自動車保険の通信型ドライブレコーダー装着
自動車の任意保険の更改時期になった。最近はネット通販型の割安な自動車保険が勢力を増しているが、これに対抗して在来の大手損保会社からは高い料金に見合うようなあの手この手の新しい自動車保険の案内がくる。今年は「ドライブレコーダー付自動車保険・ドライブエージェントパーソナル」をどうですかと代理店から薦められ、あれこれ迷ったが結局これにすることにした。保険会社から貸与されたドライブレコーダーを自家用車に装着すると無線で運転情報がセンターに送信され、事故にあった場合に高度な対応が受けられるほか、事故防止支援サービスや安全運転診断サービスをエンジョイできるという商品だそうだ。
大学生の時に小さな物損事故を起こしたことがあるが、それから50年間、アメリカで一旦停止違反した以外、国内では無事故・無違反できたので高額の保険に入る必要もないかとは思う。そのアメリカの違反も他にクルマもいない住宅街のSTOPサインで、左右安全を確認したものの、COMPLETE STOPをしていないとたまたま巡回していたパトカーに見つかって切符を切られたものに過ぎない。しかし最近よく耳にする高齢者ドライバー事故増の報道や、UBER EATSなどの二輪車の無謀運転ぶりを見ていると、安全のためのコスト増は止む無しかと思い、保険だけは万全なものに加入しておくことにした。そろそろドライブレコーダーを買おうかと思っていたので、これもちょうど良い機会である。
送られてきた前方・後方撮影可能なドライブレコーダーは自分で装着することが前提なるも、車が特殊だったり作業が面倒だと思う人は保険会社が修理工場を紹介してくれる。電源はこの機種標準のシガーソケットではなく車両のヒューズボックスからとり、コードはウインドガラスのピラーゴムの中を外から見えないようきれいに配線したかったので、都内のオートバックスに1万円強の工賃を払って取り付けて貰うことにした。事故対応センターに直結するドラレコの諸設定はPCに強い妻に任せていよいよエンジンスタート。ドラレコの小さな画面でドライバーの顔認証がすむと、次に「今日は東京地方には強風注意報が出ているので注意して運転して下さい」と言う音声が流れてまずはびっくりである。さすが安全運転推奨の損保のドラレコだけある。
都心の広い道を走るとドラレコから「ブッ・ブッ・ブッ」という警告音とともに「走行レーンにご注意下さい」という音声が流れた。といっても都心の幾レーンもある広い道では、場所によってレーンをわずかに超えて走る方が安全という場所も多く、それを分かって意図的に白線を跨いでいるのだから、あまり度々警告されると「うるせえな!」と文句を言いたくなってくる。歩行者が急に横断し始めたのに気付いてブレーキをやや強く踏んだ際は、警告音と「急ブレーキを検知しました」の表示、ゆっくり走るバスを抜こうと少しダッシュしたら「急発進を検知しました」とこのお目付け役はなかなか細かい。このほか脇見警告機能や前方車両接近警告もあるそうだが、これらのお世話にはまだなっていない。ドラレコ監視の下エンジンを切ると「お疲れ様でした。今日はレーンの片寄りが2回、急アクセルが2回ありました。ご注意下さい」との事で、「あれで急発進?」とちょっとムッとはするが、次はなるべく安全にスムーズに走ろうと心するのである。
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