2019 飛鳥Ⅱ秋の休日 ウイーンスタイル クルーズ(2)
コンサートの開演を待つギャラクシー・ラウンジ
”飛鳥Ⅱ”ウイーンスタイルクルーズと云えばウイーンフィルのコンサートマスターを務めたこともあるお馴染みダニエル・ゲーデさんだろう。前回2015年のウィーンスタイルでは違う楽団だったが、2018年のワールドクルーズでは彼が率いる三重奏楽団のステージがあったから、今回で演奏を聞くのは二度目となる。ゲーデさんと飛鳥は特別に相性が良いのかと思っていたら、彼は日本で東日本震災の被災地先を毎年巡ったり、子供たちに音楽を教えたりしているそうで、その様子は先日NHK・BS「奇跡のレッスン」でも放送された通りである。今回彼はピアノとチェロの名手2名を伴いウイーン・フーゴ・ヴオルフ三重奏団としての乗船である。
彼らの姿を11月1日の横浜出帆には見かけないと思っていたら、実はその日は都内で補聴器を利用する人たちのために「みみともコンサート」に出ていたことを、帰宅した日の読売新聞が報じていた。翌日11月2日に四日市で飛鳥Ⅱに乗船した彼らは、3日目終日航海日の夕方、インフォーマルデイのステージに登場だった。船内コンサートは例によって冒頭ショスタコーヴィーチ作品と聞きなれない曲から始まったが、ヘンデル、ファリャ、日本の歌メドレーなどに続き、定番の「美しき青きドナウ」と盛り上げ、アンコールはお約束のラデッキー行進曲である。ウイーンスタイルとくれば日本人が期待する通りにお応えします、という演出で楽しかった。
良い音楽の後は食事である。ウイーン風グーラッシュ(シチュー)などに続き、この日のメインは牛フィレのポワレがシェフお薦めだったが、私たちはせっかくだからウインナーシュニッツェルを(子牛のパン粉焼き)を選ぶ事にした。飛鳥Ⅱの食事は最近とても美味しいので、ここでも迷わずもう一皿ウインナーシュニッツェルをお替りしてしまうが、お替りを遠慮なくできるのが本船の素晴らしいところである。当日はたまたま我々の結婚記念日で、食後バンドの演奏とケーキでクルーから祝ってもらったのも良き思い出となった。昼はウイーンについての講演を聞き、ザッハートルテをおやつに愉しみ、一流の室内三重奏の音楽にウイーン風のディナー、その後は二人でクラブ2100でちょっとダンスと、居ながらにして非日常の世界を楽しめるがクルーズの良さである。
ザッハートルテとウィンナーシュニッツェル
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