昭和の日のレトログルメ
4月29日は昭和天皇の誕生日で、今は「昭和の日」として国民の祝日となり、この日からゴールデンウイークも始まる。東京は陽も伸びて一年で最も過ごしやすい時期となり、アメリカ人ならさしずめ「ゴージャスデイ」と呼ぶような日が続いている。しかし今年のゴールデンウイークは、昨年に続きウイルス禍で博物館・美術館は休館、多くのスポーツが無観客、飲食店は夜間8時までで酒類提供なしと誠に冴えない日々である。こんな時になにか気晴らしのイベントはないかと思っていたら、近所のスーパーが「愛おしい時代 昭和」の総菜販売をすると新聞の折り込みにあるので、家で昭和を味わうことにした。
「昭和のレトログリルを再現」「喫茶店や洋食屋の『あの味』を集めました!」と銘打った総菜のうち、この日楽しんだのは598円のハムカツ、ハンバーグ卵焼き乗せ、エビフライ、スパゲティ・ナポリタンの「昔懐かし洋風プレート」、オムライスとナポリタンの「オムライス&ナポリタン」498円、ハンバーグ・エビフライにライスの「洋風ハンバーグ弁当」598円の3品。いずれもプラスティックの容器は周囲が茶色、プレート部分が黒色と鉄板焼きのような意匠を凝らし「昭和の家族で外食」感を醸し出しているのがちょっとしゃれている。家でつくれば1品か2品なのに、懐かしい味が一挙に食べられるのがスーパーの総菜だ。
食べてみるとこれら3皿の総菜は値段なりのチープな味。卵は本物でなく黄身や白身の液体を工場でそれなりに固めた「目玉焼き風オムレツ」。エビフライやハムカツの衣も普通のコンビ二弁当なみなのだが、それでも「昭和の味」再現とあればこれで十分。なにしろあのクソ不味い脱脂粉乳を強制的に飲まされた時代の事を思えば、昭和の味の総菜にハンバーグやらエビフライがあるだけで幸せな気分になれる。こんな日に飲むビールはなるべく昔懐かしい味に近いサッポロ黒レベルとし、まずケチャップ味のナポリタン、次にハンバーグ、ハムカツ、最後に主役のエビフライと食べ進め、あの日、あの味を思い出した「昭和の日」の食卓であった。
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