神楽坂・法政大学優勝パレード
東京六大学野球・秋のリーグ戦で優勝した法政大学の優勝パレードが昨夕、法政の地元・神楽坂で行われ見物に行ってきた。この秋は母校・慶應が勝ち点4で最終週の早慶戦を迎えたとあって、まあこのまま慶應が順当に勝って46年ぶりの三連覇を達成するかとリンク「慶応野球部 三連覇に挑戦(2018年9月11日)」大いに期待したのだが、勝負はそうなま易しいものではなかった。早慶戦は慶應が先勝こそしたものの第2・3戦目は早稲田の気迫を前に惜敗、同じ勝ち点4の法政が最終的に勝率で優って秋のリーグ戦を制したのである。という事で昨年に続きリンク「2017年秋 慶應野球部優勝おめでとう(2017年10月31日)」三田での優勝パレードで旨い酒を飲もうという我がもくろみは見事に外れたのだった。
それにしても高校時代の実績を誇る選手で溢れているのに、昨秋は東大に連敗で勝ち点を落として話題になった法政野球部が、まる一年でよくここまで立て直したものである。敵ながら素直にその成果をほめたたえたいものだと、神楽坂の優勝パレードに私もくっついて行ってしまったのだ。残念ながら昨夕は月曜日の上に小雨まじりの空模様だったが、それにもかかわらず沿道は学校関係者のほか、地元の市ヶ谷や飯田橋の人たちもかなり集まっている。チアガールやブラスバンドに続くオープンカーには、普段マスコミによく出てきては訳のわからないコメントを吐く例の着物姿の女性総長も見え、これだけはちょっと白けたが、その後に続くユニフォームの選手たちには沿道から多くの「おめでとう」の声がかかって華やかなパレード風景だ。
神楽坂通りはごく狭いので選手たちは目と鼻の先を通過することになり、こちらも「優勝おめでとう」と彼らに声をかけハイファイブを交わす。グランドで見ると立派な選手たちも真近でみるとほんの子供で、その悦びに満ちた笑顔が何ともほほえましかった。信号を待つために目の前で止まった選手の中でもひときわ大きく目立つのは、中軸を打ちこの秋もベストナインに輝いた中山選手(4年・履正社)である。慶應も彼には随分痛い目にあったが敵ながらあっぱれ、ドラフト2位でヤクルトに進むから「ずいぶん打ったね、プロに行ってもがんばれよ」と目の前の中山君に声をかけると、嬉しそうに「ハイ!がんばります」と答えてくれたその表情はまさにワルガキ、野球少年がそのまま成長したような顔だった。
来春はまた三田でパレードが行われる事を願いつつ、ブラスバンドの「チャンス法政」のメロディーが遠ざかるのを見送った。
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