国産車には上品なセダンがない
今乗っているドイツ車は2008年製で、今年で満12才を超えた。電気系統が弱いと云われる外車だが、この車もこれまで2度ほど大きなトラブルがあった。クルマも多くの部品からなる機械、それも最近はセンサーやら電子部品が多用されているので、10年も過ぎればあちこち不具合が出てくるのもやむを得ないところだろう。それにしても外車は壊れた箇所の部品代や車検、定期点検の費用が、国産車に較べ法外に高い。殊に都会に住んでいるとクルマがなくとも生活には特段困ることもないし、毎月3万円以上する駐車場料金の上に税金、保険代、車検など諸々の費用を考えると、もうクルマから卒業しようかとも思う。そうは云うものの永年所有していた自家用車が家から無くなるのもやや寂しいし、まあ早急に結論を出す事もないかもしれないとも思っているところだ。
このような心境で、たぶん人生最後になるであろうマイカーの買い替えをそろそろ検討してみようか、と考えている。そうなると最後はやはり故障が少ない国産車、できれば老人向けに最新の安全装置付きの車種にしようかと思うが、最近の国産車は大きなバンのようなSUV (SPORTS,ULITY VEHICLESというのだそうだ)ばかりが目立ち、「上質」なオーナードライバー向けのセダンが各メーカーのラインアップにはほとんど見当たらない。数少ないセダンにしても、総じて正面から見たスタイルがやたらと「怒り顔」、かつサイドやリアには不要なグラデ―ションや凹凸のデザインが施されておりどうも好感がもてないクルマばかりだ。
例えばトヨタの中ではセダンも積極的に展開しているレクサス車は、デザイン的にラジエーターグリルが目立ちすぎで、町でこのクルマを見るといかりや長介を思い出してしまう。片や永年乗っていた日産は「貧すれば鈍す」とあって、シニア向けの良いセダンを作るのを諦めてしまったようだ。最後の買い替えには、もしトヨタ車なら往年のプログレをもう少しスポーティでアグレッシブにしたような上品なモデル、日産なら昔のスカイラインやプリメーラのような小ぶりでキビキビしたセダンがあったら検討したいのだが、現状そんなクルマは売られていない。6気筒エンジンを持つ上品な国産、それもFRのセダンまたはクーペがあったらなあ、と自動車情報を眺めてはため息をつく。
ステイホームで閑な毎日、1962年のクラウンを描いてみた。この頃はクルマに夢があった。
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昨日クルーズ船 飛鳥のクルーズ再開に当たり新しい指針が郵船クルーズのホームページに記載されましたが、なんだか船客の制約多くあり安全衛生の観点から致し方ない面もありますが、私はあまり楽しい船旅を思わせる内容ではないので当面乗船は見合わせたいと現時点では思います。再開は嬉しいですがいかがでしょうか。
投稿: 日本のクルーズの発展を願う老人 | 2020年6月11日 (木) 17時43分
日本のクルーズの発展を願う老人様
コメントをありがとうございます。飛鳥Ⅱのホームページには「WHOの国際機関のガイドライン」とありますが、これはどんなものなのでしょうか?
この機関の「認証」と聞くと、またこの騒動を機に金儲けを企む輩がいるのかとも思います。
飛鳥Ⅱはクルーズ再開に当たって、乗客の人数制限ほか船内プログラムの変更などを考えているようですね。実際にはどういう影響がでるのか、暫く様子を見るしかないのかと私は考えております。コメントをお待ちいたします。
投稿: バルクキャリアー(ブログ主) | 2020年6月11日 (木) 21時32分
トヨタの86はどうでしょう。
今日 仕事で乗りました。(田舎の出張。86が当たったのはレンタカー屋の都合です)
久々のエンジン音に身震いしました。
故障の多いイタリア車から国産セダンに乗り換えた身には、嬉しすぎる感覚です。
ってオットに話すと買い替えの話になりそうなので、ここだけの話にしておこうと思います。
試し乗りかねてレンタカーで検討されるのも良いかも。
投稿: バジルママ | 2020年6月17日 (水) 22時56分
バジルママさん
コメントをありがとうございます。
レンタカーで86に乗られたとの事。トヨタレンタカーでしょうか?それにしてもラッキーでしたね。田舎でしたら運転を楽しまれた事でしょう。
これまでイタリア車に乗られたのですか?ドイツ車にしろイタリア車にしろ、最近は世界共通のプラットフォームでできたクルマが多く、各車それほど乗り心地が変わらないようですね。そうするとやはり国産車の故障の少なさ、サービス体制の良さ、修理代の安さなどに惹かれます。
レンタカーでも最近は色々なクルマの貸し出しをしているようですので、いくつか試したらとのご提案を考えてみます。
投稿: バルクキャリアー(ブログ主) | 2020年6月18日 (木) 08時21分