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2021年6月21日 (月)

飛鳥Ⅱ 新スケジュール 8月1日▶10月5日

20210621

旅行社経由で飛鳥クルーズから8月1日以降10月5日までの新スケジュール案内パンフレットと「新型コロナウイルス感染症対策プラン」(2021年6月第五版)とされた冊子が届いた。さきの「ゴールデンウィーク 青森・北海道クルーズ」で横浜港出港翌日に武漢ウイルス陽性者が一名乗船していたことが判明したために、早々に以後の航海をキャンセルして横浜に戻って以降、5月に入って休止していた飛鳥Ⅱのクルーズがこれでようやく再開されることになる。問題のクルーズでは乗客全員が一週間前の唾液によるPCR検査で陰性だったものの、乗船直前に再度受けた検査において、一名の陽性が判明したのが出港の翌日だったというものであった。しかしながら従前のウイルス対策によって同室者を含め船内で他人には感染せず、全乗客が無事に帰宅できたのである。「ゼロ・コロナ」などありえず、武漢ウイルスとこれから永年共生していなければならない事を考えると、この際の飛鳥Ⅱの防御策は"ダイヤモンド・プリンセス"号の例を活かして完璧だったと私は高く評価しているが、慎重の上にも慎重を期す日本のクルーズ船ゆえ「これでもか」とばかりにさらに厳しい「新対策プラン」を実施するそうだ。


8月以降に再開する新スケジュールはすべてが横浜発着2泊3日のショートクルーズばかりである。新対策プランでは一週間前に行われてきた唾液によるPCR検査に加え、当日の検査が乗船前に判定できるように、午前中に横浜に集合して検査会場(大さん橋内か否か未定)で唾液検体採取検査をするそうだ。結果が判るまで3~4時間要するために当日は昼食が用意されると云う。また船内の食事は同室者または住居を一にする家族のみでテーブルを囲み、食事時間は約1時間で済ませられる内容にするとの事。寄港地では本船のツアー以外での下船は着いた岸壁上だけで、徒歩やタクシー、公共交通を使った外出は禁止となる。もちろん船内ではマスク着用で当面7デッキの客室は販売せず、セイルアウエイパーティーやダンスも行わないというのはこれまで通りである。こう見ると何やら小学校か中学校の修学旅行のような窮屈さで、ここまでやる必要性があるのかと甚だ疑問に思うのだが、「このご時世に」という同調圧力の強い日本だから「完璧でございます」という処を見せなくてはならないのだろう。


新スケジュールによると2泊3日のクルーズは、横浜発着で伊豆諸島や伊東沖を寄港地なしで周遊するコース、同じく清水寄港コース、鳥羽寄港コース、常陸那珂寄港コースの4パターンを繰り返す旅程である。料金を見るともともと販売されていた恒例の加山雄三の「若大将クルーズ」以外は割安に設定されているのが判る。ゴールデンウイークの休航前に発表されていたスケジュールでは、8月1日発の伊豆大島・新島遊覧クルーズ(2泊)がK:ステート142,500円、D:バルコニー186,500円に対して、新料金では同日発でそれぞれ109,000円と164,000円となっている。鳥羽・伊勢クルーズ(2泊)はもともとの鳥羽ウイークエンドクルーズがK:ステート148,000円、D:バルコニー194,500円だったものが120,000円と180,000円となり、特に9月28日発は109,000円と164,000円とかなりお得である。鳥羽は通船上陸なので岸壁に下りることができないが、その代わりに伊勢神宮内宮半日観光が別料金の発生しない「組み込みツアー」となってクルーズ料金に含まれるのが良い。常陸那珂や清水でも「組み込みツアー」込みがあり、その分得した感じだが、自由に出歩けないとなると自由行動派には不満が残るだろう。


特筆すべきは当日午前中に行われるようになった唾液検査の導入により乗船日には昼食が出されるようになったことと、若大将クルーズ以外は横浜への帰港が14時と大幅にゆっくりになったことである。これにより昼食2食が追加になり、下船日にはあたふたと荷物を準備する必要もなくなった。乗船日には朝早くに横浜に出向き、下船日はいつもの9時ではなく午後までと、今までよりは長くクルーズ気分に浸っていられるのは嬉しい。相変わらず連続乗船はできないようだが、不便な中でもわずかに「安く長く」なるのは光明だと云えよう。武漢ウイルスのせいとは云えこの1年半に楽しみにして待っていたワールドクルーズやオセアニアクルーズなどが次々とキャンセルになり、仕方なしとして予約した9月の小樽発着の稚内・オホーツク網走クルーズも無くなってしまった。新しく発表された2泊ばかりのクルーズに乗船してもダンスもなし、ディナーは1時間だけと楽しみは半減するものの、飛鳥Ⅱも感染対策をよりタイトにしながら精一杯事業継続に努力しているのだから、10月までに1航海くらい乗ろうかとパンフレットを眺めながらため息をつく。

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