「屋外でマスク不要」政府見解・マスク警察もなくなるか
ようやく政府が「屋外で会話なし」ならマスク不要との見解を発表することになった。大谷選手が活躍するアメリカのMLB中継を見れば、シーズン開幕から場内でマスクを着用している観客はごく僅かであり、我が国のマスク不要の見解発表が何と遅いのかと苦笑してしまう。当初から(本当の)専門家の各種発表を読めば屋外での感染はまずないとのことだったので、これまでも私達夫婦はジョギングをする際にマスクを着けてこなかったが、これからは大手を振ってどうどうと走れるわけだ。考えてみればこの2年間、ジョギング中に何度「マスクしろ!」と路上で怒鳴られた事か。単に叫ぶバカだけでなく露骨に顔を背けたり口を手で覆ったりと相手の対応は様々だが、平均すると週に一度は不快なマスク警察に遭遇してきた感がある。
ほとんどの場合そんなマスク警察は無視して走るのだが、こちらもムシの居所が悪いとすれ違いざまに「バカ!」とつい口が滑ってしまうこともある。先日は広い歩道を二人で走っていた際に(もちろん走っているので無言)、向こうから来る親子連れが我々を見るや露骨に道端によけて口を手で覆い、二人して顔をそむけてきた。その仕草があまりに芝居じみているので、つい私も「バーカ!」と叫んでしまったところ、向こうの親は「マスクをして下さい!」と大声で反発してきた。思わず振り向いて「こんな広いところで感染などするか、アホ」と反射的に大声で罵ってしまったのだが、傍らの妻には「いい歳してみっともないからやめてよ。あんなのは放っておくのが一番よ」とたしなめられた。法律で決まっている事でもないものを、他人に強要することが正義だと思っている勘違い人間が如何に多いことか。
2020年の武漢ウイルス流行初期は未知の病原とあって感染経路もわからず、大げさな対策も止むを得なかったであろう。しかしオミクロン株へと変異し内外の調査・研究が進んだ結果、欧米ではマスクは不要になり、全体主義の中国を除けばほとんどの国でとっくに普通の経済活動が再開されている。また屋外ではよほどの悪条件でなければ感染しないことは、すでに多くの(まとまな)医者や専門家が言っているとおりである。メディアに煽られた世相を受けて、必要以上に安全サイドに逃げようとするポピュリストの岸田首相の対策には腹が立っていたが、ようやくマスク無し生活の第一歩へと政府も踏み出したようだ。「屋外で会話がなければマスク不要」との政府のお墨つきが出たわけで、暑くなる中ジョギングだけでなく街を歩く時もマスクが要らないと思うと清々する。
【追記】さきほどジョギングから戻った妻の集計によると、1時間ちょっとをかけて走った10kmのコース(うち5kmの皇居周回を含む)で見かけたノーマスクは31名(うちランナー6名)、あごマスクは14名。この朝刊の報道を受けてもっと増えるかと期待したらしいが、気持ち増えた程度とのこと。カウンターがないので集計出来ず分母は不明なるも、9割ぐらいがマスクを着用しているイメージだったらしい。嗚呼、なんとマスクの好きな国民性なのだろうか。
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