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2020年9月12日 (土)

尖閣沖衝突事件、中国人船長釈放についての民主党政権の嘘

あれからちょうど10年という事だろうか、今になって2010年の9月に尖閣諸島沖であった中国『漁船』による、わが国海上保安庁の巡視船への衝突事件が話題になっている。産経新聞の取材に対してそのころ外務大臣だった前原誠司衆院議員が、当時の民主党政権の菅直人首相が逮捕した中国人船長の釈放を強く指示したと証言している。衝突事件で逮捕された中国人の船長を、政府は当初は「日本の国内法に基づいて粛々と対応する」としていたのが一転、中国の抗議が強まると、2週間後には「検察の判断で釈放して中国に送り返した」「政治的な関与はない」と発表した事件である。産経新聞の記事によると、前原氏は同年11月に横浜市で開催予定だったアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、中国の胡錦濤国家主席が来なくなることを菅直人首相が恐れたという。「悪夢の民主党政権」時代の出来事、やはりそうだったかと当時のことを思いおこす。(下記ブログ)


この証言については元民主党議員で、現在は自民党の長島昭久衆院議員が「前原氏の証言は、紛れもない事実だ。菅政権の一部では、この内容は共有していたはずだ」と述べている。当時も菅直人政権の説明はおかしいと大問題になったが、もしこの前原証言が事実ならば、中国人船長の処分を検察の所為にして政権の責任を放棄すると云う、あるまじき権力の横暴と国益を毀損した行為が民主党政府によって行われた事になる。退陣する安倍首相が「モリ・カケ」「サクラ」の説明責任を果たしていないなどと、未だ些末なことを問題にする野党やサヨクメディアがあるが、菅直人元首相の嘘と役人に責任を押し付けて批難から逃げてしまった行為、なにより中国を相手に外交的失策をやらかし国益を大きく損ねた事こそいま問題にすべきではないか。


当時の官房長官であった仙谷由人官房長官はすでに亡くなり事件が風化しようとしているが、菅直人氏や前原誠司氏はまだ現役の国会議員なのだから、この証言を機会に国会で特別委員会でも開いて事件の検証をすべきではないのか。当時どのような圧力が誰ににかかり、それに対して政権の誰が発言して誰が決定したのか。その過程で役人の「忖度」や「公文書の書き換え」があったのかなど、安倍首相が野党にさんざんとネチネチとやられた、「モリ・カケ」「サクラ」の「倍返し!」を新政府・自民党に期待したい。11月の米大統領選でトランプとバイデンのどちらが選ばれるかわからないが、いずれにしても今後米・中の対立は抜き差しならぬ段階に進むであろう。安全保障は日米安保で、経済は中国と協調しながら、などという中国寄りのお気軽・無責任な論調がメディアに目立つが、経済的損失が甚大でも中国とは距離を取るべき覚悟がわが国には求められている。あの事件の顛末をつまびらかにし、もって中国との付き合い方を再考する時ではないだろうか。

2010年10月4日の我がブログ「ごまめのはぎしり」(10年前の予想はその通りになっているようだ)

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

バルクキャリアーさま、前記事に続いてコメント致します。
奥様が「鉄印帳」にご興味ありとは親近感湧きます、ご夫婦そろって相当の旅行通なのですね。

さて、本記事ご指摘の実に不可解だった中国人船長釈放についての前原証言が出たとき、日本憲政史上最悪の総理大臣と言われた菅直人政権だったので「さもありなん、やはりそうだったか」が第一の感想で、媚中派の総本山である小沢一郎氏の意向が強く反映されたのであろうと思いました。
与党が緊張感をもって政権運営するには健全なる強い野党第一党の存在が必要だと思いますが、先日新に発足したらしい合流新党「立憲民主党」に昔の名前で出ています人が幅を利かしているようでは全く勝負になりません。

さっそく枝野代表が菅次期総理の「自助」発言に対して政治家が「自助」と言うのは無責任だと言い放ったのには驚きを通り越して呆れました。日本は資本主義社会で「自助」で頑張り稼いだ人が納める税金によって国の運営は成されているはずですがお金は天から降ってくると思っているのでしょうか、全ての国民が公助を求めだしたら枝野氏は何か策があるのでしょうか、頭がお花畑で全く話になりません。

結局のところサヨク・野党陣営は一見弱者に寄り添うフリをしている(弱者を仕立て上げる)だけで、バルクキャリアーさまが仰るように主義主張に芯がなく実効性が極めて乏しい綺麗ごとの空論を噓八百に並べ立て大概の国民に相手にされていないということでしょうか。

モリ・カケ等で必要以上に野党・マスコミ攻撃を受け支持率が急落した安倍政権が、安倍総理が辞任を発表後に支持率が2割上昇してあの朝日新聞の世論調査でさえ7割の人々が安倍政権は良くやったと評価したことは、あの悪夢の民主政権時代と冷静に比較したからに違いありません。
民主政権時の8,000円を割る最低株価から約3倍に株価上昇、失業率を改善させた経済手腕と世界の首脳と渡り合った外交手腕は高く評価されるべきでしょう。個人的にも株価上昇、低金利がどれだけ事業の安定拡大にプラスに働いたことか計り知りません。
本日選出の菅新総裁に期待しつつ安倍総理には約8年に渡り「お疲れさまでした」と心から感謝申し上げたく思います。

M・Yさま

私も安倍さんが2度目に首相になった時は、実をいうと持病をもちながら任務をまっとうできるのか大いに心配していました。大丈夫か?というブログを書いたこともありました。しかし薬石効あり、その後はM・Yさんの云われるように、株価上昇、失業率改善、なにより外交手腕を発揮した安倍首相の活躍に拍手を送ってきました。

それなのになぜあれほどリベラル(サヨク)に嫌われたかというと、結局のところサヨクは韓国や中国の傀儡であって、金やハニートラップで金玉をつかまれているのだすると辻褄があうという考えにいたりました。安倍さんほど日本の「国益」を考えた人はいなかったゆえ、中韓の代弁者には実に都合が悪い存在だったのでしょう。安倍首相の退任は国家の大きな損失ですが、個人的にはしばし森・カケやら桜、武漢ウイルスの下らないストレスから離れて静養してほしいと思っています。

結局のところ新聞や通信社の世論調査というのはまったく頼りにも当てにもならない、世相の雰囲気調査の類、まあ3流週刊誌の見出し程度ということが分かっただけでも良しとしたいです。

小沢一郎などは慶応の恥、なぜ彼にいつも取り巻きがいるのか、政界は実に不思議なところです。菅新首相には二階派のくびきを離れ、安倍路線を忠実に継いでほしいのですが、どうなる事かちょっと心配です。

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