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2020年7月13日 (月)

Brooks Brothers が Chapter 11を申請

20200711bcard
Brooks Brothers Card

アメリカンクラシック服飾の代表的メーカーで、永い歴史を誇るBrooks Brothers米本社がChapter 11(破産法)の申請をして倒産したというニュースが流れてきた。なんでも服装のカジュアル化と武漢ウイルスによる売り上げ減が不振の原因だったらしい。そうなるとわが国のBrooks Brothers Japanがどうなるか心配となって、日本のホームページをのぞくと日本法人は「ブルックス ブラザーズ グループ インクと株式会社ダイドーリミテッド社との合弁会社であり、単独の法人として運営されておりますため、直接的な影響を受けることはございません」とある。しかし同ページには「商品展開についても、当面の間は従来通りのラインナップでお客様へご提供が可能であると見込んでおります」と、「当面の間」という微妙な表現をしており、時間の経過とともに何らかの影響を受けることになるのかもしれない。永年、ブルックスの背広や服飾品を愛用してきたファンとしては、ちょっと気になるニュースである。


振り返ると1960年代後半の青春時代、徐々に色気づくに従い、学ラン以外に何を着たら良いのかという戸惑いからIVYルックに興味を持ったのがアメリカンクラシックとの出会いである。アイビーと云えば米国東部の名門大学8校でなる IVY LEAGUEの学生が好んで着た服装で、それまで日本にはなかったボタンダウンシャツやコインローファー、細身のチノパンを着用するというスタイルである。当時の日本人の若者にとって先進アメリカからやってきたIVYルックは、知的で光り輝くスタイルに見えたし、上から下まで身に着けるものに「定番」「お約束」があり、その公式通りにしていればどこを歩いてもサマになるので、若者には便利なものでもあった。もっともボタンダウンシャツなどは、日本では石津謙介のVAN JACKETや銀座の帝人メンズショップなど、ごく限られた場所でしか手に入らず、私も当時はやった服飾雑誌”MENS'S CLUB”を読んでは、小使いを貯めたり親にねだったりしてやっと揃えたものだ。


1979年にIVYルックの大人版、アメリカンクラシックのBrooks Brothersが日本に進出してきたが、最初にオープンした青山店のラインナップはたしかに「良いもの」なれど値段は高め。その頃はペーペーサラリーマンだったから、ボーナスが出るか何か特別なお祝いがある時だけに思い切って購入できるアイテムだった。もちろんBrooksで買ったスーツのジャケットはナチュラル・ショルダー、前ダーツなしの寸胴、やや細身のラペルに3ボタン段帰り、センターフック・ベントに裾・襟の外から5ミリほどにスティッチ、パンツはストレートのパイプステム、ノータックでストレートポケット、裾はダブルと「教科書通り」のスタイルである。当時は銀行員などは職場でボタンダウンシャツが許されない時代である。まだアメリカンクラシックのスーツを着ているサラリーマンはごく少なく、街で同類と出会うとお互い相手のスタイルを上から靴までじろっと値踏みしたのが懐かしい。アメリカに駐在していた時も現地のBrooks BrothersでSサイズのスーツを買ったが、アメリカンクラシックの寸胴スタイルは、私のように足が短くても何とかサマになると一人で悦に入っていたものだ。今回のニュースを聞いてワードローブをあらためると、今も主流はBrooksである。どうか日本では事業を継続して欲しいと望んでいる。

今もクローゼットにはコートやスーツ、パンツなどBrooks 製品が多数
20200712brooks

 

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