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2021年11月 6日 (土)

野党共闘の失敗、日本共産党の特殊性

20211106

衆院選も迫った先週末、交差点で信号が変わるのを待っていると、団塊の世代らしき白髪頭の女性がビラを渡そうと近寄って来た。どうもサヨク陣営の選挙応援オバさんのようなので目が合わないようにしていたら、案の定「日本共産党を宜しく」とかなり強引にビラを押し付けてくる。思わずあっちへ行けと手で遮り「共産党は大嫌いだから」と拒否すると、驚いたことに「そんなこと言わずこれ(ビラ)を読んで好きになって下さい」と彼女はしつこく食い下がってくるではないか。ようやく信号が変わったので「誰が共産党など好きになるものか」とつい大人げなく毒づいてその場をたち去ったのだが、言われたら言い返す共産党のオバさんの強さに思わずたじろいでしまった。敵もさるもの、である。


衆院選では立憲民主党が共産党と組んで選挙戦に挑んだものの、大方の予想通り比例区で大幅に議席を減らして負けた。自民党政権に飽き足らない人たちの票は維新に流れたと分析がされたが、立憲民主党の枝野代表は票欲しさのあまり共産党の特殊性を忌避する国民の気持ちにあまりにも無関心すぎた。そもそも日本共産党は「敵の出方論」を掲げていたような政党である。「敵の出方論」とは彼らにとって気に喰わない勢力次第では、暴力をもって彼らの理想の革命を成し遂げると云う何とも物騒な考えである。先般「敵の出方論」がテレビのワイドショーで問題になったことに慌てた共産党は、「用語」としてはこの表現を使わないと確認したそうだが、これは表現が記されている論文や出版物を人目に触れないようにするだけで、肝心のその路線を公式に否定したわけではないらしい。さらに政権を奪取した暁には天皇陛下や皇室の存在を認めず、日米安全保障条約や自衛隊も否定すると云うのが共産党である。斯様な政党と組んで選挙に勝利すると真面目に考えた枝野氏が選挙敗退の責任を問われるのは当然であろう。


なぜ日本共産党はこれほど特殊な政党なのだろうか。その点でいえば今週2日(火)夜、BSフジのプライムニュースに出演した同党の国対・選対委員長である穀田恵二氏が、共産党の攻撃的な体質や唯我独尊ぶりを身をもって体現しており面白かった。プライムニュースは反町キャスターのツッコミと司会裁きが巧みでよく見る番組だが、この夜は立憲・共産・維新の野党幹部を呼んでの衆選挙総括特集であった。立憲民主党の長妻氏が議席減の責任を感じるとの発言を繰り返す一方で、穀田氏は「責任の取り方はそれぞれの党の考え」として、幹部人事をふくめ負け惜しみの態度がありあり。ジャーナリストの田崎史郎氏が「そういう姿勢だから共産党はいつまでも7%の支持しかない」と指摘すると、色をなして「結果だけをみて国民の支持がないと云うのは言い過ぎ」と反省の素振りは見せないどころか、田崎氏に対して喧嘩腰でしつこく反撃する。穀田氏のふてぶてしさや開き直りとも思える態度からは、自分たちは正しいが選挙民が悪いとの共産党の本音が透けて見えるようで、テレビを眺めつつその自己無謬性を変えない姿勢に驚いた。これでは日本共産党は国民の政党にはなれないことが明らかである。


ビラ配りのおばちゃんから党の幹部まで、一貫した日本共産党のこの独善性は一体何によるのだろうか。日本共産党の歴史に興味を覚え、池上彰と佐藤優による講談社現代新書「真説 日本左翼史 戦後左派の源流1945-1960」(本年6月出版)を読んでみた。彼らがなぜこれほど教条的かといえば「人間が理性に立脚して社会を人工的に改造すれば、理想的な社会に限りなく近づけると信じている」から(同書21ページ)で、「全人民が武装すれば国家の横暴に対抗しうる」と考える人たち(22頁)、革命政党(35頁)だからだそうだ。社会の伝統であるとか経験値を軽んじ、頭でっかちな理想を常に求めるから、僅かな立場の違いを絶対視して内ゲバを起こすし、「どんなものにも良いものと悪いものがある」(105頁)と社会を2分し「共産党的弁証法」に陥って「権力者のスキャンダを暴くことはいいことだけど、共産党員のスキャンダルは党内部で処理すべきことであり、これを外部に漏らす行為は反階級的で反革命的だ」という態度になるとされる(106頁)。選挙の負けを負けと認めない穀田発言は共産党体質そのもので、この本を読んで日本共産党の歴史を知ると、やはり彼らが「特殊な政党」であることが理解できる。かつての社会党には「共産党と一度組んでしまったら軒を貸して母屋をとられる」ことを懸念する人たちがいたそうだ(99頁)。立憲民主党は先輩達に習い、母屋を取られる前にこの辺りで日本共産党と一切縁を切るのが良いのではなかろうか。

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