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2018年1月

2018年1月31日 (水)

第16回新宿シティーハーフマラソンは棄権願望のチキンレース

飛鳥Ⅱのクルーズから帰った翌日の日曜は、恒例の新宿シティーハーフマラソンである。第16回目となるこの大会は、東京の真ん中を走るハーフマラソンとして人気の大会だ。最近は東京マラソンの前哨戦としてこれを走りたい人も多く、抽選で出場の可否が決められる中、我々新宿区民は優先枠があるので、今年も気軽に申し込んでおいたものである。とはいうものの昨年のこの大会以来、20キロを超える距離は練習でも走った事がないし、なにより飛鳥Ⅱの船内では怠惰で贅沢三昧の時を過ごしたから、とても寒風のなかハーフマラソンに飛び出す気分にはならなかった。


飛鳥から帰って、天気予報はどうかと見れば当日は曇りで最高気温が5度との事で、それを聞くとますます萎えてくる。おまけに今回は妻ではなく一緒にレースに出る事になっている義理の妹は、一体どうしている事やらと前日LINEをチェックすると、彼女は昼からずっと何かイベントの打ち上げで飲んでいるという。夕方には「明日はムリかも」とあり、LINEの別の参加者からは「このままじゃ、明日倒れるから棄権をしなさい」と忠告が入っている。この様子なら彼女はまず出走しないだろうから、こちらもスタートに行かない良い口実ができたと思いつつベッドに入った。


とは思ったものの念のため当日早朝に確かめると、前の晩遅くに何を思ったのか「おやすみなさい、明日はとりあえず行きます」とびっくりの方針大転換。このまま二度寝を楽しもうかとすっかり棄権モードになっていた私だが、かなり年下の義妹の手前、走る方では大先輩である私がそう簡単に辞めると言うわけにいかなくなった。「やめるんじゃなかったのか!?」としぶしぶ準備を整え、会場の神宮球場に向かったのである。


ということで実に気合の入らないハーフマラソンだったが、彼女の方は心配していた関門の制限時間をクリアーして無事完走、私も年相応に記録は落ちたものの、60歳以上の部では今年も何とか入賞できたのであった。義妹は姉である私の妻から、私があまり走る気がないと聞かされていたようで、私が先に走らない宣言をしたら、渡りに船とばかりにやめられると思っていたそうだ。お互い「棄権」という誘惑へのチキンレースを競いながら、ついに引き下がる事ができずにギリギリまで粘り、その結果がまぁオーライだったというのがこのハーフマラソンの真相らしい。

スタート・ゴール会場の神宮球場のベンチから。野球の監督達はこの視線でゲームを見ているのか。
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2018年1月29日 (月)

アスカクラブクルーズNEXT

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今回試験的に実施されたWEB・先行予約の割引特典によって初めて乗れた(そして多分最後の)Cスイート

週末は横浜~清水~横浜2泊の「アスカクラブクルーズNEXT」に乗船した。このクルーズは飛鳥に乗船経験のある人で成る「アスカクラブ」の会員とその連れのグループだけが参加できるもので、次の世代に向けて飛鳥Ⅱをどう発展させて行くのか、それを試すために様々な趣向をこらした企画なのだそうだ。船齢的にかなりの年増になってきた飛鳥Ⅱの将来については、さまざまな噂が取りざたされる中、郵船クルーズはNEXTと銘打ったこのクルーズを以って今後を模索する足掛かりにしたいのだろう。と云うことで、ここで提供されるサービスは、これからの飛鳥による客船事業がどう展開されるのかを示唆させるものに違いない。


乗船してみると、たしかに今回のクルーズはいつもと違うサービスが多い事に気づく。まず船内で過ごす2泊は最初の晩がインフォーマルで、次がフォーマルという変わったものだ。そのうえ乗船できるのは中学生以上だから、夏休みクルーズのような子供連れファミリーはおらずクルーズの雰囲気もいつもとちょっと違う。夕食は1晩目の和食に2晩目が洋食、いずれも日本ソムリエ協会副会長・君嶋哲至氏が監修する日本酒とワインの”マリアージュディナー”である。飛鳥Ⅱの夕食と云うと、ふだん我々には量も味もあっさりと感じるが、今回は味もボリュームも相応の食べ応えある料理が出されたのが印象的。加えてディナーのお酒は、無料という嬉しいコース設定である。


寄港地の清水は、朝入港で昼過ぎ1時の出港となっており、実質的に午前中だけの停泊時間というのが珍しい。驚いたのは、停泊中に通常は行われないダンス教室などの船内アクティビティーが航海日と同じようにフルに開催された事である。また夜のステージは、映画やテレビで活躍していると云う若者5人のグループ”いちむじん”の演奏で、こちらも従来の飛鳥Ⅱで演じられるのとはやや異なるジャンルに聞こえる。そもそもこのクルーズNEXTはウエブサイトから直接申し込むと価格について割安とあって、遅ればせながら飛鳥もネット時代へ向けての意気込みを示しているようだ。これらを見ると、次世代の飛鳥は「大人」「フォーマル」「オールインクルーシブ」「WEB予約」などがキーワードになる予感がする。


さて我々は、これまで飛鳥Ⅱや外国船で清水に入港した際に、三保の松原や日本平にジョギングした事があるので、NEXTの短い滞在時間もさして気にならなかった。今回は清水市内を2時間ほどジョギング探索したが、商店街の八百屋では、いま東京で500円もするレタスが200円もしないのにびっくり!である。クルーズには、いろいろ発見があるものだ。それにしても今回は高級酒がタダで呑めるとあって、つい意地汚く飲みすぎてしまい、寝る前になって「しまった!、呑みすぎた!」と思ったのだった。しかし翌朝なんともなくすっきり目ざめたのは、やはり出されたのが高級酒の証だろう。やはり酒は良いものを呑むべし、と改めて船上で実感した次第である。

和食と日本酒のマリアージュ
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ドック明けのバルコニー天井はペンキ厚塗りで腐食を化粧。そろそろ新造船では?
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2018年1月20日 (土)

サン・プリンセス世界一周クルーズ1月18日発売開始

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とりあえず仮予約で申し込みんでおいた”JTB クルーズ 2019年 サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ”の発売が1月18日から始まり、当日午後さっそくJTBから「お預かりしております海側バルコニー付キャビンCがとれました」と電話連絡が入った。我々が申し込んだのはバルコニー付きといってもデッキ9から11で、中央部よりやや安い本船のオモテ(船首)かトモ側(船尾)のキャビンである。船のオモテは揺れるしトモはエンジンによる船内のビビリ音などが気になる事もあるが、中央から離れただけで、一人50万円も違うならこちらがお得というもので、このキャビンCと値段の安い内側キャビンの人気が高いそうだ。


JTBによるとすでに定員を超える仮予約があり、発売と同時にほぼ完売状態との事。日本全国からまんべんなく予約があるそうで これから説明会を行う都市もあるというのに大変な人気である。ただ料金の支払いが始まる前に通常は4割ほどの人がキャンセルすると云われているから、JTBにはこの位でちょうど良いとの目算があるのだろう。まずはご同慶の至りである。我々もなかば冷やかしでブックしておいたものの、電話を聞いているうちに、夫婦2人で有り難いことにまだ働ける上、年金も入ってくるし、クルマを買い換える予定もないから本当に行こうかという気になってきた。


こうしてみるとわが国でもロングクルーズに対して相当の潜在需要がある事がわかり、そこを開拓しつつあるJTBの企画・企業努力には拍手を送りたい。「飛鳥Ⅱはどうも敷居が高いし…」かといって「船が古いし料理も質素、ピースボートはサヨクっぽくてちょっと…」と云う層が価格的にもリーズナブルな船旅としてこれを選ぶのであろう。また3ヶ月のクルーズとなるとMSCやコスタなどのカジュアルなイタリア船や、伝統のホーランド・アメリカ船より、早くから日本発着のマーケットに進出したプリンセスが馴染みが深いことも人気の秘密といえよう。さて真剣に行くか、となると、またお金や仕事の算段をせねばならないが、憧れのベニスの入出港や行ったことのないサントリーニ島を廻れば、晴れてこれで「世界一周も卒業」という気分になるかもしれない。

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2018年1月19日 (金)

(地形を感じる)駅名の秘密 東京周辺

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首都圏を走る最近の通勤電車は、JRも私鉄も同じような車両ばかりでまことにつまらない。鉄道会社が違ってもやって来るのはJRの標準形式E231系や233系に準拠した電車や、日立のアルミ製A trainをベースにした車両ばかりで、どの路線でもあまり乗り心地が変わらない。かつての東急青ガエル5000系はいうに及ばず、両端制御車が旧型台車だった西武701系、独特のミンデン台車音にレジンブレーキ臭の漂った東武の8000系など、目をつぶっていてもすぐにそれと分かるような電車がなくなってしまった。さらに地下鉄を介した乗り入れによって、「川越で霧が発生したから東横線の電車が遅れます」などと云うアナウンスを聞いていると、鉄道のありようも以前とはずいぶん違ってきたと寂しく感じるのである。


そうはいっても鉄道に関する趣味はさまざまで、数ある楽しみの一つに各線の歴史やその発展史を調べるという分野もある。そんな沿線史の視点から書かれた内田宗治著「(地形を感じる)駅名の秘密東京周辺」 (じっぴコンパクト新書)を読んでみると、駅の名前の付け方一つにしても関東・関西ではかなり違う上、鉄道会社によって命名のしかたに独自性がある事がわかり、駅名に関する文化史的側面に「なるほど!」と興味をそそられる。内田氏といえば「東京の街の秘密50」でアップしたとおりだが、この本も地勢や歴史に関する綿密な調べを基調に、現存する駅名について著者独自の見解が披露される。JR線の「西日暮里」駅は「道灌山」駅にすべしと云う提案には「その通り」と唸りたくなるし、「京急品川」の南にある駅がなぜ「北品川」なのかと云う積年の疑問が本書で氷解したりする。


そのほかJR線は、渋谷・鶯谷・四谷・市ヶ谷など「谷」を駅名にするのが好きな一方、山や丘がつく駅名がひどく少ない事などを本書は教えてくれる。これに対して私鉄では○○山、△△ケ丘や××台などと名づけられた駅が数多いのだが、これは不動産開発に関連するほか、山や丘に対する親和性が旧国鉄と私鉄では違うという著者の論旨展開も面白い。この本を読むと駅名一つにしても様々な地誌や文化が背景にある事がわかり、これから電車に乗る際には、沿線の駅名についてあれこれ考察をいれたくなってきた。さて本書で思い出したのが、昭和40年~50年代に開業した東急田園都市線である。ここでは僅かな距離の間に、宮崎台・宮前平・たまプラーザ・藤が丘・青葉台・つくし野・すずかけ台・つきみ野と著者がいみじくも分類したような”首都圏の私鉄らしい”平凡な駅名が並ぶ。電車が通る前は山林か田園地帯だっただろうが、もう少し歴史を感じさせるひねった駅名にして欲しかったと、今でもこの線に乗る度に思うのである。

2018年1月10日 (水)

2018年正月・しまなみ街道合宿

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毎年、東京マラソンや大阪マラソンなどに誰かが出るため、正月となると義理の妹の一家と走り込みの合宿に行く。走るのなら都内でもよいのだが、働き盛りの彼らはふだん国内旅行に出かける様なまとまった休みも少なく、どこか知らない土地へ行って観光かたがたジョギングを楽しみたいという。という事でここ数年、石垣島や伊豆大島、また長崎の五島列島などで正月を過ごしてきたのだが、さて今年はどうするのかと思っていたら、”しまなみ海道”に行きたいと言う。こちらは仕事で何十回もしまなみ海道を通っており、ちょっと新鮮味に欠けるものの、いつもと違って一族で行くのも気分が変わるし、観光案内もできて身内の間でちょっと鼻も高くなる。という事で、今年もまた義妹一家と暮れ~正月は、四国・愛媛の今治に行くことにした。


大晦日は今治市での年越しとなったが、町の中心にあるホテルといえども、その周囲は暗く人通りも少ない。クルマで乗り付けるような街道沿いのお店やレストランは繁盛しても、かつてデパートなどがあった旧市街の真ん中は人通りが絶えているのは、日本全国どこへ行っても見られる光景である。2017年の最後はどこか近所の割烹にでも行って、お魚を食べようかなどと話していたら、やはり町なかではほとんどのお店が暮れは営業していなかった。もっともホテルの日本料理店は大勢入った団体客たちの食事が8時になると一斉に終了するというので、彼らの後にホテルで遅めの夕食をとって除夜の鐘を聞くことにした。東京都内と違って、暗く人通りの絶えた今治の町に鐘の音が響き渡るのは、それはそれで風情があって良いものだった。


一月一日はこの合宿のメイン・イベント、来島海峡大橋の走り初めである。自転車でしまなみ街道を駆け抜ける人は多いらしいが、自分の足で走って渡るためにわざわざ他所から来る人はそういないそうで、ホテルの従業員もごくろうさんという目で我々一行を見送ってくれる。ホテルから四国側の橋の取り付け部までが約7キロ強、そこから第三・第二・第一と連なる3つの長大な来島海峡大橋部分が4キロ、渡り終えた大島側の橋の取り付け道路やゴールの下田水(しただみ)までの道を含めて約15キロの距離である。マラソンの走り込みにしてはやや短いものの、元旦は天気も良く心配だった風も吹かずに観光気分ルンルンの走りであった。ただ海面上65米のつり橋の上から来島海峡を見ると、眼下の潮は激しく渦を巻き、橋マニアの妻は海面をのぞき込み写真を撮るのに余念ないかたわら、高所恐怖症気味の私は足の裏がなにやらムズムズしてくる。そのおかげで、一挙に橋を駆け抜けて、短くとも練習の成果は却ってあがったようであった。

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海面上65m超のうず潮

2018年1月 7日 (日)

”コンプライアンス絶対”を考えてみる

正月の「しまなみ海道」合宿へ向かう新幹線車中でJRの雑誌Wedge1月号を読むと、企業コンプライアンスの専門家・郷原伸郎氏の 「コンプライアンスを履き違えるな」 「本質を見ず、形式上の不正だけを捉えて批判する日本社会」 というページに目がとまった。私は昨今の職場に蔓延する形式だけのコンプライアンスと、それにともない ”コンプライアンス!!”とひとこと叫ぶや、水戸黄門の印籠のごとく社員が思考停止してしまう風潮を日ごろから滑稽に思っている。永年付き合った信用にまったく問題ない取引先から、たまたまカレンダーの都合で送金が僅かに遅れた際に、”コンプライアンス”や”規則”を盾に、相手に余計な追加手続きを要求するような輩を最近しばしば仕事で見る事もある。


考えてみれば我が現役時代には、案件を進めていく過程で規定とかルールぎりぎり、あるいはボーダーライン上か、いやひょっとしたらやや違反しているかも、などという場面にしばしば遭遇したものだ。当時「そこからが給料の貰いどころ。そこで一工夫も二工夫もするからプロだろう。規定どおりですべて済むなら社員はいらん、ロボットにでもやらせておけばよい !」と部下に説教を垂れていた私には、最近の「コンプライアンスがあるので1ミリでも融通をきかせる事はできません」という仕事の進め方には、どうにも違和感を感じるのである。相手と状況を見て判断すると云う大人のイロハも、”コンプライアンス・バカ”が幅を利かす世の中では通用しないようだ。


記事では「事実の中味や背景、原因などよりも、法令に違反したかどうかが問題にされ」(法令順守の印籠の前に)「物事が単純化され、本質が見失われ」「社会全体のパワーが確実に低下している」とし「法令や規制が社会的要請に合致しているかを意識せず、ただルールだけを厳守することだけが目的化している」と郷原氏は指摘する。さらに最近の自動車や鉄鋼会社で発覚した企業不祥事を取り上げ、実態を見ず、ただ形式上のコンプライアンスに違反した事のみが有無を言わさず批判される社会を「現場社員の疲弊と不満の蓄積、そして組織の歪み」を生むだけと批判する。


こうした風潮に対し、郷原氏も指摘するような「実態と乖離した法令・規制を是正する必要性」が望まれる処だが、さて現実の企業従業員は上から下まで、入社以来、「形式上」のコンプライアンスを叩き込まれてきた世代である。はたしてそうした見直しを必要と考える源泉が彼らの内にあるのか疑問に思えてならない。これに馴らされ過ぎたうえ、少しでも逸脱した時の恐ろしさだけを彼らは教えられているから、真面目な人ほど余計な事は何もすまい、と考える事だろう。こうしてみると日本の企業社会は意味のない形式上のコンプライアンスに縛られ、とても窮屈かつ効率の悪いものになっていく気がする。一方で本家・本元の欧米の企業は、お題目とは別に、結構うまい事をやって法令を逃れたり、競争を回避したりしているのが見えるのである。四角四面のコンプライアンスの蔓延で、現場の柔軟な力に支えられた日本経済の強さが削がれるような気がしてならない。


2018年1月 3日 (水)

箱根駅伝・12年振りの慶應選手

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平塚中継所から約15キロ 白地ランニングの胸にK 藤沢の根岸選手

新年は本四連絡のしまなみ街道で迎えた。幸か不幸か、義妹が2018年の東京マラソン抽選に合格したものの、日ごろ多忙な彼女はほとんど練習ができていないらしい。年末・年始はどこか風光明媚な場所でゆっくりと走りたいという本人の希望で、一族でしまなみ街道に合宿に来たのだがこの模様はまた次回にする。正月3日は今治からトンボ帰りで、箱根駅伝の関東学生連合チームに選ばれた後輩の応援に8区の藤沢に行ってきた。関東学生連合チームは、箱根駅伝の予選会で力及ばず出場できなかった大学のうち、日本人で個人の成績が上位10名、各校1名かつ今まで一度も箱根を経験していない選手によって構成されるチームである。チームとしてはオープン参加ながら、競走部の後輩の根岸君が選抜され、12年振りに箱根路に母校のユニフォームが帰ってくると云うので、こいつぁ春から縁起も良いと応援に向かったのである。


母校も遅ればせながら、昨年から本気で駅伝に取り組むと活動(慶應箱根駅伝プロジェクト)を開始した矢先である。まずは根岸君の走りを皆で応援しようと、彼の出場が確定した頃から、OB会は近年になく盛り上がった。昔と違うのは連絡のほとんどすべてが、メールやウエブサイトを経由して来るという事であった。20数キロの沿道に展開する当日の応援箇所から、集合する時間、現役やOBの役割分担、確認事項などのメールが大会に近づくにつれ頻繁に入る。1区間だけでもこれほどの連絡が必要なら、将来チームとして参加できる様になったら、2百数十キロに亘る人員配置や連絡体制はよほどしっかり練らねばならないに違いない。「むかし箱根に出たときはなあ、自動車部のマイクロバスで選手の後を応援したんだが、そのバスが途中でエンコしちゃってねえ、選手に追いつけねえんだヨ」などというシニアOBの話も遠い現代の駅伝である。


それにしてもかつて箱根路を走った老OBのうち、ネットに無縁の人たちも多く、彼らに充分な連絡がとれないのが今後の課題であろうか。残念ながら学生連合チームは1区にエントリー、文武両道の東大選手として話題の近藤君がインフルエンザ、5区エントリーの筑波大の新鋭・相馬君が故障で共に欠場とエースの思わぬアクシデントで波に乗れず沈んでしまった。しかし新春の陽光の下、順位は別にして久方ぶりに新春の東海道で応援を楽しむ事ができて、やはり正月はここに居たいものだとの思いが強まった。沿道には茅ヶ崎・藤沢・鎌倉・逗葉(逗子・葉山)の三田会(校友会)のOB・OGが沢山応援に駆けつけたほか、一般の塾員(卒業生)や塾と関係ない人からも「応援してますよ」と声をかけられ、期待の大きさを感じたのだった。

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