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2017年3月12日 (日)

植木 等と昭和の時代

20170312

これまでも幾度かブログで取り上げたとおり、子供の頃からハナ肇とクレージーキャッツの大ファンだったから、本屋の店頭に別冊宝島「植木等と昭和の時代」が積んであるのを見つけ迷わず購入してしまった。ページをひらくと植木やクレージーの多くの未公開写真や、彼らの周囲にいた人たちによる逸話「私と植木等」などで本は満載だ。一人で読むうち、思わず吹き出したり懐かしさがこみ上げたりと、あの時代に戻って一気に読んでしまった。


よく知られる通り、植木等は昭和2年に三重県の寺の三男坊として生まれ、東京・駒込の寺に小僧としてあずけられている。お寺から東洋大学に進学し最初は陸上部に所属するが、次第に軽音楽に傾倒し、戦中戦後の混乱期に工場慰問や進駐軍慰問で歌手やギター弾きとして名をあげていくのである。このあたり、バンドの変遷やフランキー堺らとの関わり、そしてハナ肇とクレージーキャッツ結成などの経緯が本の中でさまざまに語られ、ここだけ読んでも戦後ジャズ史の一面をみるようで興味深い。


さて「おとなの漫画」「シャボン玉ホリデー」など植木が出演した懐かしい番組や、「スーダラ節」以下サラリーマン人生の極意を歌った数々の名曲を思い起こすにつけ、「夢と希望に満ち」「高度成長を駆け抜けた」昭和30年代のサラリーマンを羨ましく感じる事がある。その時代の象徴を演じた無責任男・植木等は、実はとても真面目な性格だった事が本書で明かされるが、そうであったからこそ、あの破天荒に見える演技や歌を「芸」として生み出すことができたのだろう。それにしても植木等が亡くなってすでに十年、クレージー七人のうち、存命なのが今や犬塚弘だけというのが何とも寂しいものである。

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