中国の逆上
中国の傍若無人なふるまいに世界中から非難の声が挙がっている。この1週間の新聞の見出しを読むだけでも、アメリカからは「香港への優遇措置撤廃」「香港の国家安全維持法の関係者資産凍結、金融機関の制裁」「ポンペオ国務長官が『中国による南シナ海の海洋権益は完全に不法』と発表」「ヒューストンの中国領事館に閉鎖命令」「米駆逐艦が南沙を航行」など中国に対抗する数多くの施策や発表がなされている。アメリカは本気である。英国も「最大の空母をアジア・太平洋に派遣」「次世代通信規格で中国ファーウエイを排除」「香港犯罪人引き渡し条約無期限停止」、オーストラリアは「新型コロナウイルスの発生源や感染拡大に関する調査を求めたことに対し、中国政府が経済的な威圧を加えるのをやめるべきだ」と対中非難を強める。 フィリピン・ベトナム・マレーシア・インドネシアも米空母2隻が、対中国で南シナ海に空母2隻を展開することに賛成していると報道されている。
6月半ばにはインド・中国が国境を争うヒマラヤ山脈地帯で両国軍が衝突し、インド兵が少なくとも20人死亡した紛争も起きた。中国はブータンでも新たな領有権を主張を始めたし、尖閣諸島への中国公船の侵入はますます活発になり、わが防衛白書は「尖閣で執拗に活動、現状変更の試み」としている。また武漢で新型ウイルスを発生させ世界中を混乱に陥れているにも関わらず、中国は加害者ではなく被害者であり、世界にマスクを供給した救済者であるかの振舞いは世界中を呆れさせている通りだ。これら中国の世界を敵にするような姿勢は一体何を表すのだろうか。私には最近の習近平が率いる中国は、ヒットラー率いるナチスドイツを思いおこさせる。ナチスドイツはヒットラーの下、第一次大戦後のヨーロッパを規定したベルサイユ体制に挑戦し第二次世界大戦へと突き進んだが、中国は習近平によって自由・民主主義・平等・人権などいまの世界が目指す体制に挑戦し、新たなレジームを展開しようと突き進んでいるようだ。
世界の批判に対して、彼らは「内政干渉」「当事者以外が関係国間の離間をはかるもの」とお決まりのコメントで反発する一方だ。これら中国の姿勢は国内でヒットした映画にちなみ「戦狼外交」と呼ばれ、「中国を侮蔑するものはだれでも必ず根絶されねばならない」と敵対的な相手にはすべからく威嚇するのがその手法だそうだ。民主主義は西欧が考え出したものであり香港や中国に適応すべきではない、冊封体制で地域の中心だった中国は、たまたま19世紀から欧米列強や日本に蹂躙されただけで、覇権を取り戻すのが正当であるという哲学に彼らは突き動かされているようだ。こうしてみると、世界第2位のGDP大国になった彼らは、やっとその本音を少しずつ見せ始めたにすぎず、これからは横紙やぶりだと世界から批難されようと、ますます自分流のルールを他国に押し付けてくるに違いない。しかし世界中を相手に、この先どこまで唯我独尊の強硬突破が通じるのかは甚だ疑問だ。私は近いうちに”現代版ハルノート”がアメリカから中国に突き付けられ、逆上した彼らが本格的な敵対的軍事行動に出るのではないかと考えている。いや、その前に尖閣で日中の衝突があるかもしれない。とにかく日本では、二階幹事長のような媚中派がいなくなることがなにより必要であろう。
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まったくそのとおりで、ご意見い賛同します。
投稿: | 2020年7月24日 (金) 15時48分
バルクキャリアー様、こんにちは。
これまた膝を強く叩く内容であります。しかし、何故に日本では目前に迫る中国脅威論が深まらないのか不思議です。自民党は本来なら堅実なる保守であるはずですが、その幹事長が中共に籠絡され習近平に忖度する二階氏では致し方ないですか、即刻の退場願いたいです。媚中派のレベルを通り越した売国奴で世が世なら打ち首・獄門相当では。
また、二階氏に連なる小池都知事のコロナ禍にかこつけ国を仮想敵とし、自らの野心達成の為に東京を踏み台にする姿には強い怒りを覚えます、何処まで東京を貶める気でしょうか。あっちフラフラ、こっちフラフラの政界渡り鳥には理念も何もないでしょう。東京都民が366万票も投じたことに恐怖を感じます、「大衆は常に間違える」ということでしょうか。これ以上の権力を彼女に与えてはいけないと思います。「雌鶏鳴いて国滅ぶ」とまで言うのは言い過ぎでしょうか(笑)
投稿: M・Y | 2020年7月25日 (土) 15時31分
1.「まったくその通りで」と書き込みしてくださった方、コメントありがとうございました。遠慮なく書き込みお願いいたします。
2,M・Y さん
コメントありがとうございます。今の中国問題が厄介なことは、中国が自由主義経済圏に完全に組み込まれていて、供給者としても需要者としてもその存在が大になってしまったことですよね。ここにきて安倍さんもやっと脱中国に予算措置を講じる事になり、アメリカもついに(やや)本気になって、中国外しを始めたようです。すべて遅すぎという感はありますが、この先どこまで進展するのか見守りたいです。
中国にカネ、女などで弱みを握られている政界・財界人も多いとの事。小沢一郎の中国もうでに議員たちが金魚のフンのようにくっついていった事はなんとも情けない限りでした。もし日中間で本当に衝突がおこれば経済界も中国の危険性をもっと真剣に考慮することになるでしょう。
さて先の都知事選でも小池知事には投票しませんでしたが、今読んでいる石井妙子著「女帝 小池百合子」がなかなか面白いのでぜひ一読をお薦めします。M・Yさんご指摘のとおりの人物であることが、この本で改めてわかります。こんな人が大量得票したことを思うと、候補者の人材不足を痛感します。都政もそうですが安倍さんの後に安心して任せられる保守の大物の出現を望みたいです。
投稿: バルクキャリアー | 2020年7月25日 (土) 16時53分