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2017年4月 2日 (日)

慶應箱根駅伝プロジェクト

20170329
3月29日付け読売新聞

年初来スポーツ新聞に慶應が箱根駅伝に向けて強化体制をとるなどの記事が掲載され、”うん?”と思っていたところ、3月28日に慶應義塾広報室から「慶應箱根駅伝プロジェクト始動について」のプレスリリースがあってやっと納得した。福沢諭吉先生が「先ず獣心を成して後に人心を養え」と言われたとおり、慶応義塾はもともと身体活動を重視しており、多くの選手を輩出した体育会もこの4月23日に125周年記念祝賀会を迎えるとおりである。もっとも早稲田大学のように「スポーツ推薦」がない現在の入学制度の下では強化と云っても容易なことではない。


今年で100周年を迎える競走部は、最近はリオ五輪400米リレー銀メダルの山縣君や中距離の横田君などの活躍が目立つが、第一回大会から参加し、戦前には優勝した事もある箱根駅伝は、残念ながらこの23年間予選を突破できず出場していない。かつて私が箱根を走った頃は中継放送はNHKのラジオだけで関東学連の一レースにすぎなかったものが、昭和50年代にテレビの完全中継が始まってからは、箱根は全国区の学校宣伝の場と化し、予選を突破する事がきわめて難しくなっている状況だ。知人の某私大経営者と話すと、永らく学校を挙げて箱根駅伝初出場を目指し、コーチや寮、推薦入学制度を整えたがそれでも本選に出場できず、学連選抜チームに時々選手を送りだすだけだと嘆く。


かつて昭和40年代、箱根駅伝の下位の記録は13時間台かかった事もよくあったのが、昭和50年代には最下位がおおむね12時間台になり、昭和60年代に11時間台、距離が伸びている最近でもしんがりの学校が11時間30分から40分台で走っている。この事をみても、全体のレベルが年々上がり出場が難しくなっている事が判る。さてわが競走部はどういう方法で長距離を強化し箱根駅伝予選突破を目指すのだろうか。新コーチの招請やラボの設立のほか、一貫教育の各高校と連携して優秀な選手の確保を図るとあるものの、具体的にどういう展開を図るのか注目したい。

(追)
さっそくOB会からは「力強いご支援を頂きたく」旨メールが来たが、今後寄付の要請などももっと頻繁にくるのだろうと予想する。強くなるならぜひ支援はしたし、退職の身となったしと、そちらはちょっと複雑な気持ちではある。

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