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2022年5月 6日 (金)

”東京みなと丸”による「東京港を観て学ぶ」ツアー

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竹芝小型船船着場の”東京みなと丸”

東京都の新造視察船 ”東京みなと丸” による「東京港を観て学ぶ」ツアーに参加した。東京都港湾局主催の ”東京みなと丸” を使った約1時間半の東京港巡り(無料)は、毎週火曜日から金曜日の午前と午後に2回づつ行われており。毎回先着順で乗船申し込みを受け付けている。東京都港湾局のホームページにはこのツアーに関して「東京港は日々進化しています。首都圏の生活と産業を支える物流をさらに円滑なものにするため、ふ頭や倉庫、橋や道路を整備して、港湾機能の充実・強化を図っています。また、臨海副都心では、ビジネスと観光の拠点として賑わいと活力あるまちづくりが進んでいます。視察船『東京みなと丸』は、みなさんの生活と深く関わる東京港の役割を多くの方に知っていただくことを目的に運航しています。」とある。


発着場所の竹芝小型船船着場に行くと、目の前には豪華クルーザーかと見まごう白い瀟洒な ”東京みなと丸” が出港を待っていた。視察船というよりは、まるでカリブ海の金持ち所有のプライベートヨットというたたずまいである。2020年にイタリアの造船所で完成した ”東京みなと丸” は建造費が20億円とのことで全長35米、総トン数215トン。いかにも小池現都知事が好きそうなVIP接待用の豪華クルーザーと云う外観だが、実は舛添知事の時代に建造を決めており、以前の視察船 ”新東京丸” が老朽化したための代替船である。船価20億円だそうでこの価格なら2万重量トン級の外航貨物船も建造できる。就航当時はメディアでも報道されたが、いかにも税金の無駄遣いとの声が一部の煩いところから聞こえそうな船ではある。


乗船すると案内されたのは22人収容の広々とした会議室風のキャビンであった。昨年の東京オリンピックに際してプレスやコンフェレンス用に準備されたそうで、豪華ヨット風の内装かといそいそと乗り込んだものの、その事務的で簡素な造りにはやや拍子抜けである。階上にはパントリー、ダイニング、展望デッキなどがありテーブル・絨毯は和風の調度品となっているとのことだが、そのGENERAL ARRANGEMENT(一般配置図)や写真はネットでは一切公表されていない。世界の東京である。ケチくさい仕様などにせず海外のVIP接待用に豪華な内装で私はまったく構わないが、警備上の理由か、納税者への(余計な)配慮か、このツアーでも階上は立ち入り禁止で見学できないのは残念であった。


「東京港を観て学ぶ」クルーズは遊覧レストラン船などと同様に大井ふ頭、羽田空港沖、中央防波堤、東京ゲートブリッジ、青海コンテナふ頭などを廻るごく標準的なコースだったが、東京港港湾振興協会OBによる船内での解説は「さすが」と言いたくなるような名調子。新しく出来た中央防波堤付近の解説、特に浮きドックで伊豆諸島の港湾整備用にケーソンを造っていることや、新しいPCB処理工場の設置など、港というととかく船や荷捌きに目が行きがちなところ、東京港の新たな役割を学べたことは収穫であった。このツアー、有料にしても良いから階上にあると云われるパントリーなどを解放し美味しいコーヒーでも提供して、もう少しゆっくりと回ったら良いのにと感じた。せっかくの豪華なヨット風の船体なのだから、ケチ臭い航海にせず「乗って楽しかった」と人気を博すようなエクスカーション・イベントにしたら如何であろうか。

会議室風の船内
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