2020年ゴールデンウイーク
この連休に町で目立つのは、食事デリバリーのUber Eats(ウーバーイーツ)と小学生くらいの子供を連れたママさんジョガーだ。ママさんジョガーは最近流行のランナーズウエアではなく、どちらかというと学校の体育着を引っ張りだして着ているような人が多い。多分自粛疲れで外出もままならず運動不足気味、屋内のアスレティックジムなども閉鎖しているので、少し走ってみようかしらと昔のトレーニングウエア系を着用して走り始めたのだろう。ふだん走りなれていないものだから一人で町を走るのは気恥ずかしく、子供をダシにまずは走り出したようなことか。季節も良いし連休で一段と町行くクルマも少ないから、子供と一緒にどんどん走って身も心も軽やかになって欲しいと走っている彼女らを心の中で応援する。
新聞を読むと全国ほとんど主要都市の駅で、昨年の同じ時期より混雑が60~80%減っていると云う。強権的なロックダウンなど行わなくとも、自主的に自粛する日本人の民度が実証されているようだ。ただ残念なのはエゴ丸出しで、都会の人間を汚染まみれかのようにみなす一部の地域があったことだ。なかでも酷いのは岡山県で、県内の高速道路の出口を封鎖しサービスエリアで検温を実施するなどを企図した上、知事が警察官や県職員のドライバーへの声がけに「声をかけられた人が『まずいところに来てしまった』と後悔してもらうようになれば良い」と話したそうだ。この発言も前後の流れや全文が判らないものの、もし伝えられた通りなら、騒動が収束した後も岡山県に行くのはやめようと思ってしまう。地域、団体、個人問わずこういう時の発信で、普段の表向きリップサービスとは違う排他的な本音が透けて見えるような気がする。
個人的には「どこかへ出かけねばならない」という強迫観念的な思いも湧かず、今年の連休はゆっくり過ごすことができた。以前読んだ本のうち印象深いものはいつかまた読みなおそうと積んであったが、その内の数冊もじっくり読むことができた。小説は2度読むと前回分からなかった物語の伏線がところどころ散りばめてあることに気が付き、なるほどとあらためて納得する点もある。時事問題に関する新書も2度読むと、書き手は何を論旨展開の中心に置きたかったがより明確に理解できる。その他、時間があるので変わらず毎日10キロほど走っているが、社会的マナーを守ってマスクをつけようか、いや走るのにはマスクは不要で過剰なマナーだと外そうか都度逡巡し、一応持って出たマスクを周囲の状況によってつけたり外したりしながら走っている。いずれにしても今年のゴールデンウイ―クは忘れられないものになるだろう。
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バルクキャリアー 様
仰られる通り、岡山県知事のあの酷い発言は、この騒動が収束したら弱った地方を応援してやろうじゃないかという篤志ある人々の気持ちを逆なでしました、
本当に浅はかな精神です。同じことは沖縄のデニー知事にも言えます、どうなることやら。
このGWは天が与えてくれた時間とバルクキャリアー様の過去記事・交信のお言葉がシンクロし、人生を振り返り数十年前の純な気持ちに原点回帰して心が洗われました。今後のAC(アフターコロナ)を睨んだビジネス競争戦線で敢闘する糧になりますこと御礼申し上げます。
投稿: MY | 2020年5月 6日 (水) 22時35分
MY 様
連休も終わり明日よりビジネス再開だと存じます。
武漢ウイルスに気をつけつつ、ますますのご健闘をお祈りいたします。
さて日頃は観光客誘致に熱心でも、一旦事あらば手のひらを返したような振る舞いをする地方があるのに驚きました。地域の健康を守りたい気持ちはよく判りますが、そんな時ほどセンスある言葉で発信してほしいものです。(飛騨)高山市長のメッセ―ジなどは好感が持てます。
この騒動が終わっても、岡山・沖縄、それに住民の自粛警察が跋扈していると云われる徳島などには、しばらく観光に行かない事にしました。
投稿: バルクキャリアー | 2020年5月 6日 (水) 23時10分