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2018年2月26日 (月)

東京マラソン2018

20180226
だいぶ前後もばらけてきた終盤の芝公園地点

義理の妹が東京マラソンに出たので、昨日は都内数か所あちこち廻って彼女の家族と応援してきた。天気は曇り空で気温は低いものの風がほとんどなく、応援にはまずまずのマラソン日和である。通過地点そばの地下鉄階段を上がり地上に出ると、いつもは多くのクルマが行き来する大通りを、市民ランナーたちが河の流れのように通過していく。沿道はどこもランナーたちを応援する友人や家族たちが二重、三重の人垣を作って立錐の余地もない。3万人余りの参加者を応援する人たちが、地下鉄で都内あちこちを移動するのだから、この日はさぞかし都営にしろ東京メトロにしろ地下鉄がウケに入っていることだろうと想像される。


それにしても目の前を通るランナーを応援していると、最近は外国人がとても多いのに気がつく。特に目立つのが台湾から来た選手たちで、彼らは団体ツアーなどで大挙してやってくるのだろう。“タイワン加油(ジャヨウ)”と声援を送ると、序盤は皆にっこり笑い返してくれるも、後半38キロ地点の応援ではうなずくのが精いっぱいというのもご愛嬌。そのほかドイツ・北欧・イギリス・イタリア・アメリカなどそれぞれのお国柄をプリントしたウエアを着込んだランナー達に、”ビバメヒコ!””GO AUSSIE"などと声援を送っていると、次第にこちらも大会に参加している気分になってくる。


目の前の大河のごとき流れも、シリアスランナー達が通り過ぎると、奇抜な恰好の人たちが増えていくのが面白い。オロナミンCの茶色の大きな瓶が通り過ぎれば、富士山の着ぐるみを着たランナー、帽子から靴まで上下真っ白なスーツ、和服姿とか金太郎、アラレちゃんにミニーちゃん、ウオーリーにマリオ、あるいは鞄を持った背広のサラリーマン姿も走っていく。酒飲み風おっさんは、蓋をした生ビールのジョッキを持って42キロも走るようで何ともご苦労さんなことだ。それぞれこの日のために準備したウケ狙いコスチューム姿に「いいぞオロナミンC!」などと声援を送ると、皆ここぞとうれし気に手を振ってくれる。マラソンはまさに人と人とのふれあいの場である。


さて最近は応援するランナーが現在どこを走っているのか、一瞬にしてスマホのアプリで見る事ができ、これを目安に地下鉄の降車駅がわかって便利である。それでもホームから地上に出ると、目の前の途切れぬランナーの流れに戸惑い、お目当ての人を見つけるのは難しい。幸い今回の義妹は序盤から梅宮辰夫のお面をしたランナーの後ろを走っていたので「梅宮が来たらもうすぐ」と目印が明瞭で探しやすかった。という事で梅宮の目標が良かったものか、日頃ほとんど走る練習もしていない彼女は5時間そこそこで無事ゴールにたどりついたのであった。こうして走らない者も楽しめた東京マラソンも、警察や消防、大勢の関係スタッフ、その他多くの支えがあってこそ無事に運営されているのが現場に行くとよくわかる。彼らに感謝しつつコースを後にした日曜日だった。

東京マラソンに関する過去の記事
東京マラソン2015 「マラソンには魔物が棲む」か?(2015年2月23日)
東京マラソン 2014・ボランティアの記(参加してこそ・・・)(2014年2月24日)
東京マラソン2013・皆が勝者(2013年2月25日)
感謝・東京マラソン2012(2012年2月26日)
魔の30キロ・地獄の35キロ(2011年2月28日)
東京マラソン応援(2010年2月26日)
東京マラソン後日譚(2009年3月27日)
妻の東京マラソン初挑戦(2009年3月22日)

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