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2019年8月16日 (金)

水の都構想 数寄屋橋アゲイン

20190816
蓮と水草の清水濠(昨年)、今年はまるで蓮池になっている

読売新聞8月10日の夕刊トップは「水の都へ 清きお濠に」「玉川上水から再生水」と題して、東京都が「水の都構想」を掲げ、オリンピック後に新事業を推進する事を報じている。これによると東京都は玉川上水の水路を改修し、流れが少なく水がよどむ外濠への流量を増やし、あわせて新たな導水管を作って内濠にも水を供給し水質を改善すると云う。たしかに私の知る限りでも、外濠の飯田橋近辺は流れが遅いため水が汚くなっているし、内濠の清水濠にいたっては水草の繁殖と蓮の群生で景色がすっかり変わっている。国がインバウンド客で観光立国を目指す今、首都の顔であるお濠の環境改善は急務であり、玉川上水の改修でお濠の流量を上げる工事は速やかな実行が望まれる。

これまで東京では日本橋の首都高速の地下化(2017年7月22日のブログ)や、オリンピック選手村となる晴海地区と日本橋の間の舟運計画などが発表されたが、これにお濠の水質改善工事が加われば「水の都構想」もぐっと魅力的なものになるだろう。考えてみれば江戸の町はその東半分が荒川・利根川水系の沖積地の上にでき、西半分は東京湾に沿う低地に武蔵野の台地が突き出した所に作られたものだ。本来の東京といえば、江戸前の遠浅の海や荒川・隅田川の大川と、武蔵野台地から流れ出た多くの中小河川の周囲に成り立った水辺の町なのである。しかしかつて身近だった海辺は今や工場やビルの彼方になり、多くの中小河川は暗渠化されて住民の目に映らない。中小の川が下流域で地上に現れても、そこはコンクリートの護岸で固められ「水の都」という風情にはほど遠いのが今の東京である。

よってオリンピックを契機に「水の都構想」は、大いに進めるべしと私も賛意を表したい。水辺の利用といえば以前アップしたが(2008年12月17日のブログ)水上交通路を使って羽田空港から各地へ旅客輸送などができないものだろうか。もう一つ考えたいのは、せっかく日本橋方面では首都高速道路を地下化する計画が発表されたのだから、この際首都高のうち利用者が極めて少ない有楽町の東京高速道路部分(KK線)を廃止し、建設時その下に埋められたかつての京橋川や外堀、汐留川の流れを再現できないだろうか。日本一の繁華街である銀座は、以前はこの3つの水路に囲まれていた。この地区で水辺の復活工事を実施すれば、立ち並ぶ銀座の柳が川べりになびき、ネオンサインが水面に反射し、その景色はさぞやロマンチックになるであろう。

20190815
頭上を通る首都高KK線建設の為に埋め立てられてしまった外堀にかかる数寄屋橋の現在

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