セレブリティ・ミレニアム日本一周春色クルーズ(5)新潟
セレブリティ・ミレニアムの日本一周春色クルーズは、カボタージュ対策でブサンにワンタッチした後、新潟、青森、仙台と寄港した。新潟県といえば越後湯沢や妙高などにスキーでよく来ていたし、新潟港にも新日本海フェリーで小樽から車ごと来た事があるが、新潟市内をこれまでゆっくりと見たことはないので今回はちょうど良い機会である。ミレニアム号は9万トンを超える大型船のため、着いた岸壁は町からやや遠い新潟東港だったから、ここから出る無料シャトルバスで市内中心部の万代に来てみた。
この日は天気もよく、着いた新潟市街地の道路は広々として散策するのが気持ち良い。まず信濃川河畔をゆっくりと海に向かって歩き、朱鷺メッセの展望台から町や佐渡島を一望した後、古町から鍋茶屋通りなどの花街を廻ってみる。明治7年、日本で初めての西洋料理屋として開業したと云うイタリア軒でトイレを借り、新潟大神宮などを経て旧日銀支店長の役宅を見物する事ができた。
日銀の支店が古くからあると云う事はその都市が地方の一大中心地であった証なのだが、ここは信濃川や阿賀野川の集まる河口に出来た古くからの港町として発展し、江戸時代から北前船で賑わったそうである。あらためて歴史をひもとくと新潟は日米修好条約で開港した五つの港の一つで、いまや人口80万人の政令指定都市でもあり日本海側屈指の都市となっている。
それにつけても今まで何十回も来た新潟県であっても、その県庁所在地の新潟市にクルーズ船で来て一日観光してみると、町のそこここに発見があり歴史を感じる事ができる。それもいつもの”飛鳥Ⅱ”や”にっぽん丸”でなく、外国籍船で外国人と一緒に乗り付けるというのも一興である。こうして日銀の支店長役の和風の旧宅を見学していると、敷地こそ半分ほどの広さだったが、子供の頃、役人だった父の転勤で住んだ地方の官舎の佇まいや間取りをふと思い出して懐かしい気持ちになった。
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