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2021年7月16日 (金)

オリンピックに観客を入れよ

米国デンバー、"MILE HIGH STADIUM" COORS FILED("標高1600米" クアーズ・フィールド)で行われた2021MLBオールスターゲームでは大谷選手の溌剌としたプレイを実況中継で楽しませてもらった。COORS FIELEDには1995年、まだ出来立て新装の頃コロラド・ロッキーズのゲームを観戦に行ったことがあったが、場内で売っているビールが当然のことながらCOORSばかりで、新鮮なビールにすっかり酔っぱらってしまったことを思い出した。それにしても画面に映る場内満員の観客席にはマスク姿が見られず、すっかり日常が戻ってきたことがわかるが、そのアメリカは7月半ば現在で一日あたり武漢ウイルス感染者が約25,000人、死者が約300人も出ており、日本の感染者約3,400人、死者20人(7月14日)に比べ人口差を(米国は日本の2.5倍)を考慮しても、まだ圧倒的に事態が収束していない状況だ。やはり一日約30,000人感染者が出る英国が行動制限を解除し普通の生活に戻すことを決める中、我が国は「さざ波」程度の感染にもかかわらず早々と「オリンピック無観客」を決めてしまい、世界の笑い者になるようで何とも恥ずかしい。いまプロ野球もサッカーも相撲も観客を入れて開催されているのに、なぜオリンピックは無観客なのか首をひねるばかりだ。


東京都に度々出される緊急事態宣言は、そもそもは医療の崩壊を防ぐことが目的だったはずだ。ところが今や都内の多くの感染者(というより他国より厳しい基準(Ct値)で行われる検査の結果、陽性・擬陽性であることが判明した者にすぎない)は働き盛りの50歳台以下であり、これらは無症状か軽い症状の人たちが多く、重症者数は60人前後で推移し、東京の医療はまったく逼迫していない状況だ。いつの間にか単に感染者の数だけを減らすことが緊急事態宣言の発令基準にすり替えられてしまったようだが、そうだとしても昨日は1,400万人都民のうちの1,300人が陽性者と発表されており、その率はわずか0.01%、10,000人に1人である。毎日毎日コロナのニュースばかりだが、心配するならもっと他のことがあるでしょうと言いたくもなる。「Go toはけしからん」「県を超えた移動は自粛」で観光や運輸業が壊滅的な打撃を受け、「酒の提供は禁止」「8時で営業終了」で多くの飲食店が経営の危機に陥いっているのが現状とあって、緊急事態は医療体制ではなく、生きる術を奪われている旅行・観光業者や飲食店の方だと云える。


緊急事態宣言下で飲食店に酒類を卸す業者に対して金融機関からの締め付けを求めたり、国税庁からのお願いを出した西村経産大臣などの行動は狂気の沙汰で、法律に基づかない要請などを易々と発令するこの人のアタマこそ「コロナ脳」に100%汚染されているようだ。傍から見ていても、政府は煽るメディアなどに影響されずにもう少し冷静になって数字を見ろ、ゼロコロナなどはありえないと言いたい。菅首相も観客を入れてオリンピックを開催する方針を断固として貫いてほしかったが、野党や分科会の意見に右往左往し、横から小池都知事や二階幹事長に足をすくわれて無観客の決定としてしまった。結局のところ彼は「非常時」のトップの器ではなかったことを露呈したようで、安倍さんが退いたツケはやはり大きかった。後年この武漢ウイルス騒動が収束した暁には、今回人々がとった行動や政策方針の決定過程が、日本人の特異な国民性を計る良い資料になるだろうと思いつつ、武漢ウイルスドタバタ劇をあきれながら眺めている。大東亜戦争に入る時、戦争を煽る朝日新聞などのメディアと、周囲が見えなかった国民世論の動きも今回と似たようなものだったろうと想像に難くない。満員のMLBボールパークからの中継を見ながら、マスクもしないアメリカはいいなぁと羨ましく思う日々である。

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コメント

バルクキャリアーさま
仰る通り、まさに我が意を得たりであります。最近の菅政権のブレブレの迷走ぶりには失望の極み、情けなく思います。

「感染対策は万全を期す、幾多の試練を乗り越え栄光の舞台(五輪)に立った代表選手をテレビだけでなく競技場でも応援しましょう」
何故にこんな簡単なことを国民に向かって言えないのでしょうか?一体何を恐れているのでしょうか?マスコミはコロナの恐怖を過剰に煽って東京五輪を危惧する報道を続けていますが、五輪が始まるやいなや手のひらを反して選手の活躍ぶりを礼賛するに違いありません。

プロ野球もJリーグも観客を入れてやっているのに何故に五輪だけが無観客とは本当に理解に苦しみます。日本よりコロナ感染者が何百倍ものアメリカ・大リーグ、イギリス・ウィンブルドンは数万の観客で堂々と開催しています。
コロナ感染者を抑え込んでいる日本が東京五輪を無観客でやるなんて日本の恥を世界に晒すようなもの、無観客を喜んでいるのは隣国ぐらいではないでしょうか。バッハ氏に言われるまでもなく菅首相は今すぐにでも当初の方針通り有観客にすると宣言して頂きたい、今こそ誇れる日本を世界に示す絶好のチャンスであります。

今月に入りJALとANAは機内プログラムで市川崑監督の記録映画1964「東京オリンピック」を放映していますが搭乗の度に自衛隊が奏でる「東京オリンピックマーチ」で入場行進する選手団を見ると自然と涙がこぼれます、「全てを失った戦後の焼け野原から僅か19年でよくぞここまで立て直した、実に立派で誇れる」と。

歓声が湧く東京五輪の開会式を大画面で見たいとテレビを65型に買い替えたタイミングでの無観客宣言。どこか気分が晴れない中での溜飲を下げてくれる今回の記事でした。
明日東京に帰ったらTOKYO2020のTシャツを着て妻と飲み屋を応援しに行きますが旨酒が飲めそうです(笑)

M・Yさま

変わらずご活躍の様子でお慶び申し上げます。

この沈滞ムードに我慢できず私達は7月1日に開設された、横須賀・新門司間の東京・九州フェリーの新造船”ソレイユ”に乗船してきました。約1000キロを21時間で結ぶ航路で、”ソレイユ”は平均25ノット以上、最速28ノットと駆逐艦なみのスピードで結びます。今日は新幹線での帰り道に京都で途中下車し梅小路の鉄道博物館見学をしてきました。久しぶりに潮の気と鉄の気を補充できた週末旅行でした。

新幹線は「大人の休日倶楽部」利用とみられるシニアーの乗車もだいぶ増えてきたようです。みなこの騒ぎにうんざりしているのでしょう。

それにしてもやはりテレビや新聞は、オリンピック選手の紹介や応援の報道特集ばかりになってきました。社説でオリンピック反対を表明した朝日新聞などは社是として断固熱戦や大会を盛り上げる報道はしないはずなのですが案の定です。彼らは何の定見もなくただ反対の為の反対であることが、いまさらながら明々白々となりました。こういう輩がいつまでのさばっているのでしょうか。情けない限りです。

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