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2021年10月24日 (日)

飛鳥Ⅱ「秋の瀬戸内航行 土佐クルーズ」その2(船内編)

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こうしてやっと辿り着いた飛鳥Ⅱである。船内に足を踏み入れると、最後に乗船した今春と同じようにフォーシーズン・ダイニングにはテーブルの間にアクリル板が設置され、ビンゴ会場のハリウッドシアターの席は一つおきの利用と厳しい感染対策が施されていた。クラブ2100は相変わらずフロアーにソファが置かれてダンスができないし、ピアノバーは閉鎖が継続されているなど、船内では密になりそうな場所を一切作らないという姿勢が徹底されている。どの公室に入るにもサーモグラフィーの体温チェックを受けねばならないのは今春と同じだが、さらに今回は船内どこでもテーブルに座るなりサービスクルーが乗船カードとその場に置かれたテーブルIDのICチップをスマホ状の端末で読み取って、いざという時の濃厚接触者を自動的に割り出す新しいシステムも導入されていた(以前は端末ではなく手書き)。そういう乗組員も乗客と同じ厳格な検査をうけて乗船しており、殊に外国人クルーは着いた岸壁以外は帰国まで何か月も船外へ外出禁止という刑務所なみの涙ぐましい労働条件で働いている。


現在行われている秋のクルーズでは、寄港地で乗客は船が手配したバスツアーで団体行動する以外の自由行動が許されないことになったため、船外から武漢ウイルスを持ちこむ可能性はまずないはずだ。今や飛鳥Ⅱは世界で最もウイルス感染から安全な場所であると断言できよう。尤もこれだけ船客の自由が制限されると、「これでもクルーズなのか」「乗船する意味があるのか」などという声が揚がってくるに違いない。それでも今春は使用禁止だったグランドスパ内のサウナは「同時に3人までなら使用可」となったし、飛鳥プラザやパームコートではバンドの音楽で(特に推奨はないが客が勝手に)踊れるなど、状況に応じ快適な船内生活を楽しめるように船も最大限の試行錯誤に努めていることがわかる。わが国ではウイルス禍がダイヤモンドプリンセス号から始まったので、クルーズ船上の感染が注目されるのは仕方がないが、いまや感染者も大幅に減ってきたので、飛鳥Ⅱもなるべく早く日常に近い船内に戻ることを期待したい。


さて今回の「秋の瀬戸内航行 土佐クルーズ」の乗船客は200名ほどで、フォーシーズン・ダイニングルームのキャパシティなら本来は夕食は1回で提供できるのだろうが、密になるのを避けるため2回制のディナーとなっていた。昨年に続き今秋催行されるクルーズのうち、全部で4回提供される飛鳥就航30周年記念の30thアニバーサリーディナーが、この航海の楽しみポイントでもある。この30thアニバーサリディナーは終日航海日の2日目に出されたが、短い航海に関わらず当日のドレスコードはインフォーマルと指定されていた。アニバーサリーディナーの冒頭、ダイニング中央で瀧総料理長が詳細を説明してくれたコースは、高価な食材を使った手の込んだ「攻め」の洋食。世界一周などロングクルーズの際に出される落ち着いた味も年配の乗客に好まれるだろうが、最近の飛鳥Ⅱの洋食は味にメリハリがあって私はとても美味しく感じる。何度も触れるが「おいしかったら遠慮なくお替りしてください」の飛鳥Ⅱの食の姿勢には好感が持てる。

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コメント

ご無沙汰してますTKです。瀬戸内海クルーズ当日は天候もよく風光明媚な瀬戸内海を楽しまれたと思います。        船長の放送が少なかったとのことですが確かにそうですね。赤松船長が就任して間もない頃のニューイヤーグアムサイパンに参加しましたが朝の放送はありましたが寄港地での入出港の時のアナウンスはありませんでした。さらには最終日のお別れの放送もありませんでした。コロナが終息し普段のクルーズを楽しみたいですね。

KTさま

コメントをありがとうございました。瀬戸内海はわが国初の国立公園に指定された地域の一つで、私はここが大好きです。多島美だけでなく、陸の街道が整備される前の上代から瀬戸内は大陸と畿内を結ぶ交通の要衝でした。江戸時代には廻船の航路として風待ち、潮待ちで多くの港が発展していきました。明治以降は銅の精錬所、近代は製鉄所、製油所、造船所などで栄え日本の高度成長を支えてきました。このような由緒ある場所を説明なしで通られましょうか。

なぜか赤松船長はアナウンスが少ないですね。クルーズの楽しみは人それぞれとは云え、何らかの情報を得て嫌な乗客はあまりいないと思います。出し惜しみせずに随時航路情報などをアナウンスして欲しいと思いました。それがクルーズ船の船長たる要件とさえ私は考えております。

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