暴走パソコン
どうもコンピューターやパソコンは苦手の部類だ。その昔1980年代初頭だったろうか、会社に本格的に業務システムが導入される際には、システム委員会などと云う組織ができて、営業部門からも順番でメンバーに選ばれた事があった。委員会でいやいや発言を求められると「コンピューターと業務の関わりは必要最小限にして、なるべく導入しないようにして欲しい。今まで通り極力人の力でやるべし!」などと一人で反動的な意見を述べ他の参加メンバーに嫌われたものである。超文科系の私にはコンピューターなどに基本的な信頼感や親近感を持てないのだろうか。
しかしそうは云っても、今では仕事にパソコンは必携のアイテムになった。まことに嫌な時代になったものである。しかたなく業務で毎日パソコンを相手に苦労していると、これが私の云う事を聞いてくれない事がしばしばだ。特に他人が作ったエクセルやワードのファイルをベースに書類を作成する時などはどうにも使いづらく、年とともにますます気短かになった事も相まって日々イライラが募るのである。
先日は苦労してエクセルの表で作業していると、とつぜん画面がスクロールしてどんどん下にいってしまった。1行目から20行目までに収まっていた表の下にブランクの150行目やら200行目が次々と現れ、元に戻そうとしてもままならない。あわてて「X」をクリックしてエクセルを終了させようと試みるも、パソコンは応じてくれず狂ったように無関係な罫線をクルクルと示す。なんとか強制終了して今度はメールを見ようとアウトルックを開くと、一度しかクリックしていないのに幾重にも新規メールの画面が開いていく。あれやこれや元にしようとキーボードを押しているうち、今度はマウスがまったく機能しなくなってしまった。
こうなるとずぶの素人には手がおえない。仕方なく会社のパソコンのメンテをしている人に電話すると「どうもパソコンは壊れたようですね」「今は忙しいから後日伺います」とつれない返事だ。パソコンがないと仕事もできず、その日は業務を打ち切って早退したが、帰宅して理科系の妻に相談すると「もしかしてマウスが動かないのは無線マウスの問題かも」と言う。翌日、意をとりなおし家から持参したコード式のマウスをUSBポートに差し込むと、なんと何事も無かったようにふつうにパソコンが動き出した。どうやら無線マウスが故障して暴走し、操作もしていない事を勝手に次々と指示したようだ。なんとふざけた道具かと呆れたが、やはり私とパソコンは相性が悪いようだ。手書きの時代が懐かしい。
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