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2021年8月 5日 (木)

妻の東京オリンピック2020

20210805

オリンピックの日程は早くも終盤となったが、それに先んじて妻のボランティア活動が修了した。2018年にボランティアに応募して以来、翌2019年春に面接、秋の代々木での共通研修を経て役割と会場が決まったのは2020年の12月であった。顧みれば武漢ウィルスによる大会の一年延期や、立憲共産党などのサヨクやマスメディアの煽動による中止運動、森会長の発言を意図的に切りとった辞任騒動によるボランティア大量辞退ニュースなどこれまでさまざまなことが起こった。武漢ウイルス騒動に対する菅政権のポピュリズム的弱腰政策に嫌気がし、早々にボランティア辞退した私とは対照的に、好奇心のなせる技なのか妻はどうしてもこれを体験してみたかったようだ。


妻の役割はテクノロジー部門の中の「ベニューリザルトチームメンバー(VRTM)」で、担当を割り当てられたのは大井ホッケー場で行われるフィールドホッケー競技であった。試合結果の何かに関係しそうな名称ではあるが、「一体何をするのやら想像がつかない」状態で臨んだ7月上旬の現地研修で、説明を受けて役割がやっとわかったそうだ。ホッケーはキーパーを含め11人が先発するが、リザーブに入ったベンチの5人との交代に回数の制限がなく、一度下がってもまたフィールドに立つことが出来るルールで、その交代で出入りする選手の背番号をベンチ裏の席から読み取って然るべき人に伝える係だった。


ベニューリザルトチームメンバーには、五輪開会式前に役割に対する2日間の研修があり、そこからユニフォームでの彼女の本格的な活動が開始した。実はオリンピック開催に反対するノイジーマイノリティーからの風当たりを考慮し、私服で会場に来て現場でボランティアの制服に着替えることも可能、と直前に案内が来たが、「何か言われたら睨み返してやる」と気を張る妻に「おう、堂々と行って来い」ということで自宅から青のユニフォームで出立する妻を見送った。この日の為に死にものぐるいで精進してきた次世代を担う世界のアスリートを援助するためなら、例え東京が少々犠牲になろうともそんなことは大した問題ではない、これぞ日本のホスピタリティだ、という気合と心意気を妻には体現して欲しいものである。


ホッケーのボランティアは開会式の翌日から実戦が始まった。大井のコンテナターミナル傍らにできた新しいホッケー競技場で、次々と入れ替わる選手の番号を読み取ってはトランシーバーで本部に伝える係や、それを手元のメモに書きとるのが現場で割り当てられた仕事であった。炎天下、一日4試合のうち2試合を片方のチームを2名~3名で担当するのだが、ボランティアは高校・大学のホッケー経験者が多いなか、妻のようにこれまでなんらホッケーとは縁のないおばさんたちや、大会が無観客になってしまったために別役割から振り分けらた人たちが混ざって、そこそこバランスよくシフトが組まれていたそうだ。最初は慣れない上に緊張したらしいが、経験を積むにつれ余裕も出て何となく試合の展開も追えるようになったと喜んでいるうち、準決勝までで彼女の役割は完了した。こうしてホッケー競技に関わるうちに贔屓のチームもできたようで、その後のホッケー競技の展開に妻は画面の前で歓声をあげている。

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東京2020その他のリンク
東京オリンピックまで2ヶ月切る ボランティアユニフォーム受領(2021年6月2日)

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コメント

バルクキャリアーさま
奥様は東京五輪のボランティアをやり遂げられたのですね、お疲れ様でした。

VRTMなる言葉初めて聞きました、そんな役目をボランティアが担っていたとは驚きです。ホッケーは馴染みが薄かったのですが、五輪をチャンネルサーフィンしていた時に日本対オーストラリア(男子)の試合を偶々見て純粋に面白いと感じました。海外ではプロリーグも存在するメジャーなスポーツなんですね。

ボランティアとはいえ世界一流の選手が真剣勝負で挑む姿・息吹を間近で感じることが出来て大変貴重で有意義な経験を奥様はされましたね。贔屓のチームができて画面の前で声援とは微笑ましい。

昨日、千駄ヶ谷駅前の東京体育館から観音橋交差点方面に歩きました。何処もバリケードだらけでしたが新国立競技場を背景に猛暑のなか大勢の人々が記念撮影をしていました。
「こんな立派な競技場を作ったのに無観客とは何とももったいない、1964東京五輪の様に満員の観客で湧き生涯人々の心に残り続ける新国立競技場の姿を見たかった」そう強く思ったのでした。

M・Yさま

いま野球で侍ジャパンがアメリカに勝って悲願の金メダルを得た中継をみて、東京でオリンピックを開催して本当に良かったと改めて嬉しく思っておりました。山縣、小池君の400米リレーは残念でしたが、陸上でも多くの選手が決勝に残り、大いに楽しませて貰いました。特に印象に残ったのが女子1500米の田中希実選手で、日本の女子中距離の歴史を拓いてくれたように感じました。中長距離というと何とか先頭グループの後ろにつけて、落ちてくる選手を交わして入賞を狙うというのが近年の戦いでしたが、彼女の走りは実力に裏打ちされているうえ、勇気をもってレースを引っ張るもので、こういう選手が日本の陸上界の力を引き上げてくれるのだと思います。その点では3000米障害の三浦選手も同様でした。

それにしても野球の表彰式でも選手は皆マスク姿。さっきまでのベンチではノーマスク、横浜スタジアムのグランド上で感染などしようもないのに表彰式にはマスク姿とは?格闘技も試合では唾や汗が飛び交う中で相まみえるのに表彰式はマスク。陸上の選手がまだ呼吸が整わないのに、マスクをさせてインタビューとは一体主催者はなにを考えているのか。馬鹿馬鹿しい感染防止ごっこ、ただのやってるフリごっこは世界の笑いもので、こんな茶番劇はもう卒業して欲しいです。

その意味ではやはり観客を入れてゲームをするべきだったと今でも思っております。世界から集まったアスリートに対する日本人の「心意気」です。

妻のボランティアに当たっては、早朝に行かねばならない日や台風接近の日は、交通の便が悪い大井のホッケー場まで私がクルマで送迎で、ボランティアのボランティアということで私もちょっと大会に関係した気が(笑)。国内でオリンピックが開かれることは当分ないでしょうから、妻は良い経験をしたことと思います。

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