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2018年4月 2日 (月)

船上のピアニスト

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横浜を出て一週間、国内クルーズならそろそろ下船の準備と云うところだが、最初の寄港地・シンガポールは明日である。船では一日が飛行機の一時間の行程にあたっているから、数日前から船の周囲は南洋モードで、マラッカ海峡を前に行き交う船舶の往来も頻繁になってきた。日本を出た直後の船内のよそよそしい雰囲気もすっかりほぐれ、そこかしこで新しくできた友人や再会した船友たちの談笑の輪が広がっている。ここまでの気象や海象は穏やかで、夜は満月が夜の海を煌々と照らしてまずは順調な船出といえよう。


船内の様々なアクティビティも始まって、それぞれの乗客が自分のペースや落ち着き場所を得始めているようである。私達も例によって午前・午後2回行われるダンス教室に通い始めたが、午前中の初心者コースはまあ余裕なるも、午後は周囲が上手い人ばかりでちょっとおっかなびっくりといったところだ。家で毎日練習していたピアノはマリナーズクラブというバーのグランドピアノを空いてる時に使えるので、さっそく1時間づつ数回試してみた。


久しぶりのグランドピアノは我が家の電子ピアノとは迫力がまったく違っている。3年がかりで何とかかんとか怪しげながらも弾けるようになったモーツアルトのピアノソナタも、グランドピアノで弾くとぐっと上手に聞こえるのには感激するが、逆にグランドピアノの響きが良い事に却って戸惑ってしまう。鍵のタッチも滑らかならばピアノ(弱音)のところは本当に小さく弾かねばならないなど、家で電子ピアノで力任せに飛ばしていた部分も繊細なタッチを心がけないと曲にならない。それでも窓の外に見える引き波を背にグランドピアノを奏でると「船上のピアニスト」の気分となって嬉しくなる。

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