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2017年10月15日 (日)

第94回箱根駅伝予選会・観戦記

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最近は各校のぼりを押し立てての応援

数十年ぶりに立川まで箱根駅伝予選会に応援に行った。母校が箱根駅伝プロジェクト(リンク)を先ごろ立ち上げ、我々OBに対して熱心に応援を呼びかけるメールが届くので、久しぶりに応援に行こうかという気になったのである。箱根の予選会といえば我々の時代は30校くらいが参加する関東学連のごくローカルな大会で、予選会の中位以下の各校は20キロ走れる10人の走者を集めるのに四苦八苦であった。中には短距離や体つきがまるで違う投擲の選手まで借り出して走った学校もあったものだが、今ではエントリーが50校を超える大きな大会となっている。さらに最近の予選会は参加標準記録まで設定されて、この大会で走るランナー全員が、長距離の一定の公認記録を突破しないと出られないルールになっているのには驚くばかりだ。


早起きして駆けつけた立川の昭和記念公園周辺は、各校の幟(のぼり)や数千人になろうという応援の人々、制服応援団やチアガールにテレビ関係者やメディアなどで一杯である。こうなると箱根の”予選会”がいまやスポーツの一大イベントになっている事がわかるが、これも正月の日テレによる箱根駅伝の全国放送が始まってからで、メディアの影響力はすごいものだとあらためて実感する。昨日は気温も低く時々霧雨の舞うという走るには絶好のコンディションのなか、我々応援する側は選手集団の走りに応じて公園の内外数箇所を幟をもって移動する。ポイント・ポイントで母校の選手の力走に声援を送るが、トップ集団は20キロを1時間を切ってゴールするから、移動しつつ応援する方も結構大変な労力である。


もっともこうしてゴールするトップ集団は、ケニアなどの黒人選手ばかりでいささか興をそがれるのが事実。結果を見ると明治・筑波・日大・専修・亜細亜・東京農大と云ったかつての箱根の常連校が予選落ちするなか、これら黒人選手を核に、おもに”駅伝”ばかりに力を入れているかのような学校が次々と上位~中位に入るのは違和感を感じるところだ。こうなると以前に採用された関東インカレの”陸上競技”の結果(インカレポイント)を、予選会の成績に加味する方式を再びとっても良いような気もする。我が母校と同じように箱根復活を7年前に期して再建を始めた陸上の強豪、筑波大でさえ、ようやく順位を上げるだけで本選出場にはまだ相当の差があるようだ。結果をみると我が母校も全校的プロジェクトといえどもかなり前途多難が予想されよう。それでも昨日は母校で最初にゴールした根岸君(3年・慶應志木)が、学連選抜チームに選抜される可能性大の走りとあって、このあと正月を期待させる観戦であった。

根岸君 (左から4人目 白のランニングにKマーク)の力走
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