ラグビーワールドカップ2019 アイルランド対スコットランド戦観戦
新横浜駅前はアイルランド人解放区状態
ワールドカップの券などもうとっくに売り切れているのかと思いながらもネット検索をしていたら、ひょっとキャンセルが出たのか、横浜総合競技場で行われる世界1位・アイルランド 対 同7位・スコットランド戦の切符が手に入った。それもスタジアム中央ど真ん中、前から数列目の絶好の席である。一人3万円、二人して6万円と聞くとウッとうなるも、世紀の大会、こんなチャンスは二度とないと新横浜にある会場に昨夕は駆け付けた。ラグビーといえば、かつては秩父宮ラグビー場で関東社会人リーグなどを時々見ていたが、近頃は母校慶応の応援に年に1~2度、関東大学対抗戦の試合を見る程度である。せっかく大枚はたいて世界屈指のゲームを観戦できるならと、あわててラグビーの本を数冊購入し最近の動向を把握、YOUTUBEでオフサイドやラック・モールの反則などを一通りおさらいし会場に出かけた。妻も試合前に流れるNATIONAL ANTHEMを一緒に歌うべく"IRELAND CALL"や"FL0WER OF SCOTLAND"の練習に余念がない。
試合の始まる2時間以上も前、最寄の新横浜駅を降りるとそこはすでにアイルランド人の街になっていて、駅前のパブやコンビニの前はビールを手にした緑色シャツの大集団が気炎を上げている。キルトをつけたスコットランド人もそこここに見えるが、人数的には圧倒的にアイリッシュが多いようだ。見ているとみな飲んでいるビールは500㏄の大きな缶ばかりで、さすがビールの国から来た人たちだが、もうすっかりできあがって歩道で寝ている若者もいて、なんだかダブリンにいるような気持ちになってくる。ぞろぞろと競技場に入ると満員の観客席は6万4千人の有料入場者で、いくら世界のトップの試合といっても、ラグビー観戦にこんなに人が入るとは驚きの光景だ。ラグビーのスタンドと云えば、かつては「通」らしいファンの空気が横溢する空間というイメージがあったが、ワールドカップの場内は雰囲気を盛り上げるアナウンスや各種音響が鳴り響き、アメリカ大リーグ野球観戦のような賑やかな雰囲気である。
さてゲームはスコットランドがペナルティーゴールで先制するが、フォワードでやや優位のアイルランドは、守備も出足早く隙が見られずなかなか相手のゲインを許さない。せっかくスコットランドが個人技で相手陣にボールを持ち込んでも、アイルランドの組織的な守備で分断されゲインを切れずに後退、やむなくキックで敵ボールになる場面がしばしば。その上に雨とプレッシャーでスコットランド選手のハンドリングミスが多く、アイルランドの強さばかりが目立つ試合になった。気が付けばスコットランドがノー・トライに抑えられ27対3でアイルランドの快勝という試合で、場内の大半を占める緑シャツのアイルランド人たちは大いに盛り上がっていた。それにしてもどこからこんなにアイルランド人が来るのだろうか。帰りの電車で隣になったダブリンから来たと云う家族と話をすると「自分たちは本国からも応援にきたが、豪州やシンガポール・香港などのアイルランド人が大挙しておしかけた」そうだ。「次はビッグ・ゲーム、日本とだ」とそのお父さんがいうから、" GOOD LUCK! BUT JAPAN WILL BEAT YOU, HOPEFULLY "とエールを交換して電車を降りた。それにしてもアイルランドは強い。
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