大阪伝統の味 串カツ田中
最近、我が家の近所に大阪元祖の「串カツ田中」が開店したので、妻と時々食べに行く。串カツと云えばその昔、梅田駅の構内にあった立ち食いの店に酔っぱらって立ち寄った覚えがあるものの、東京のこのあたりで「二度づけ禁止の串カツ」店を見かけなかったから新鮮である。店に入るとまず”プレミアムモルツ・香るエール”の中ジョッキを皮切りに、玉ねぎ、レンコン、白ねぎ、なすびなど100円の串揚げ、それから120円のハムカツや串カツ牛、つくねなどを食べ、大阪名物のかすうどん(640円)を頼む。
一串の値段もそう大した事がないので、ついつい玉子やらアスパラ、あじフライの他、ポテトがそのまま出てきて自分ですりつぶすポテトサラダ(390円)を頼んだりするが、それでも一人2~3千円と懐にやさしい値段でお腹一杯になれる。「先代から引き継いだソースは、他では味わえない逸品」と店の宣伝のとおり、揚がった串カツを各自でディップする「二度づけ禁止」のソースはかなりあっさりとしている。このソースはそれほど塩分もきいていないようだから、血圧が心配な中高年でも安心して食べられそうだ。またコロモがカラッっと揚がっているのであまり腹にもたれないのもよい。
安い居酒屋風の簡素な店内だが、アルバイト中心の若い店員がキビキビしているのも気に入っている理由である。こうなると以前から行っていた近所の比較的高級な串揚げ店には足が遠のいてしまうとおり、飲食業とはつくづく競争の厳しい業界だと感じる。串カツなどはそうしょっちゅう食べるわけではないから、近くに同業の安い店が出来ると影響も大きいに違いない。それにしても”口をつけた串の二度づけ、口をつけたキャベツの二度づけ、ソースにお箸をつける行為は罰金千円”とあるものの、本当にその罰金を払うような客がそれほどいるのだろうか。逆にうまいキャッチフレーズだと感じるのである。
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