飛鳥Ⅱ「横浜スぺシャルクリスマス ON ASUKA Ⅱ」 露天風呂が最高だ!
クリスマススペシャルのコニャック香る濃厚バニラアイス。ルビーチョコのソース、オリーブオイル、塩を順番にかけて変わる味を楽しむ趣向
この週末に飛鳥Ⅱの「横浜スぺシャルクリスマス ON ASUKA Ⅱ」に乗船した。クリスマスクルーズと云えば1~2泊と短く、かつ割高だったのでこれまで乗船したことはなかったが、今はどの船もロングクルーズを催行していないのだから仕方がない。YOU HAVE NO CHOICE BUT TO GO ABOARD M/V ASUKAⅡだ。今回のクルーズは横浜発着の2泊3日、ドレスコードは2夜ともインフォーマル指定なるも、初日の晩はクリスマスのスペシャルディナーが出されるのに合わせて乗組員は盛装、乗客にも男性にはタキシード、女性客にはカクテルドレスなどフォーマルな服装も薦める企画のクルーズである。メディアは「大阪と北海道でクラスター」だの「重症患者が過去最多」だの相変わらずの武漢ウイルス騒動ばかりで、テレビを見るのはもううんざりと陸上を離れ、ちょっとお洒落をして余裕で海上で過ごそうと思い立ったのであった。
とはいうものの「65歳以上は外出自粛を」などと脅かされまくりのウイルス禍の中、いざ乗船してみると今回は乗客が(現状の定員400名の半分である)200名にも満たず、船内はどこもクリスマスシーズンとは思えないほどゆったりしている。リオデジャネイロ港でほぼ全員がカーニバル見物に行った夜とか、徳島の小松島港で皆が阿波踊りに出掛けた後などは、きっとこんな静けさが船内に漂っていたに違いないと以前のことを思い出してしまった。しかしその分このクルーズでは食事やショーで行列になることもなく、これはこれで気持ちが良い。例によって乗船数日前の唾液によるPCR検査に加え、船内至るところで求められる検温などまだまだ厳重な感染対策が施されているものの、11月初めのオープニングクルーズの際はベンチのように窓に向かって横並びだったダイニングの窓際テーブルが、以前のような船横に対面する配置に戻るなど、この一か月の経験から対策も洗練されてきたようだ。
このクルーズでは、幸い天気も良く海も凪いで新島・神津島・三宅島など伊豆諸島の景色を船からじっくりと堪能できたが、今回とても印象に残ったのが改装後に新しくできた露天風呂であった。飛鳥Ⅱの露天風呂は最近のフェリーにあるそれと比べると広さも作りも本格的なものである。がらがらの露天風呂に入り、引き波の音に囲まれつつ、洋上の空気を頬に感じながら揺れる湯に身を任せるのは、まさに至福の時。ここでは外気に直かに接するためか船内の浴場ほど消毒剤の匂いが気にならない上、湯の温度もやや高めなのも気持ちが良い。船が針路を変えると、大きく開いた前面に望む青い海や伊豆の島々が刻々と景色を変えて、まるで風呂屋の壁画が目の前に展開しているようだった。駿河湾を航海中にここから富士山を眺めたら、日本一の風呂屋の壁画になるであろう。瀧総料理長の凝った「攻め」の味だったクリスマスディナーも堪能し、ロングクルーズ再開まで短くてもいいからまた近々乗船したいと思いながら下船した。
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バルクキャリアーさま、那覇よりこんばんは。
先月に続き飛鳥Ⅱに連続乗船とはアグレッシブですね。
それにしても乗船客は200名に満たないのですか。定員を通常の半分にしていると聞きましたが更にその半分の乗船客となると運航側もコスト的に相当苦しいですね。日本郵船がいくら大きいとはいえコスト割れで大量の1万円札を撒き散らしながら運航を継続するのは無理がありますね。やはり昨今の安直な「Go Toトラベル悪玉説」が影響しているのでしょうか。
旅行・観光業は売り上げが9割超ぶっ飛んだところも多々ありそれでも何とか踏ん張ってきましたがせっかくの回復の兆しを止めれば耐え切れず限界でしょうね。裾野が広い業界ですので大変危惧します。何度もGo Toを利用してきましたが、この施策は経済を活性化すには非常に良く出来た設計だと身を以て確信しております。感染対策もしっかりしているところばかりで必要以上に恐れることはないと思います。
マスコミの偏向洗脳報道に情報弱者となってシュリンクするのではなく、苦境においても現場で工夫と努力を重ね懸命に頑張っている人々をバルクキャリアーさまがまさにそうしているように「応援しようじゃないかと」行動する日本国民が増えて欲しいと切に願います。
投稿: M・Y | 2020年12月10日 (木) 21時20分
M・Yさま
那覇からのコメントをありがとうございます。
昨日立ち寄った新橋のすし屋の大将が「忘年会のシーズンなのに今年はどうにもだめ」と嘆いていました。すし屋の客や関係者など周囲に感染者が一人もいないのにこの騒動が何とも不思議だと大将は言っていました。
今日はワクチンができて英国で投与を始めたら、今度はアレルギーの副作用が出た人が『2人』(たった2人です)とメディアがまたまた恐怖を煽っています。どんな予防注射でもそれなりに副作用があるのに。ではインフルエンザワクチンで2人アレルギーが出たなどと報道がされましたかと問いたいです。メディアにとって武漢ウイルスは格好のメシの種ですね。
「政府が悪い」「 GO TOが悪い」という前に、PCR検査数が増えたことによって無症状のウイルス保有者が増えたはずで、以前の検査数が少なかった時と比較する客観的なデータを提示してほしいものです。
一年で東京で亡くなる人は12万人です。他の病気にかかっていても最後に武漢ウイルスでなくなると、感染による死亡者と今カウントされるも、これも含めて武漢ウイルスでの死亡者が都内で500人。メディアの恐怖を煽る報道に騙されずに、一人一人が必要な用心をして自分の常識に基づいて行動すればよいのではないでしょうか。
それと中共の感染者などは3桁くらい違う大でたらめに違いないが、そういう事を検証した
研究も見たいですね。
投稿: バルクキャリアー | 2020年12月10日 (木) 22時55分
はじめましてKTです。露天風呂最高ですよね。先日私も飛鳥Ⅱ新春ゆったりクルーズに乗船して参りました。2日目は駿河湾を周遊して露天風呂から見る富士山は最高でした。下船が午後14時と遅いので下船日は伊豆七島をクルージングして横浜に帰ってきました。バルクキャリアーさんは次回はいつ乗船されますでしょうか
投稿: KT | 2021年1月18日 (月) 16時53分
KTさま
コメントをありがとうございました。
新春ゆったりクルーズは帰りがゆっくりということもあり、我々も乗船を検討しました。富士山をバックに露天風呂をさぞ楽しまれた事でしょう。私もこの風呂は病みつきになりそうです。
我々は次は3月初めの三陸クルーズに乗船予定です。ウイルス騒ぎも早く収束してクルーズが催行される事を願っております。
投稿: バルクキャリアー | 2021年1月18日 (月) 17時41分