羽田空港 新進入路
ANA Boeing 787
テレワークで毎日家にいると電話が一日に数本で、あとは限られたE-Mailを処理するだけである。通勤時間や無駄な会議はなく、昼食は家にあるありあわせで10分ほどで済むので時間が余ってしまう。外出自粛だから友人らと会食や飲み会もできない上、非常事態宣言を受けダンス教室もこの先一か月中止になってしまい時間の潰し方に頭をひねる。まずジョギングや散歩は自粛期間中でも「よい」との事で、人出の少ない都心をゆっくり走って楽しむことはできる。今年は桜の花開く期間が例年より長く、遅咲きの桜の木の下で汗を流せるのは気持ちよいものだ。老人は筋肉を落とさないことが肝要なので、家で行っているバーベルを使った補強運動も、週に2回から4回ほどに増やしてみた。会社に出ていた時は30分くらいだったピアノは、今ならゆっくりと毎日一時間練習できる。飛鳥Ⅱの世界一周から帰ってから直そうと思っていたクルマの不具合を修理して、ドライブもよくするが都心の道路は今どこも空いており渋滞がなく運転のストレスが減った。せいぜいこの特別な期間でしかできぬことをいろいろ探して楽しんでみよう。
さて最近は羽田空港に都心上空から進入するコースの運用が夕方行われており、低空で飛んでくる飛行機をわが家のベランダから眺めるのも楽しみだ。南風の日に羽田空港のA・C滑走路に着陸する飛行機は、新宿上空を高度900米を飛び、風向きによってはジェット機の轟音もかすかに聞こえてくる。とくに東京湾や千葉県上空からC滑走路に降りるフライトは、赤羽あたりで大きく左旋回するので、望遠鏡越しに見る機体は左の主翼を下にして夕陽に映えとても美しい。C滑走路に向かって行く機は池袋の上空あたりでA滑走路に向かう別のフライトと進路が平行になり、時によっては2機横並びで羽田に向かって降下していくことになる。
国内ではこれまで民間機2機が同時に降りていく空港がほとんどなかったので、この光景を見ていると何機もが同時に離発着するアメリカか欧州の巨大空港のそばにいるような気持ちになってくる。妻と二人で望遠鏡を覗きながら「787」「次はトリプル7」「新鋭エアバスのA350だ」「次はJALでANAと横並びに降りていく」「次はAir Doの737」などと飛行機が目の前を通過していくさまを、子供のように楽しむのもテレワークの日ならばの事と云える。それにしても多分どのフライトも機内は空席ばかりなのだろうと想像すると心が痛む。多くの人が搭乗した機が、もっとひっきりなしに飛来し、新進入路も忙しくならないものかと武漢ウイルス収束を願いつつ夕空をバックに機体を見つめる。
手前はC滑走路、奥はA滑走路に並行して着陸する2機
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