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2021年7月12日 (月)

大谷選手と「エンジェルス」 ANGELS IN THE OUTFIELD

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テレビは武漢ウイルスを煽り、コロナ脳ばかりを刺激する馬鹿げた番組ばかりだが、その中でMLBロサンジェルス・エンジェルスの大谷選手の活躍を見るのは楽しみだ。オールスターゲームを前に打っては33本のホームラン、投げては先発登板で4勝とその2刀流はとどまることを知らない。なにより野球少年がそのまま大きくなったようにのびのびとプレーする姿が溌剌としており見ていて気持ち良い。彼はいまベースボールをやっていて毎日が楽しくて仕方ないのだろう。毎朝のNHK-BS放送でMLB中継が始まるとルーティーンのテレワーク事務を後回しにして、妻と二人で赤いユニフォームの大谷君をウォッチする日々となった。画面から流れるアナハイムのエンジェルススタジアムは、大半の観客がマスクをせずに観戦をしていて羨ましい限りだ。プロ野球もJリーグも大相撲も観客を入れているのに、オリンピックは無観客だというまったく訳の分からないわが国とは大違いである。


現地から中継される映像を眺めていると、エンジェルスのピンチやチャンスの場面で一部のファンが座席から立ち上がって両腕を羽ばたくように揺らしている時がある。そうだ、これは1994年公開のディズニー映画「エンジェルス」を機にこのスタジアムで見られるようになった風景だと思い出して、家にあった「エンジェルス」("ANGELS IN THE OUTFIELD")のDVDを書棚から取り出し久しぶりに鑑賞した。この作品はピッツバーグ・パイレーツを舞台にした1951年の映画"ANGELS IN THE OUTFIELD"をディズニーがリメイクしたもので、設定をディズニーに縁が深いロサンジェルス・エンジェルスに変更し「信じれば夢はいつか叶う」をテーマにした同社らしいファミリー向けの夢物語である。テーマ曲や作品のバックに流れるランディ・エデルマンの音楽も明るく雄大で、きっとどこかで耳にした人もあるだろう。


DVDの解説にはこうある。「今シーズン、カリフォルニア・エンジェルスはリーグ最下位のドン底状態。母親と死別し父親とも離れて暮すロジャーは、父親が別れ際に気休めに言った”エンジェルスが優勝したら一緒に暮らせる”を信じ、夜空の星に祈った。数日後、エンジェルスの試合を観戦していたロジャーは、不思議な光景を目にする。突然、空から天使が現れ、絶対絶命のエンジェルスの守備を助けたのだ。驚く彼の前にアルと名乗る天使が登場し、こう言った。”私たちの姿は君にだけ見える。君が祈ったから来たんだ”と…」。果たして天使たちの助けを得たエンジェルスは優勝することができるのか、優勝したら一緒に暮らせると言った父親の言葉を信じるロジャーの願いは叶うのか、ストーリーはシンプルだがユーモアあり、アメリカの抱える問題を映す場面あり、思わずほろりとする場面もあり、気軽に楽しいひと時が過ごせる映画であった。このような夢の舞台で思う存分力を発揮できる大谷選手は何と幸せなことか、彼の益々の活躍を祈りたい。


大谷選手の中継放送を見ていると映画で演じられたように手を振るエンジェルスの応援風景が見られる
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