トイレットペーパー買い占めとコロナウィルス
春めく中、ジョギング途中に東京マラソンの大迫選手(バイクの前)らを応援
三寒四温のころとなった。暖かい日には短いジョギングパンツで足を出して走ることができ気持ちよい。昨日はジョギングがてら、市民ランナーなしの東京マラソンを沿道で応援した。コロナウイルスのことを私はほとんど気にしていないのだが、閑散とした街を見ると、暖かくなるにつれこの騒動も下火になってほしいと思う。ところでジョギングしながらドラッグストアの前を通ると、分別ありそうな若者が、購入したてのトイレットペーパーの束を抱えて出てくる光景に出くわした。中国の生産がストップして紙製品が品薄になるなどいう話は完全なデマだとわかっているのに、それでも彼らが焦って買うのは、皆が買うと品切れになるからその前に買っておきたいという心理なのだそうだ。無駄な連想ゲームごっこは何ともご苦労なことだ。
昭和48年(1973年)のオイルショックの時もトイレットペーパーが店頭から消えたが、当時と違ってウォシュレットが普及し紙を昔ほど沢山使うわけでもない。それでも真っ先にトイレットペーパーが品薄になるという現象を見ると、危機の際の人間の深層心理と、トイレットペーパーがどこかで結び付くのだろうか。デマといえば関東大震災の際に朝鮮人が暴動を起こすと云う噂が流れ大混乱になったそうで、それから100年近くたち、これだけ情報網が発達した世になっても人々の行動はそう変わらないものだと感じる。そういえば3.11の福島原発事故で東京も放射能汚染で危ないとデマが巻き起こったときには、友人の会社に勤める若者が会社を辞め、地縁も血縁もない西日本にあたふたと逃げて行ったことがあった。心配性というか、おっちょこちょいというか、彼などは今頃またトイレットペーパーやマスクの列に並んでいるのだろうと想像してしまう。
個人としては外出から帰宅したらうがいをし、手をきれいに洗ってはいるものの、コロナ騒動もなんだか他人事のように感じ、騒ぐメディアを小ばかにしていたら、なんと知人夫妻がダイヤモンド・プリンセス号に乗船しており、船内検査で陽性となって隔離されていたそうだ。彼らとは2011年の飛鳥Ⅱワールドクルーズで知り合い、その後も年に2回ほど飲み会や旅行など定期的な集いをもっていたので、身近にコロナウイルスに感染した人が出たことになりびっくりである。まさに災難は忘れた頃にやってくるものだ。習近平の訪日が延期されるかもしれない、などと云うニュースもやっと出始めているが、もし彼が4月にノコノコとやってくるようなら「中国は軍備拡大に使う予算があったら、国内の衛生管理や疫病予防にそれをすべてまわせ」ときつく安倍総理には申し渡してほしいところである。
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