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2021年9月

2021年9月30日 (木)

自民党総裁選挙

自民党の100代目総裁に岸田文雄氏が選ばれた。自民党内の選挙とはいえ、国会の首班指名で日本国の総理大臣になる人を決める極めて大事な選挙である。総裁候補者4人の闊達な論戦や昨日の開票状況など、一連の公明かつ正大な選挙のやり方はさすが自民党だと感心していた。20年以上トップの委員長が変わらない日本共産党の対局ともいえる民主的な選挙だと云えるだろう。この間、個人的には安倍元首相の後押しで、保守色を強く打ち出した高市候補に勝って欲しいと思っていた。1990年代から「朝ナマ」などに出演して顔は知られていた高市さんだったが、今や押しも押されぬ自民党の中心的な議員となった。性格的にも一番ブレそうになく、国難ともいえる今の日本のリーダーとして適任だと信じるが、彼女にとっては今回は小手先調べで次の総裁選が本番となろう。1回目の投票で議員票で2位となったのも同僚の信頼が厚い証といえよう。岸田政権の下では外務大臣や防衛大臣など対外的な強さが求められる要職に就いて更に力を伸ばしてほしい。


総裁選といえば慶應競走部つながりで、以前から名前をよく知っていた河野さんに私は当初親近感を持っていた。しかしこの選挙戦を通じて顕わになったのは、脱原発、同性婚・夫婦別姓や女系天皇の容認という彼のトンデモ持論であり、またそれを指摘されるとトーンダウンするという変節漢ぶりであった。形成不利になれば自論を封印するような政治家は、局面が変わればまた違うことを主張するに違いない。致命的だったのが河野一族が深くかかわる中国での合弁企業が、ウイグル人問題にも絡み、その上中国共産党から優遇措置を受けていたことが広く知れ渡ったことである。彼はこの企業からの政治献金は法律に則り処理されており問題なしとしているが、そもそもがこの会社は太陽光パネルに関連した合弁企業である。エネルギー問題で焦眉の太陽光発電は、そのパネルが中国からの輸入がほとんどだといわれる。国策を担う一国の総理が、中国の関連企業との利害がきわめて近いことは到底容認されない。高市氏の落選は残念だが、河野氏が総理大臣にならず岸田氏が首相となるのは、我が国にとってセカンド・ベストであった。今回の落選が、中国利権に絡んだ議員には未来がない、という先例になったのも意義深い。


岸田氏は池田勇人や宮澤喜一など歴代総理を輩出した宏池会出身とのこと。宏池会は自ら保守本流と自認しており政策は中党、日米安保を基軸とするも中国ともことを荒立てず、総じてマイルドな政策集団だったと私は認識している。ただ宏池会的な中庸な方針は高度成長期には極めて有効であったが、中国が覇権を延ばさんとするこれからの多難な時代にどうであろうか。武漢ウイルス対策・経済成長・財政・外交・憲法改正など問題は山積している。これを突破するにはある程度尖った政策立案・実行が必要ではなかろうか。岸田氏は多くの意見を広く聞く人柄だそうだが、立憲共産党などの野党には建設的な対案はないし、大半のメディアはあほなポピュリズムばかりである。菅前首相のウイルス対策が不人気だった(と云われる)のも、尾身さん率いる政府文科会の意見を真面目に聞き、これに引きずりまわされた挙句の果てである。無責任な(自称)有識者、メディアや世論調査など気にせず、信じるところを一点突破で難局を乗り切ってほしいものだ。特に韓国の要望やら文句は一切無視願いたいし、中国には経済界の反対を押し切ってでも強い姿勢で当たる事を期待したい。

 

2021年9月26日 (日)

ワクチンパスポートに反対する

最近は武漢ウイルス感染者が大幅に減って喜ばしい。この事は大いに報道されるべきだが、メディアの扱いは感染者拡大時より極めて小さい。「恐怖を煽る」のがこれまでメディアのメシの種だったから彼らも話題が亡くなって大いに困惑していることだろう。まあ、この後も第6波なり7波がくるのは間違いないが、これまでの経緯をみると結局のところ何らか対策をしても全くせずとも、その都度感染者は相応に広がり時間の経過とともに収束するはずだ。こうして武漢ウイルスも「普通のかぜ」「例年のインフルエンザ」と同じ傾向をたどり、数年たっていつしか話題にのぼらなくなるに違いない。振り返れば昨年のクルーズ船での感染から大騒ぎを始めて1年半以上、結局のところいまだに感染は飛沫なのか空中のエアロゾルなのか、洗面所などでの接触感染かさえ分かっていない(ことになっている)。これまでマイナーな領域だった感染症の専門家らは、この間メディアに出て大受けだったが、結局ウイルスに関しては何も分かっていないことだけがわかり、そもそも学問として成り立つ分野なのかを世間に露呈した。


結局のところこのウイルスの実態はわからないままなのだが、この1年半で我々にはっきり見えてきたことがある。武漢ウイルスでこのままでは国内の死者が40万人になると言ったインチキ専門家の言説などを利用し、医療体制の構築より人流を抑制すべしという論に世間を誘導したのが厚労省と医師会だったことである。医師会を中心とした医療提供側は、ひたすらこの感染症の深刻さを喧伝することにより、自分たち医療側の努力では広がりに追いつかないと筋書きをつくり、火の粉が一切かからないようにすべては「人流」に原因があると話をすり替えて責任放棄した。医師会などの医療提供側に多くの問題があるのに、「アルコール」や「飲食店」などをスケープゴートにし、メディアもその尻馬に乗って問題は外出や旅行にあるかに報じた。政府文科会の尾身会長の地域医療機能推進機構(JCHO)が、コロナ対策補助金として300億円以上を得ながら、感染者用ベッドを半分近く開けていたという事実は、関わりたくないという医療提供側の本音を端的に表したものだと言える。批難された医師会会長のパーティ出席も、本人たちが「人流」は感染と関係ないと信じている証左といえよう。


菅首相の唯一の問題は、尾身さんらの単なるポジショントークを真面目に取り上げすぎ、緊急事態宣言を長期化し、オリンピックの観客を無人にしたことにある。専門家(と称する人たち)は、感染者の数さえ減れば自分たちの存在意義が正当化されるから、数あるプランのなかでも一番コンサバの案を提示し続けてきた。彼らは自分たちのレーゾンデートルを示したかっただけで、人々の生活などはまるで二の次であるかのように見えた。ここで本来なら専門家の意見を考慮しつつ、経済活動など様々な要素を考慮に入れて最終的な判断するのが政治家の役割だったはずだが、現実はそうならなかった。人流の抑制ばかり言い募り、挙句の果てにはアルコールに問題があるかの主張を展開し、自分たちに火の粉がかからないように画策した分科会の意見を、菅政権はあまりに尊重し慎重でありすぎたと私は思う。まもなく始まる自民党の新政権は、分科会のメンバーを総取り替えし、早期に経済を元に戻すのが最初の仕事であってほしい。

 

もう一点、「感染を予防するためにワクチンを」と言っていたワクチン推進論者たちは、いま「ワクチンは重症化を防ぐもので予防はできない」と当初云われていた効能をすり替えたが、感染防止に効果がないならばワクチンパスポートには意味がないことになる。さらにワクチンを打って重症化しなかったブレークスルー感染者が、感染に気付かずワクチンパスポートで堂々と外出するならば、他人に感染させるリスクはより増えるはずだ。どう考えてもワクチンパスポートの導入は論理的に破綻している。私はすでにワクチンを2回接種済みだが、なんら法的根拠がないのに国民の移動の自由という基本的人権を妨げるワクチンパスポート導入には絶対反対である。どうせ数年後にはインフルエンザや風邪と同じ感染症になるであろう武漢ウイルスである。感染防止に大したエビデンスも見いだせなかった人流の抑制やら、今後予定されるワクチンパスポートの導入でなく、即刻ふつうの経済に戻すべきではなかろうか。

 

2021年9月20日 (月)

2021 東京六大学野球秋季リーグ戦開幕

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台風一過、昨9月19日の日曜日は東京もさわやかな秋晴れとなった。例年に比べて一週間遅れの東京六大学野球秋季リーグ戦の開幕にチャリで神宮球場に観戦に訪れた。この日はナイトゲームで行われるヤクルト対阪神の併用日とあって、東京六大学野球は試合開始が午前10時と早い上に、日ごろ使う自転車置き場も混雑するので球場脇から信濃町駅に近い三角公園に移されて何かと不便である。プロ野球併用日の度に思うのだが、昔と違って資金はどこからでも調達できるのだから、プロ野球はアマチュアが使う球場ではなく、自分たち専用の球場を作ったらどうだろう。アメリカではMLBのボールパークが次々と改築され、球団によっては市街地に新たにホームスタジアムが作られたりしているが、古色蒼然たる神宮球場で先輩の六大学野球を押しのけてプロが興行を打つのも何とも情けないではないか。ヤクルトにはさっさとプロにふさわしい専用球場を作ってほしい。


さて秋季リーグ戦は通常9月第2週から始まるが、ことしは1週間遅れの開幕である。これは法政大学野球部で武漢ウイルス感染のクラスターが発生し、大学当局より9月25日まで同部が活動停止処分を受けたことによる。他のリーグなら日程が組まれた後、試合に出場できないチームがでた場合、その学校は不戦敗とか棄権という措置になるのが普通だが、そもそもが入れ替え戦なし、対『校』戦形式の東京六大学野球連盟は、あくまで6校の対戦にこだわった。リーグ戦の開幕を1週間遅らせた上、法政大学は第4週の10月9日から出場とするなど大幅な変則日程を他の5校が認めての今年の秋季リーグ戦である。遠い昔、早稲田大学が慶應義塾に挑戦状をたたきつけたことから始まったのが東京六大学野球の端緒である。あまりの過熱ぶりに早慶戦が断絶した時代には、明治大学が仲を取り持ったなどそれぞれの対戦は長い歴史の上に成り立つ。あくまで6校にこだわった連盟の心意気や良し、6校各チームの健闘をこの秋も期待したい。


昨日の第一試合は、立教の2年生エース池田君(智弁和歌山)が早稲田の強力打線を6回終了まで0点に封じ4対0で勝利した。野球の長嶋・杉浦は云うに及ばず、全日本のサッカー代表だった名GK横山(三菱重工)などきら星の如きスポーツ選手を輩出した立教だったが、近年しばらくスポーツには力を入れていなかった。しかし方針を返上し最近は野球や駅伝に高校の有望選手を積極的にとっており、殊に立教が優勝に絡むようになるとリーグ戦が混沌として面白くなる。池田君も昨年、1年生でいきなりリーグ戦に登板していたが、まだ大学の野球に慣れないようで途中で崩れることが多かった。昨日の堂々のピッチングはこの一年の努力の成果を見るようだが、こうして若い選手が成長するのを眺めるも大学野球の楽しみの一つである。第2試合は優勝候補の母校・慶應が東大に大勝して心も軽くチャリのペダルを踏んで家路についた。


残念ながら今季もリーグ戦は終わらぬウイルス禍で、2試合先勝の勝ち点制ではなく、各校10試合総当たりのポイント制である。応援団も内野の学生席に陣取るのではなくリーダーやチア、ブラバンが独立して外野の一画からの声援になっている。ただ本来は学生席あたりの内野に座る熱心なファンの一部は、外野のリーダーの掛け声に合わせて母校のカレッジソングを「小声」で呟いたり(場内では大声は禁止されている)、ルーティン通り曲に合わせて手を振ったりで「ああ、六大学野球のスタンドだな」とほほえましい情景もみられる。それを見ていると応援団と学生やOBで盛り上がるあの応援席の日常が戻ってほしいとつくづく感じるのである。一点、東大の選手紹介アナウンスで出身高校を最近「東京開成」とか「県立湘南」と言うのはどうも耳障りでしょうがない。最近甲子園を賑わす学校として「開星」やら「淞南」が出てきたのでその区別をする必要があるのかも知れぬが、東京ではあくまでカイセイは「開成高校」ショウナンは「湘南高校」だ。これまで多くの開成や湘南出の選手が神宮球場で活躍してきたのだから、わざわざ不必要な属性をつける要なしと永年試合を眺めてきた老生は思う。

2021年9月18日 (土)

ワクチン接種の副反応

先日、遅ればせながら武漢ウイルスの2度目のワクチン接種を終えた。高齢者の90%が2度の接種を終えたと聞いても、アホな同調圧力などには負けまいと頑張っていたが、かかりつけの医師から定期診断の度に「ワクチン2度打ちましたか?」と聞かれるので止む無しである。イヤイヤの接種だが、幸いにして巷間云われる高熱が出るなどの副反応は起きなかった。これに関して我々の世代やその上では、ワクチンによる副反応に苦しんだという話をほとんど聞かない。素人で詳しい事はわからないが、年齢が上がるにつれて体の反応が鈍くなり、新たな異物が体内に入っても発熱など抵抗する能力が衰えていることによるものなのだろう。もう一つ考えられるのが、我々が子供だった頃は、今よりはるかに衛生環境が悪く、汚ない世界で育ったということにもあるのではなかろうか。いまの若い人たちより子供の頃にはるかにウイルスやら細菌、ばい菌まみれの日常生活を送ってきたことが、新たな感染症やワクチンの副反応に強い体を作っているのではないかと密かに思っている。


考えてみれば子供の頃は屋根裏でしょっちゅうネコがネズミを追い回すゴトゴトとした音が響いていた。家の中にはゴキブリはもちろんのこと、ダニやら虱もいたし、子供が遊ぶ砂場は犬・猫の糞尿の臭いが漂っていた。そういえば町で盛りのついたネコの鳴き声が聞こえなくなったと思っていたら、都内では猫の放し飼いが禁じられているというからビックリだ。それはそうと、当時は水道のある家庭にも、柄をぎっこんばったさせて人力で地下水を汲み上げる井戸があって、夏などはどこから流れてくるともわからない冷たい地下水を飲んでいた。各戸にお風呂がなかったから、隣の家に一日おきに「お湯を借りに行く」家庭も多かったし、そもそも毎日お風呂に浸かるという習慣が当時はなく、真夏の汗をかいた日は井戸水で行水したものだった。「外から帰ったら手を洗え」だの「冬はうがいをせよ」などと一応は家庭や学校で言われたが、どこか遠い世界の標語のようで真面目に実践した記憶はあまりない。寄生虫をお腹に飼っている子供も多く、私も検査で蟯虫が見つかって虫下しを飲んだこともあった。


またその頃は世田谷にもあちこちに肥溜めがあった。今の国道246号は玉電の脇を都心で出た糞尿を農家に運ぶ桶を満載した荷馬車がよく通ったが、悪路に馬車の車輪がはまると チャップンんとその一部が道路にこぼれたりしたものだ。家の近所は下水がなかったが、子供たちは汚物や大腸菌まみれのドブ川にじゃぶじゃぶと分け入り、虫をとったり泥んこ遊びをよくしていた。なによりその頃の国鉄列車に乗れば、垂れ流しのボットン便所からの飛沫が窓外に突き出した肘などにベタっと飛んできたが、そんなことは皆さして気にせずに弁当箱を広げていたのである。時代が下り中高生の時分には光化学スモッグやらダイオキシンその他重金属など多くの公害騒動があったし、周りの成人男子は人前でもタバコを吹かしていた。今の高齢者はこうした糞尿やら有害物質に囲まれて大人になり、さまざまな外部からの刺激やアレルギー物質に強く(鈍感?)になったのではなかろうか。現在のあまりに清潔志向の世の中が、ワクチンの副反応に対して敏感な人を増やしているのかもしれない、などと日ごろの自分のズボラさをこうして正当化してみたりする。

 

2021年9月14日 (火)

世界の船旅「飛鳥Ⅱ感動世界探訪」DVD全7枚組

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BS朝日で土曜日に放送される「世界の船旅」を毎週楽しみに見ている。いま世界中でクルーズが催行されない中、過去の録画とはいえ画面から流れる内外の客船のクルーズ風景には旅心が大いに刺激される。その番組のCMで8月に出た7枚組DVDボックス「飛鳥Ⅱ 感動世界探訪」の新発売キャンペーンが繰り広げられていて、潮気が恋しくてつい買うことにしてしまった。これまで番組で紹介された飛鳥Ⅱのロングクルーズの作品に、未公開の映像を加えて再構成されたもので、定価25,800円が今なら15,800円、さらにアスカクラブ会員なら12,900円という特別価格に釣られての購入である。この7枚組セットは飛鳥Ⅱの2015年世界一周クルーズ前後2巻、2015年‐16年南極・南米ワールドクルーズ前後2巻、2018年世界一周クルーズ前後2巻、それに2019年ハワイ・アラスカグランドクルーズ1巻からなっており、旅がしたい、海に出たいが出られないというフラストレーションをDVDで解消しようというものである。ウイルス禍で乗船したくともそれが出来ないクルーズ愛好者に的を絞った新発売ではなかろうか。


我々は2015-16南極南米クルーズと2018年の世界一周に乗船しているので、その時の思い出をプロによる映像でもう一度鑑賞してみたいと商品が到着するやいなや早速届いたDVDをセットしてみた。南極・南米クルーズ編ではイースター島のモアイ像、目前に迫る圧倒的なチリ・パタゴニアの氷河、快晴と凪に恵まれた氷の南極、さらに希望者全員が見学できたリオのカーニバル見物などが編集されている。画面でそれらの懐かしい情景を見ていると、ふつうなら一生かけても経験できない旅が僅か3か月で達成できたことに改めてロングクルーズの密度の濃さを再確認できる。2018年の世界一周編では地中海マルタ島の騎士団の建物、スペイン各地の料理や市場、カナダのハリファックスの大西洋海洋博物館などの情景が編集され、テレビの前で夫婦二人して「ここ行った、これ見た」と思い出のエピソードで盛り上がり船旅再開の期待を盛り上げた。


こういう際に画面を見る楽しみの一つは、自分たちの姿やあるいは知人がDVD画面に登場しないか探すことである。ところが最近は個人情報保護法やら肖像権やらの問題なのか、なかなか個人が特定できないような画面構成、画像造りになっていて、知っている人の顔が大写しにならないのが残念だ。例えば船内の手芸教室を紹介する場面では、参加者の手許の映像ばかりで、肝心の楽しそうに作業をしている人の顔は映らない。お祭りなど皆が参加する船内イベントも参加者がはっきりとは特定出来ないよう遠望画面だったり、場面が細切れになっており、当初BSで放映された時から再編集されたように思える。私は南極・南米クルーズの取材で顔見知りになったディレクターにいつも「顔どんどんとってよ、俺には肖像権一切ないから」と言っていたら、そのせいかこのDVDではアルゼンチンタンゴ教室の場面にそのまま顔を出してくれたが、私のように映されてもなんら問題ない人が大半のはずだ。しかし最近は世界一周クルーズでもこの観点から記念写真集巻末の(購入予約者特典として掲載される)参加者の写真と名前が掲載されなくなってしまった。思い出の映像やら写真が出ることを望んでいる乗客も多いだろうから、この種の記録には下らないポリコレは止め、人の顔をバンバン出したらどうかとDVDを見ながら思った。その点が唯一の注文である。

 

2021年9月10日 (金)

県境をまたぐ移動容認、だれが容認するの?

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武漢ウイルスに関するワクチンパスポート取得など検査証明や陰性証明があれば、政府は11月には「県境またぐ移動容認」(9月10日付け産経新聞朝刊一面)との報道がなされているが、この方針がどうもピンとこない。緊急事態宣言が出されている現在も東京から神奈川・埼玉・千葉などの近県との往来には当たり前だが許可も何も要らないものの、11月からは都と各県県境の多摩川や江戸川、荒川を渡る橋の上で証明書の検査でもするのかい、とツッコミたくなるような発表である。「容認」とは広辞苑によれば「よいとみとめてゆるすこと」とあって、誰かが対象の人に対してある行為を許可することらしい。とすれば11月頃から誰が何を許すのか、許されない人たち(証明を持っていない者をいうらしい)は11月から橋を渡れなくなるともとれるが、ではその証明書を誰がどうやってチェックすると云うのだろうか。今は一応「自粛」してと云われるものの県境を自由に行き来できるものが、11月からはあくまで「お上の容認」の下で可能であるとは一体何ごとなのか、まるで「ありがたがれ」とでも云いたいかのようだ。禁止されていた事項を容認するのなら分かるが、実質的にフリーだったものをこれから容認するとは論理が破綻しているではないか。それともこれまで黙認していたのを、これからは容認すると云いたいのか?


PCR検査で陽性になっただけで症状が出たわけではない者を含め、都内でのこれまでの「感染者」はこの1年半の累計で36万人である。東京の人口は1400万人なので都民100人に対して2.5人が陽性者(症状が出た患者に非ず)となったことになるが、この割合は例年のインフルエンザの学級閉鎖の基準、すなわち1学級40人で8人くらいの感染者(こちらは実際に症状が出たもの)で発動されるなどとするよりも、比較にならぬほど密度は薄いし感染率も少ない。メディアが大騒ぎをするなかで、ほとんどの都民が身近に感染者がいないのもこの割合を見るとなるほどと合点がいく気がする。武漢ウイルスの陽性者はこれまでの1年半で国内で160万人・死者1万6千人だった(純粋に武漢ウイルスが死亡の原因だったのはこの数分の1という説もある)ことに対し、毎年1千万人以上がかかり、年によって異なるが平均約1万人ほどが亡くなるインフルエンザでも、ワクチン接種率は全国民の3分の1たらずだったらしいから、今回の官民・メディア挙げてのワクチン狂騒曲が何とも大げさに感じられて仕方がない。武漢ウイルスは急に症状が悪化するとか、特効薬がないからワクチン頼みだという報道も、これはフツーの風邪やインフルエンザでも同様かつよくあることだと指摘する医師もいる。


たしかワクチン接種は「個人の判断」と厚労省は発表していたはずであった。しかし、今回の発表を『本気で捉えれば』これからはそのワクチンを打ったものだけが自由に行動することを許され、さまざまな理由で打たないもの、あるいは打てないものは、県を超えての移動が『容認』されないことになる。しかし実際に県境でそんなチェックは行えるはずもなく、また今の憲法や法律体系では人々の自由な移動をしばる事はできないので、政府は一応「それらしい方針を出してやってるフリ」をしたいということに受け取れる。要は取り合えず「容認」などと偉そうな言葉を使って脅しはするものの、これ以上の自粛は強制できないから単にウイルス禍発生前の元にもどすということだろう。ただこのワクチン証明や陰性証明が一人歩きをし、これからは飲食店や劇場、スポーツ大会、各種イベントなど、全国のあらゆるところで入場制限がなされ、証明保持者と非保持者の分断が起こる事態になることは間違いないだろう。本当はいま立憲共産党などの野党にこそ、世の中の分断を招き、憲法違反の恐れがあり、移動の自由を阻害する恐れのある証明書の功罪についての議論を盛り上げて欲しいが、彼らは日ごろマイナンバーカードなどでは「人権人権」と大騒ぎするのに、武漢ウイルス絡みになると途端に個人の自由より全体主義を容認しトーンダウンするから不思議である。

 

2021年9月 7日 (火)

引っ越し作業と初秋のつれづれ

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我が家の全面リフォームの為に義母宅に引っ越してから3週間が過ぎ、ようやく仮住まいでの生活も落ち着いてきた。ただ今の引っ越しは家具や什器などを移動するだけでなく、ネット環境の整備という過去にはなかった作業があるのが面倒なところだ。この辺り私は門外漢ですべて妻に任せるしかないのだが、云うまでもなくパソコンはオーディオのように線を繫げればすぐに動き出すわけでなく、まずはネットと接続していることが大前提である。ところが義母宅ではネットが未開通だったため、今回はまずはプロバイダ契約から手続きが始まった。以前はプロバイダと回線業者は別々の契約だったが、最近は主流の一体型サービスの方が良さそうだということでNTT東+老舗プロバイダに決めて工事の日取りを決めたのは7月のこと。8月、越して来た翌日に光回線が開通すると、妻は無線ルーターを繫げて1台、また1台と義母分も併せ計4台のPC、3台のスマホをネットに接続し、持参したネットワークドライブ(NAS)を組み入れた。これで私のテレワーク環境が整ったかと思いきや、翌日はネットワークプリンタの無線設定に妻は苦労しているようであった。


これら物理的なセッティング作業に加えユーザーである私や義母の初歩的な質問や追加の注文に時間を割いててんてこ舞いであった妻は、「無線は苦手」などと言いながら、連日トライ&エラーを繰り返し、3日間かけてどうにかネットワーク環境を構築し終えた。やれやれこれで終わりかと思ったら、次に「nasne」というハードディスクレコーダーを追加する作業に取り掛かった。自宅では最近購入したTVから録画予約をして好きな番組を取り溜めていたのだが、義母宅の従来のTVでは対応出来なかったため、PCからテレビ録画をコントロールすることにしたとのこと。またこのnasneのチューナーにアンテナを繋がなければいけないのだが、アンテナ線は1か所にしかないため分配しなくては、とネットショップで混合器から分配器や短いアンテナ線を手配しようやく開通にこぎつけた。このように現代の引っ越しはネットの移転に大きな手間ひまを割かねばならないのである。


そうこうするうちに、オリンピックやパラリンピックも終了して、東京の街も秋の気配が濃厚になって来た。と思っていたらなんと菅総理が自民党の総裁選に出馬せず、任期満了を以て総理を退任すると云う。地味ではあったが短い間に多くの成果を挙げてきただけになんとも残念な事態だ。彼に最初に注目したのは、日本学術会議におけるサヨク学者の任命拒否で、このオジサンはなかなか胆の据わった人だと私は拍手を送ったし、一定の所得のある高齢者の医療保険負担を1割から2割に上げるなど、ポピュリズムに反する政策も大胆に成し遂げた気骨ある政治家だと思っていた。そのほかデジタル庁の創設、携帯料金の値下げ、中国包囲網であるクアッドの推進や台湾ワクチン供与など、急遽登板だったにも拘わらず実質的な成果を残した総理だったと私は菅さんを評価していた。結果は在任中に株高はじめほとんどの経済指標はアップ、武漢ウイルスの影響も世界で最も低く抑えられていたのが厳然たる事実である。ただ国会での中国非難決議案が親中の二階幹事長らの反対によって見送りになったり、観客を入れてオリンピックを開催することが小池都知事や尾身感染症委員会の反対でできなかったことなど、周囲に恵まれなかったのが返す返すも残念であった。


武漢ウイルス対策に関しては”GO T0”で見られたとおり、彼はもっと経済を回しながらウイズコロナを目指したかったはずで、本来は人流抑制とともに医療体制の構築に力を発揮したかったことだろう。しかし政府の感染症委員会やら厚労省、医師会、さらに武漢ウイルスを政局にしたいメディアの作為により医療を供給する側の大問題には一切手をつけられず、結局は国民に自粛ばかりを要請するかになった施策は何ともいただけなかった。この点で菅首相の発信力のなさは致命的といえ、もし彼が小泉純一郎元首相のごとく「武漢ウイルス医療に協力せず、既得権益にあぐらをかく医師会は国民の抵抗勢力だ」「オリンピックには観客を入れる、もしそれで感染が広まったら内閣総辞職する」などと声高に敵対勢力を作り、出処進退や論点を明確にして国民に訴えたら支持率も大きく違ったはずだ。そういうことができないのが菅首相の人がらであり、また「非常時のリーダーに非ず」と評価される所以だともいえよう。今はお疲れ様でしたと陰ながらその労を称えたい。後任の総理総裁にはネットや保守論壇では高市早苗候補が圧倒的人気を得ているようだ。反中国・憲法改正賛成・夫婦別姓反対・靖国参拝・皇統の伝統重視を訴える高市さんが、日本のサッチャーとして初の女性総理総裁になることを期待したい。

 

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2021年9月 1日 (水)

半日鉄道プチ旅行 つくばエクスプレスと関東鉄道

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130キロで疾走するつくばエクスプレス、前面のガラスは逃げ切れない虫の死骸が多数付着

引っ越しも一段落、東京にもようやく秋の気配が漂う候となり、ちょっと鉄道に乗ってどこか郊外に出かけたくなった。ということで今回は筑波エクスプレスと関東鉄道常総線に乗る事にした。平日の昼過ぎ、テレワークの合間を縫って、あまり土地勘のない千葉県北部や茨城県南部への訪問で、半日鉄道プチ旅行もこれで7回目になる。2005年に開業した日本でもっとも新しい私鉄である筑波エクスプレスで都心から茨城県の守谷まで行き、1913年に開業した非電化の私鉄、関東鉄道常総線に乗り換えて取手へ、取手からJR常磐線で都内へ戻る約100キロほどの行程である。最新の鉄道とローカル鉄道の気動車を乗り比べるのが今回の小旅行の目的だ。

 

平日の昼下がり、つくばエクプレス始発の秋葉原駅は人出もまばら、まだ真新しい地下駅の構内で乗車したのはつくば駅行き各駅停車のTX-2000系電車であった。この鉄道は正式には「常磐新線」と呼ばれ、沿線の地方公共団体や民間企業が出資した第三セクター鉄道とのこと。なんでも今回の目的地である守谷までは直流、守谷以遠は交流電化という単一路線の鉄道として極めて変わった電化方式を採っており、乗車した2000系も交直両用車両であった。例によってかぶりつきに陣取り前を見ていると、都内は北千住と隅田川鉄橋付近を除きほぼシールド工法で掘られた地下の線路で、トンネル内はけっこうアップダウンやカーブもあって前方を凝視する我が視線も上下左右に忙しい。

 

綾瀬川を過ぎ埼玉県に入るあたりから周囲は徐々に緑が増え郊外の景色となっていく。線路は高架線となり電車のスピードもぐんと上がるが、新しい鉄道とあって道床は堅固で路盤状態は極めて良く、ガラス越しにみえる運転席の速度計は130キロあたりと関西のJR新快速なみになる。6両編成の電車は車掌もいないワンマンの全自動運転とあって、前を見ていても信号器や踏切の安全を確認する灯標などが一切なく、線路わきの標識は「速度照査」とか「B」(ブレーキ)ばかりで、この点では前面展望ヲタクにはちょっと物足りない。電車は疾風のように進んでいくが、平日の昼下がりとあって乗客は一両あたり数人で、線路わきの田園風景と相まって車内はのんびりしたムードが漂っていた。こうして新しい電車の雰囲気を味わううち、40分ほどで乗り換えの守谷駅に到着した。

 

ここで大正初期に開業した関東鉄道の気動車に乗り換えである。つくばエキスプレスが守谷から交流になることや関東電鉄が電化されないのは、茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所への影響を考慮したためとされるが、その辺りの詳しいことは私には良くわからない。ただ都内から40キロほどの処に、昼間は気動車が一両でトコトコ走るローカルな景色が広がっているのがなんとも風情があって良い。高規格の新規開業路線から一転、枕木こそPC化しているがロングレールのない線路を唸りをあげて走るディーゼルカーに身をまかせていると、都会生活からの脱出という気分になってきた。乗車した車両は2019年に増備された新鋭の5020形とあって、空気ばね台車がフンワカとした揺れを一層増幅させるかの乗り心地で終点の取手に到着。都内へ戻るJR常磐線の電車を待つ間に食べた、駅の立ち食い蕎麦が予想外に旨いのに感激して数時間のプチ旅行を終えた。

乗車した関東鉄道の5020形ディーゼルカー(取手駅で)
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