なにが悪い?「週刊ポスト」
>
週刊ポストの特集「厄介な隣人にサヨウナラ、韓国なんて要らない」が嫌韓本だのヘイトだのと問題になっている。このごろ週刊誌などは床屋の順番待ちの時ぐらいにしか読まないが、どれほどひどい内容なのかと早速コンビニに買いに行った。ところがポストのこの特集号は大の人気らしく、どのコンビニへ行っても売り切れで店頭では買うことができない。やむなくアマゾンで電子書籍版を求めたのだが、読んでみてもこの特集の何が問題なのか私にはさっぱりわからなかった。特集PART1の冒頭「①GSOMIA破棄なら半島危機へ」は、最近多くの軍事評論家が警鐘を鳴らしている通りの内容で何も問題がないだろう。続く「②経済」でも韓国経済が輸出に依って成り立ち、その原材料となる日本製品は代替が効かないため、韓国財界が危機感を強めている事実を淡々と述べているだけだ。「③スポーツ」では、韓国内で東京オリンピックボイコットの動きがある事をとらえ、日本がメダル数を伸ばすチャンスとしている。私などは「韓国人が東京オリンピックを嫌ならどうぞボイコットして下さい」とむしろ彼らの不参加を願っているところだが、それに比べるとずっと控えめな調子である。④はインバウンドで韓国人旅行者が使う金がそれ以外の国より少ないという指摘も単に事実を記しているだけだし、⑤「韓流」ドラマや音楽が入ってこないのは「日本市場がないと食べていけない」ので困るのは彼ら、と記事は述べているに過ぎない。
さて盛んに「問題だ!」とされるPART2「怒りを抑えられない『韓国人という病理は』」は韓国の神経精神医学会が、2015年に発表したレポートを紹介している。その論文が正鵠をついているのか、はたまた十分検証されたものかは別として、ひごろ週刊誌の医療記事などで「とんでも説」が堂々と掲載されているのに比べたら、このレポートはまずは「まとも」な執筆者であり、内容もそれほど出鱈目でもあるまいとの想像がつく。ポスト誌の特集の最後は、丁寧に「韓国人の誰もがそうした言動を表に出すわけではないことは断っておくが、韓国社会の構造を理解した上で、改めて付き合い方を考える必要があるのかもしれない。相手の性格を踏まえて、心地よく冷静な距離感を互いに決めていく―」とむしろ冷静なコメントで閉められているのである。この点でいえば、私は実務で、日本人のオフィサー・エンジニア(上級船員)とフィリピン人クルー(部員)の混乗(同じ船で勤務すること)で永年なにも問題がなかったのに、日本人の代わりに韓国人の職員を乗せるとフィリピン人が彼らに殴られて船を降りたいと訴える事例が増えた事を挙げたい。怒りを表す方法が我々とは違う韓国人を分析した韓国人専門家のレポート掲載のどこが「ヘイト」になるのだろうか。
まあ、しょせんたかが週刊誌である。おっぱいポロリやら肌色の袋とじを売り物にしている大衆向けの雑誌が、いまの日本国民の多くの不満を代弁しただけなのに「嫌韓をあおる」だの「第二次大戦と同じだ」とするサヨクの論調は噴飯ものといえよう。ネットをはじめ様々な情報が世界中から瞬時に入手できる現在と、新聞やラジオしかない第二次大戦前の当時はまったく違う状況で、週刊誌の特集記事ぐらいで国民が「あおられたり」するわけがない。それほど国民はアホではない。なぜか週刊ポストは、この記事の内容に「配慮に欠けておりました」と謝まったそうだが、こんな事例で謝るなら、彼らはこれまでの無責任な記事で傷ついた何万人もの人たちに詫びねばならないのではないか。「自分がすればラブロマンス、人がすれば不倫」という言葉があるそうだが、言論・表現の自由の侵害と日頃声高に言う人こそ、立場が変わると相手に対してヘイトだ、言論・出版を控えろとすぐ云うのもダブルスタンダードで笑える。この件で内田某などいう作家始めリベラルやサヨク数人が、週刊ポストの発売元である小学館には原稿を書かないと偉そうなことを言っているそうだ。しかし彼らの代わりなどはいくらでもいるのだから、小学館は臆さずにおっぱいポロリと「言論・表現・出版の自由」を貫いてほしい。これからも床屋へ行ったら読みますよ。
« TOHOKU EMOTION その2 | トップページ | MGC マラソン グランドチャンピオンシップ 沿道応援 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 米国年金を受給 (米Social Security)(2023.09.08)
- 膀胱がん+前立腺がん治療記 (続・続)(2023.08.10)
- 第54回 都民と消防のふれあいコンサート(2023.07.25)
- さようなら 最後の日比谷の森 金曜コンサート(2023.07.01)
- ジジイ放談(マスク、区議選挙、ピッチクロック)(2023.04.20)
« TOHOKU EMOTION その2 | トップページ | MGC マラソン グランドチャンピオンシップ 沿道応援 »
コメント