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2019年4月15日 (月)

アナログ世代のリタイア組

定年退職後もさまざまな企業で顧問やら嘱託として働いていた友人も、ここへ来て次々と会社勤めからリタイアしている。自宅ではあまりパソコンを開かない世代とあって、これまでは会社のメールアドレスを連絡先にしていた者らが、自宅やスマホのアドレスに連絡先を変更してくれと云う依頼メールが増えた。という事で、通知された新しいアドレスに新しいメールを送ると「配信不可」のエラーメッセージが戻ってくる事がしばしば。よく見ると送られてきた新通知先にどうみてもミスタイプらしき文字が混じっていたりする。かと思うと同窓会の連絡ですでに連絡済のグループにまた同じ内容のメッセージを送る友人などもいて、受けた方が混乱するケースも幾度かあった。我らが世代はEメールが普及した時代にすでに管理職になっており、こまかい実務は部下がやってくれていたから、自分でキーを打ち作業するのに不慣れなようだ。

ネット社会と言えば最近は通勤電車に乗るとみな一応にスマホをのぞき込んでおり、新聞を広げている勤め人などはほとんどいない。我々の現役の頃は出社前に日経新聞に目を通すことはサラリーマンの暗黙の了解事項で、朝の会議で「『新聞』のあの記事なんだけど」と話が挙ると、日経新聞の関連記事だと皆がわかったものだ。かつて私は日経新聞は高いので家では普通の日刊紙をとり、朝の駅で日経新聞を買っていた。しかし二日酔いで会社に這っていくような時や電車に駆け込んだ日などは日経を読めず、そういう日に限って『新聞』の話題が朝から出て恥をかいたものだった。いま電車の中でスマホに熱中する人たちの画面をチラっとのぞくと、朝からゲームをしたり音楽や映画を見たりが多いようで、「日経」を読んでいなければ、会議でも客の前でも話にならないという文化は、いまやサラリーマン世界から消えたのだろうか。

その日経新聞は値段が高い上に読む項目も多く、毎朝目を通すのは辛いものもあったが、記事は世界・日本の経済や金融動向、株やら諸商品相場、各産業の市況の話など自分の業務に関係なくとも、経済人として勉強になったのは確かである。新聞というものは自分の興味ある記事だけでなく、紙面を斜め読みするだけで凡そ世の中の動きが察知できるのが良いが、小さな画面のネットニュースではそれも無理だろう。いま企業社会の中心となって世の中を引っ張っていくべき中年のおじさん達が、新聞も読まず朝から電車の中でスマホゲームに熱中しているのを見ると、日本の社会は本当に大丈夫なのかと心配になってくる。以前にも書いたとおりスマホに熱中している人たちは、目の前に体の不自由な人や妊婦、高齢者がいても気づかないことも多い。たしかにITで社会は便利になったし、その利便を私たちも享受しているが、アナログおじさんとしては昔の風情がときどき恋しくなったりするものである。

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