ピアノのお稽古
モーツアルトのピアノソナタ11番(ケッヘル331番「トルコ行進曲付」)の練習を始めたと当ブログにアップしたのが2015年6月末(リンク モーツアルト ピアノソナタ11番)で、それからほぼ2年が経過した。この間には100日に及ぶ飛鳥Ⅱの南極・南米ワールドクルーズがあり、船内の電子ピアノで練習できる時間が限られたりしたが、それ以外の日々には、ほぼ毎日の様に数十分から1時間の練習を繰り返してきたのだ。小さい頃は親に言われていやいや弾いていたピアノも、自分の意思で練習するとなると意外と積極的に取り組める事にあらためて驚くのであった。
自分の実力以上の課題、かつハノンなどは一切やらずにいきなりの練習だから、当然の事ながら随分と苦労した部分も多かったのが事実である。特に第1楽章の最後の変奏曲などは指が楽譜通りにおよそ動かず、プロの弾いたCDを聞いては「これは別の曲か?」と絶望的になったり、ピアノは私よりはるかに上手い妻が傍らで思わず噴き出してしまうような場面もよくあった。それでも老人の常で早朝に起きてしまった日などは、我が家の電子ピアノにヘッドホンをつけて、カタカタと一人練習してきたものだった。
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、とにかく昔からこの曲が好きだったからこそ、なんとか自分の手で弾いてみたい一心である。70歳までには全3楽章、プロが演奏すると30分弱のピアノソナタを最後まで通して弾きたいと思っていたが、何とか2年で取りあえず第3楽章トルコ行進曲のコーダまでたどりつけた。もちろんまだまだ怪しい部分や弾きなおしをしなければならないところが多いし、人前で演奏するなどとは冗談でも言えないが、とりあえず自ら設定した所期の目標を2年で達成である。
ピアノは楽譜に向かっている最中でもけっこう他の事を考えている事がわかったり、苦手なところを繰り返し練習しているとある日ふっとそこがスムースに通過できたりと、新しい事に挑戦していると年齢に拘わらず思わぬ発見をすることがある。今は難しい場所を再度練習し直したりしているが、とりあえず全楽章をなんとか弾ける様になったから嬉しくて一日一回は最初から最後まで通して弾いてみる。さて次は何の曲にチャレンジするか、クラシックにはこれ以上好きなピアノ曲がないので、もう一度実力相応に戻りソナチネでも練習しようか。はたまたハノンもやっぱり必要か、いやポピュラーを楽しむか等といろいろ考える。やっぱり年齢などあまり気にせず何でもやってみるものなのだ。
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