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2022年1月14日 (金)

新金貨物線の旅客化構想

20220114

新金線・新中川橋梁からの車窓(お座敷列車「華」より)

JR総武本線の新小岩と常磐線の金町を結び都内の葛飾区内(ごく一部は江戸川区)を走る、貨物の新金線(しんきんせん・約7キロ)を、葛飾区が主体となって旅客路線化事業に乗り出すと今日の読売新聞が伝えている。荒川と江戸川に挟まれたこの辺り、JR線や京成線、それに地下鉄など都心から東に向かって放射状に延びる線路は多いものの、それらを縦に結ぶ鉄道は京成金町線のみで不便なため、高齢化・人口減対策として新金貨物線の旅客化で南北交通網の利便強化を図るそうだ。新金線と云えば、一昨年(2020年)11月に武漢ウイルス蔓延下、JR大人の休日倶楽部主催のツアー「★貨物線乗車の旅★お座敷列車「華」で満喫 首都圏ぐるり旅 両国発品川行き」で、485系団体貸し切り用お座敷列車「華」に乗車して通過したばかりである。

 

この時は、総武本線の両国駅で「華」に乗車し、同線・新小岩から常磐線・金町まで新金線を走り、その後武蔵野線などを経由して東海道貨物線まで貨物線ばかりの旅を経験したが、その際なぜ都内のこの場所に総武本線と常磐線を結ぶ新金バイパス路線があるのかが不思議であった。このニュースを期に調べてみると新金線は現在は一日数往復の貨物列車が通過する小路線に過ぎないが、かつては物流に於いて重要な路線だったと云うことがわかった。歴史を遡ると明治時代から千葉方面より東京を目指した総武線に、隅田川を渡って都心に入る橋梁が完成したのは昭和7年である。それまでは隅田川東岸の両国が総武線のターミナルで、房総方面の旅客はここで乗降していた。一方で房総から両国以遠を目指す貨物列車は、明治時代に開通していた常磐線の隅田川橋梁を通ることが必要であった。この目的のために大正15年総武本線から常磐線に転線させる新金線が完成したのだが、総武線が隅田川を渡って都心に乗り入れてからも、貨物列車はお茶の水・秋葉原間の急勾配(33‰)を避けて新金線を経由したそうだ。

 

葛飾区の計画では新金線を「JR東日本から借り受け、旅客用として7~10駅を新設する。新小岩-金町間が20分程で結ばれ、区は一日約4万人の利用者を見込んでいる。(車両には)『LRT』(次世代型路面電車)型を採用する構想もある」「整備費用を200億から250億円と試算する」(読売新聞)そうだ。とは云っても「旅客化に際して最大の課題になるのが。金町駅の手前に踏み切りがある国道6号線(水戸街道)との交差だ。」と同紙は指摘する。路面電車と街道の交差に関しては東急世田谷線のように、無閉塞運転として大きな街道(世田谷線では環七)の踏切で道路信号が赤になるのを待ち電車が進行するアイデアもあるが、そうなると同じ線路を走る貨物列車はどういうシステムで運転すれば良いか。また現在単線の新金線を複線化するとなると、線路周囲の余地や橋梁部分などは線増が容易に可能なのか様々な興味が尽きない。いずれにしても2030年とされる部分開業の暁には、ライトレイル・トランジットの近代的な車両と、JR貨物のEF210(桃太郎)などが列車交換で並ぶ光景が出現するかと思うとワクワクする。

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2022年1月14日読売新聞の紙面

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