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2019年3月20日 (水)

時代

90歳を目の前にして母が急逝した。足腰は弱くなったものの胃腸は丈夫で、食欲があって太って困るとこぼしていた母である。内臓には疾患がないはずと自慢していたが、入っていた老人ホームで突如高熱が出て意識不明になった。尿路感染から敗血症を起こしたそうで急遽国立医療センターに運び込まれたが、入院して48時間もしないうちに息を引き取った。本人の強い遺志で遺体は大学病院に直ちに献体し、通夜・告別式も行わなかったから何やら「けじめ」もつかず、母の死は本当のことだったのか、夢でも見ている気分である。今でも「あれは冗談よ」などとひょっこり顔を出すのではないかと思ったりもする。

体が弱く何度も手術や入退院を繰り返した父は細く長く最後は90歳過ぎまで生き、反対に元気でひょっとして100才まで生きるのではと思っていた母がピンピン・ころりである。父の年齢より早く亡くなった母を考えると、人生は本当にわからないものだとの思いが湧いてくる。我々はすべからく自然というべきか天というべきか、はたまたそれを神と呼ぶのか、そういう大きな存在の掌の上に居るだけなのだろう。人間の浅知恵などは天の前にはいかほどの力があるのかという考えとともに、ならば与えられた環境や時間にせいぜい感謝し、その日一日をなるべく前向きに楽しく過ごすよう心掛ける事が我々のできる事だと思えてくる。

最近齢をとるにしたがい朝早く目が覚め、ベッドの中のうつろな頭にいろいろな言葉が浮かんでくるが、母の死後は中島みゆきの「時代」の歌詞が浮かんでくる。

♪そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう

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