であった。にっぽん丸はドックのたびに3人部屋のステートルームをスーペリアツインに改装しており、従来の安いキャビンを希望するなら早めの予約が必要になるようだ。ベッドが互い違いに配置されたスタンダードやコンフォートステートは乗船時に部屋に踏み入れた時にいつも違和感を感じてきたが、スーペリアツインはツインの2つのベッド枕の部分が窓際の同じ位置にあるのが「フツー」で良い。
久々のスーペリアツインは、内装が大きくリノベ―トされており使い心地はとても良好であった。収納スペースも十分にあり、これなら今冬のモーリシャスへのクルーズでも十分耐えられそうだ。洗面所・トイレの棚もモダンで機能的である。特にベッド部分とデスクやトイレのスペースが遮光カーテンで仕切られているのは、就寝時の中高年の動線を考えるととてもリーズナブルに思える。残念なのは天井のエアコンの吹出し口が、昔の通勤電車の丸い通風機のようなごく事務的なものであること。それに暗くなってから自室内で点灯すると、4階の我々の部屋はプロムナードデッキから内部が丸見えになってしまうのが何ともいただけない。ここには中から外が見えるも、外からは夜間でも反射して見えないガラスなどをはめて欲しいところである。
デッキのジョギング禁止の本船でも4泊の「門司発着 海の京都 舞鶴と佐渡島プレミアムクルーズ」を選んだ理由が、船が舞鶴と佐渡小木港それぞれで毎日着岸するため上陸して街中を走れる旅程だったことにある。しかしなぜか小木港のオーバーナイトステイ予定は急遽前日の夕方に出港することになり(この事は後述予定)、終日航海日が出来てしまった。よってこの日は我々はやむなく7階のオアシスジムで汗を流すことにしたのだが、ここは僅か3台のウオーク・ランニングマシンの内1台が感染対策で使用不可とされていた。ジムにはフィットネスインストラクターではなくフィリピン人サービスクルーの女性が一人ぽつねんとおり、やって来た乗船客の検温と入退室管理をするだけだ。順番を待ってやっと乗ったランニングマシンは、空調がまったく効かない場所に置かれて10分も体を動かすと大汗が噴き出てくる。しかしここにはタオルが置かれておらず「部屋から持ってきてください」とのスタンスにはちょっと驚いた。毎回の事なるも本船のこのフィットネス環境の貧弱さはもう少し何とかならないものか。(続く)
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