がんばれ外食産業
テレワークで毎日家にいて、外出自粛する生活にそろそろ飽きてきた。家にいてもテレビの下らないバラエティはもとより、”いわゆる”識者が出てきては見当違い、批判の為の批判を繰り広げるワイドショーなどはまったく見る気がしない。またインターネットのニュースとくれば、そのほとんどがワイドショーの焼き直しか、政府に対するお気楽な批難で、クリックするに足る記事はごく少ないのが実情である。こういう時期にはやはり内容が練られている紙の新聞の論評や解説の方がまだましだ、と改めて新聞の効用を知る。テレワークをしながら聞くモーツアルトのCDもさすがに毎日同じ様な曲を聴いているので飽きてきたし、YOUTUBEの「お気に入り」に入れた音楽も何か違うものがないか探す日々である。
いつか読みなおそうと思って積んでおいた書籍は2度目を読了したのが大半だ。ということで開いている本屋に新しい本を探しに行ったりするが、そうそう毎日高い本を買ってばかりいられず、一日も早い図書館の再開が待たれるところである。そういえばここ数か月コンサートやスポーツ観戦の機会がなかったが、これらが生活にいかに彩りを添えていたかとしみじみ感じる。その他これまで学校の同窓会や会社のOB会も、本当の老人になってもっと閑になったら出ようかなどと思っていたが、何事もなく旧友と会えるという事は、当たり前と思っていた日常があらばこそということに思い至り、柄にもなく人恋しくなって次からはなるべく出てみようなどと考える。武漢ウイルスも色々なことを、我々に気づかさせてくれるものだ。
第三の人生の仕事で嘱託のようなお手伝いとは云え、幸い私の仕事は当面ウイルスによる直接的な影響はない。今できることは、このさなかに必死で営業を継続するサービス業の人たちを、可能な限り応援することだろう。ということで週に数回、これまで余り立ち寄らなかった近所のレストランや寿司屋でも外食をする機会が多くなった。自粛の要請下で店でアルコールが注文できるのは7時まで、店じまいは夜8時なのだが、5時過ぎに自宅でテレワークを終え妻と二人で向かうには何ら支障はない。店はどこも空いているから予約も要らず、ふらっと立ち寄るとサービスは快適で注文した品もすぐに出てきて気持ちが良い。妻の機嫌もすこぶるよいようだ。しばらく前はいつも満員だった串カツ田中も、今はすぐに座れ注文したものがただちに揚げられて出てくる。
お弁当の販売で生き残りを図るレストランも増えたので、テイクアウトを楽しむこともある。という事でこの一週間に買ったお店自慢の品である。写真一番上はチキン屋から買ったロティサリーチキン。目の前のガラス張りの専用オーブンでぐるぐるローストされるスパイシーなチキンの香りを嗅ぐとつい買わずにいられなくなる。次はフランスビストロのパテ・ド・カンパーニュ。豚や鶏肉、レバーなどを型に入れて焼いた、フランス伝統の家庭料理のひとつだそうだ。下は和牛の熟成肉ハンバーガーである。90年代前半日本にはチェーン店の安っぽいハンバーガーしかなかった時代に、アメリカのグルメバーガーがないかと思っていたが、今や街角あちこちにあって嬉しい。さて、みなそろそろ意識的に出来るところから消費生活を再開し、経済のダメージを最小にしようではないか。
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テイクアウトの品々とっても美味しそうで最高の酒のアテですね、
外食産業は本当に何処もかしこも苦しくて救いが必要と思いますが、
そこを心から応援するバルクキャリアー 様の姿勢に男気を感じます。
来週には我らが東京も遅まきながら緊急事態宣言が解除されると思い
ますが活気溢れるメトロポリタンに返り咲くこと心底願います。
投稿: M.Y | 2020年5月22日 (金) 23時20分
M.Yさん
いよいよ首都圏も緊急事態宣言の解除が迫ってきました。人々は購買意欲や外出意欲が旺盛、インフラはなんら毀損されていない、お金は市中にジャブジャブ、ということで案外経済はV字回復するかもと期待しています。
今回は我々のよって立つ生活基盤が、なんと脆いものであったかという事に気が付かされました。またグローバリズムの危険性が認識されるとともに、働き方の見直しが進むなど今後に活きる教訓も得たと思います。
M.Yさんは、経済・実業の先端でいよいよ全力投球されるものと思います。この環境は「大チャンス」とのご認識、「チャレンジ」の精神で第一線でのご活躍を期待しています。
投稿: バルクキャリアー | 2020年5月23日 (土) 10時03分