FM レコパル 音の仲間たち
過去何度かアップした通り、もう聴く事もないと引越しの際に捨ててしまった大量のLPレコードである。その後またレコードプレーヤーを買ったものだから懐かしいLPレコードを買い直しているが、神田の中古レコード店でもなかなか目当てのアルバムが見つからない。CDになって再販売されていないかとか、YOU TUBEで誰かがアップしていないかとあちこち検索しても見つからないものもあって、「あの曲はもう一生聞けないのか」とがっかりすることも多い。
そんな失われたアルバムの中に、キングレコードが1976年に発売したFM Music Program Themes vol.2 (最新FM放送テーマ集)がある。このLPに収められている、FM東京「FMレコパル・音の仲間たち」のタイトル曲、トニー・オズボーン・オーケストラの”花合戦”と”パリの窓辺に”が聞きたかったのだ。なかでも”花合戦”は日本語でも英語"Battle of the Flowers"でもネット検索ではまったくヒットせず、どこかに音源がないかずいぶんと探していたのだった。
ところが最近ひょんな事でヤフオクで売りに出されているこの「最新FM放送テーマ集」(第2巻)を見つけた。さっそくこの種の手続きに慣れている妻に頭を下げてオークションに参加し、これを購入することにした。ほどなく700円+送料実費700円で契約が成立し、それから2日ほどで、あれだけ探したLPレコードがわが家に届いた。なんと便利な世の中になったものか。梱包をとくのももどかしくさっそくレコード盤に針を落とすと、トニーオズボーン楽団の懐かしい響きが部屋に広がって、往時の事がいろいろ脳裏に浮かんできた。
「FMレコパル・音の仲間たち」は日曜の午後の放送でDJ仕立てのポピュラー音楽番組であった。おしゃべりが多いこの種の音楽番組はふつう聴かないのだが、当時は私も若く大いに働かされていた時代である。やっと廻ってきた日曜の昼過ぎは、ラジオのチューニングを切り替えることも億劫で、ただボーッと流れる番組司会の広川太一郎氏のおしゃべりを聞いていたものだった。久しぶりに”パリの窓辺に”や”花合戦”が部屋に流れると、亡き広川太一郎氏の駄洒落に満ちたおしゃべり、「これを見逃したら君はアウトだよ、セーフだよ、ヨヨイのヨイだよ!」「サヨナラ、ナラヅケ、ナラの大仏!ナ~ンちゃって!」などという軽い声がスピーカーから今にも聞こえてくるような気持ちになった。
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