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2022年4月11日 (月)

東京六大学野球 2022年春の感染症対策

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先週末の土曜日は東京六大学野球の開幕試合観戦にチャリで神宮球場に出かけた。戦前予想によると昨年の春・秋リーグを連覇した母校・慶應が、今季も優勝候補と云われておりペダルを踏む足は軽快。武漢ウイルスの蔓延でこの2年間変則的だったリーグ運営も、久しぶりに先に2勝したチームが勝ち点1を得る従来の方式に戻ったのはまことに喜ばしい限りだ。しかし定員3万1千人収容の神宮球場で今季の入場者は上限15000人と限定されたうえ、応援団やブラスバンドは無人の外野席の一画に隔離され、内野席観客からも声を出しての応援は禁止と相変わらずの「対策してますポーズ」「感染防止ごっこ」である。六大学野球には応援団と学生やOB・ファン一体の伝統の応援風景を楽しみに来場する者も多いなか、この日の第2試合、早稲田対法政戦では早大応援団に感染者が出たため、早大側の外野は応援団もない何とも気の抜けたスタンドであった。早稲田の応援団全員が感染したわけでもあるまいし、意味のない自粛に思わず苦笑してしまう。

 

球場入口の検温、場内はマスク着用というのは昨年と変わらなかったが、今季実施されたのは「個人情報記入用紙」の提出であった。入場券を購入する際に窓口で渡された小さな用紙に、入場日・名前・連絡先電話・場内のどこに座るか(ネット裏、一塁側、三塁側などきわめて大ざっぱな区分け)を書いて入口で提出するのだが、これはもし感染者が出た場合、その近くにいた人に後ほど注意喚起するのに使うのだそうだ。しかしきわめて雑駁な場内の区分け、かつ座席は完全自由席のうえ、友人などを見つけ頻繁に移動もする観客も多いのにどうやって連絡をとるつもりだろうか。この日の入場者は8000人。仮に一塁側でも三塁側でもどちらかから感染者が出たとすれば、電話で連絡すべき対象者は数千人いることになる。全員が正しい連絡先を記入していたとしても、とても実効性のある施策とは思えない。他のイベントではもう多くの観客を入れているし、米メジャーリーグ中継を見ればマスクをしている観客など数えるほどしかいない。甲子園の選抜大会では応援団がアルプス席で他の一般生徒と共に活躍していた。最高学府のリーグ戦で、なおかつ東大や慶應には医学部もあるのに、何とも非科学的な「感染症対策やってますごっこ」には驚くばかりである。


ウイルス学、免疫学の専門家で京都大学准教授の宮澤孝之氏による最近の話題作「ウイルス学者の責任」(PHP新書)によれば、生物がウイルスに感染するには一定量以上のウイルス粒子が細胞に侵入する必要があり、十分な換気があれば感染者から出たウイルスは直ちに拡散してしまい、他人にはうつることはないと云う。生物の細胞にはウイルスが侵入しても抵抗する因子があり、相当量のウイルスに連続して曝露されなければ感染はおこらないのは、ウイルス学の「常識」だそうだ。メディアがウイルス専門学者ではなく、感染症の数理モデルによって「人と人との接触を8割減らさなければならない」「このままだと2週間後には感染爆発したニューヨークのようになる」などと言う学者や勉強不足の医者の意見を採り上げて大いに煽った結果、この2年間的外れとも言える政策が実施されたと宮澤氏は憤っている。氏の本を読まずとも薫風吹き抜ける屋外の野球場、それも3万人の収容人数のある場所に1万人程が入って校歌や応援歌を歌うくらいで感染が広まるとは到底思えない。そろそろ東京六大学野球も、かつての様に応援団・学生一体の応援席に戻し盛り上げてほしいものだ。早稲田大学は応援団がいないせいか、早々に連敗してしまったではないか。

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コメント

バルクキャリアー様
我らが心のオアシス、春季東京六大学野球開幕観戦レポート大変興味深く拝読しました。早稲田が法政に連敗とは誠に意外でしたが、応援団の有無が大きくインフルエンスした一面もあったのですね。成るほど言われてみればさもありなんで流石はバルクキャリアー様独自の着眼点で感服であります。

本日は正月の四国高松以来の投稿でしたが、仕事において4月新年度のスタートダッシュで果実を得た忘れ得ぬ日でした。その記念すべき4月11日の新記事(しかも愛すべき東京六大学関連)に足跡を残したくコメントした次第であります。
本年度も宜しくお願い申し上げます。

M・Yさま

コメントありがとうございました。

我が国を覆うコロナ脳にはほとほと呆れております。、もうすでに普通の風邪と考えてよいと発言する良心的な専門家も多いのに、メディア御用達あるいは製薬会社と利権で結びついた(いわゆる)学者・医者の意見が世を席捲しているようです。

私はここのところ暑くなってきたこともありジョギングの際にマスクなどしなかったのですが、この一週間で露骨に嫌な顔する人や「マスクしろ」と叫ぶ人に出合い、その度に私は中指を一本立て、心の中では「F○○K YOU !」と罵っておりました。

屋外で無言で走ることが感染に関連することはまずありえないのは宮沢氏の本に書かれている通りです。

野球界もいかにも「対策やっています」というアリバイ造りをするのでなく、学生や応援者の為に以前の姿に戻すべきだと信じております。東京オリンピックの前の世論調査ではオリンピック中止や延期すべしが多数だったのに、先月の世論調査では「やって良かった」が過半数だとか。頼りない世論やポピュリズムに乗るのではなく為政者がしっかり決断することがいま求められています。野球界でも意味のない「感染防止ごっこ」を止めて、上に立つものは若者の為に早く通常に戻す決断をすべきでしょうね。

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