飛鳥Ⅱ 2018年世界一周クルーズ後半
2018年飛鳥Ⅱワールドクルーズは、早くも約3分の2近くの行程が過ぎてしまった。ここまで凪いできた天気も、大西洋の横断の際は前線の通過に幾度か見舞われ曇天や雨天の寒空が続き、船が大きく揺れる日もあった。クルーズ最初の頃に寄ったシンガポールやプーケットなどは遠い過去の港にようにも思え、光陰矢の如しという感がするこの頃である。いつもながら気の早い人達はこの辺りでみやげの話を始めるので、それを聞いていると宴も終盤に向かうのかと寂しい気持ちが湧きがちである。
ところでクルーズも半ばを過ぎると当初あったお互いの違和感が薄れ、船内の会話が賑やかになってくるようだ。ディナーのテーブルで隣合わせになる、あるいはショアエクスカーションで同じツアーに行く、船内のアククティビティで仲間になるなど共通の体験をする事は、人と人の距離を急速に縮めるようで新たな友達が出来るのであろう。最初は旧知の人だけでお喋りの花が咲いていた船内が、友達の友達はまた新しい友達というかのような新しい組み合わせの夕食テーブルも目立ってくるこの頃である。
私達も以前の長いクルーズで友達になった方々のうちの幾人かとは、帰国した以降も定期的に会うようになった。ふつう友人といえばどうしても学校の友達や、同じ会社で働いた仲間などに偏りがちだが、ロングクルーズで年齢も職種も違う人々と時間、空間を共有する事は人生の得がたい経験といえ、その後も連絡を取り合ったりするのだろう。さてあと何日で現実に戻るのかとだんだん暗くなって来がちなところだが、ここはまだ一ヶ月以上も航海があって、その間には様々な出会いや体験が待っているはずだ。一瞬・一時間・一日の出来事や感じたことを存分に味わう気持ちで過ごしていく事としよう。
日中の社交場、11デッキのパームコート
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