チャルメラ派かサッポロ一番派か?
同窓会の打ち合わせメールを日中に友人の自宅に送ると、折り返しすぐに返事が来たりして 「ああ、みんな、サラリーマン生活が終わって家にいるのか」 と妙に安心したりする日々である。妻が働きに出ている昼間、つい昼食もありあわせのものにしたり抜いたりしてしまうが、先日妻に付き合ってスーパーに行った際に、明星チャルメラの昔と変わらぬ包装を食品棚にみて、無性に懐かしの味を食べたくなってしまった。
という事で昨日、一人チャルメラを作ってみた。明星チャルメラはサンヨー食品のサッポロ一番と同じ年1966年の発売で、その頃ちょうど中学生だったからよく食べた覚えがある。当時は学校から帰ってカバンを家に放り投げ毎日のように自転車で近所に遊びに行ったが、ちょうど食べ盛りの頃、その前のおやつに母親がよくチャルメラをこさえてくれたのだ。また友人の家にあがりこみ夕方になるとそこのお母さんがインスタントラーメンを出してくれることも多かったが、家によってチャルメラ派とサッポロ一番派が別れていて、今でも昔の友の家の前を通るとそこがどちら派だったかなどと思い出したりする。
それまでは日清チキンラーメンのように、どんぶりにラーメンを入れてお湯をかけるだけのインスタントラーメンが主流だったところ、チャルメラのころから粉末スープを別に作り小さい袋に入った香辛料を振るようになったのがちょっと高級で、それが一味違うおいしさになったように感じたものだ。当時のお母さん達はみな忙しかったのだろう、どの家でも包装袋にあるようなチャーシューやほうれん草などが入っていた覚えはほとんどなく、どこかの家でゆで卵が入ったのが出てくると「お~、オマエの家は豪華だなあ」などと囃したのである。
なので今回自宅でつくる久しぶりのチャルメラも、具は一切なしである。写真のように何となくシンプルで日常的、手間いらずの感じがよい。もっとも麺を食べ懐かしいスープをすすろうとすると、包装の袋には製品の「食塩相当量」がスープで4.1グラムと表示があって、「おっと血圧を考えるとスープはやっぱり少し残すか」などと考えるのがあの頃との大きな違いである。濃厚なスープをうらめしく半分残しつつ、よし今度はサッポロ一番を買ってみるかとドリフターズの「サッポロ一番、これがラーメン、本場の味だ♪」とコマーシャルソングを口ずさんでみた。
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